ミホんち

2005年から書いてきた「ミホんち」
gooブログに引っ越してきました。
よろしくどうぞ!

wowowで一本

2020-02-19 18:37:00 | 映画・テレビの話
 最近のおっちゃんはミホんち一の映画通とはいかんけど映画見、である。週に三本をこなし★などつけてチエック。Netflixとwowowを席巻中の日々。見る姿勢に難があるので字幕は読まず吹替版を探さないかんけど。★1.5とか平気でつける(「高速・参勤交代」とか「ラスト・ツアー」など)辛口派なんやけど、そのおっちゃんが★4つつけたのでまだ見てなかったワタクシ慌てていつか見ようと録画しといたDVDを出してきましたよ。

 

 「運び屋」 2018年 アメリカ ★★★★

 監督・主演 クリント・イーストウッド

 クリント・イーストウッドが自身の監督作では10年ぶりに銀幕復帰を果たして主演を務め、87歳の老人がひとりで大量のコカインを運んでいたという実際の報道記事をもとに、長年にわたり麻薬の運び屋をしていた孤独な老人の姿を描いたドラマ。

 90歳のアール(クリント・イーストウッド)は、家族をまったく顧みず花栽培の仕事と仲間と遊ぶことだけの毎日を送ってきた。とっくに妻や子とは疎遠になり、商売に失敗した果てに自宅を差し押さえられそうになる。そのとき、車で荷物を運ぶだけの仕事を持ち掛けられる。それを引き受け、何の疑いも抱かずに積み荷を受け取っては運搬するアールだったが、その仕事はメキシコ麻薬カルテルの運び屋であった。イーストウッド、70代と80代の老人をうまく演じ分け円熟味を感じます。

 Netflixではサスペンス部門に分類されているのだけど、私は家族ものに入れちゃったよ。胸打たれます。娘役が本当の娘であったとあとから知りました。映画のセリフだけど結構本気で言ってたんやないやろか。「あんたなんて私の卒業式も結婚式も何も知らなかった。知るつもりもなかった」「仕事っていえば全て許されると思っていた」と叫ぶシーン。絶対、若き日のイーストウッド忙しかったよね。妻も「傍にいて欲しい時にあなたは花を見つめ友達と賞を贈りあって喜んでいた」と静かに強く告げる。

 どん底に落ちた時(そんな経験のない人はもしも落ちたとして)その時に寄り添ってくれるのは誰なのかを自分の内に聞いてみよう。会社の上司はアドバイスをくれるだろう。「オレだってね…」の自慢話をつけて。昔の恋人は風の便りに「気の毒にな」くらいは思ってくれるだろう。しかし今日の予定の方が大事なはず。趣味の友人は心配してくれるだろう。でも24時間気にしてはくれない。さあ。

 その大切なはずの人のこと、あまりに近くて蔑ろにしてはいないのか。その人に苦労かけてもいい、我慢もしてもらっていい、泣かせることもあるかも。それでも傷つけることだけはしてはならない。絶対に傷つけてはならない。アールは気づくことができるのか。

 ああ、それにしても山田康雄さんが惜しまれる。90歳のイーストウッドを吹き替えてほしかった。吹替版を見るおっちゃんに誰が吹替しとった?と聞いたらルパンやったで、と言うんです。はー?と思ってちょっと見たらば確かにソックリ!多田野曜平さんって役者さんらしい。でも山田オタクとしては色気がまだやなあ。  
コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

二月の一本

2020-02-14 10:03:00 | 映画・テレビの話
 昨日、作業が早く終わったと午前中に帰宅してきたおっちゃん。さあここは映画でしょう。頭の中は(はよ見たいはよ見たい)でいっぱいやったのよ。去年のうちから下娘に「めっちゃ面白い韓国映画が完成したらしい。『万引き家族』を百倍えげつなくした感じの映画」と聞き及んでおったので待ってたところにアカデミー賞ですからね。いや作品賞は無理と思ってましたよ。アカデミー様でアジア映画が作品賞はまだまだやろ、いやずっと無理じゃね?くらいのね。が、脚本賞・国際長編映画賞・監督賞と続く勢いを感じたときに脳内のワタクシ30人がスタンディングオベーションしました。「パラサイト」来るわ、こりゃ。。。。。来たっっ!!!作品賞を含めの四冠ですやん。

  

 「パラサイト~半地下の家族~」 2019年 韓国 ★★★★ 
 
 監督 ポン・ジュノ
 主演 ソン・ガンホ←父親役

 韓国に住むキム一家は全員無職の4人家族。目を上に向けてやっと見える窓から街路が眺められる半地下の長屋で内職をしながら生活している。父親は何度も事業に失敗してきており、母親はそんな夫にイライラし、息子は大学入試に落ち続け、娘は美大に行きたいが予備校に通えないという一家。ある日、息子の友人からお金持ちのパク家の家庭教師を打診されたとこから始まる波乱も波乱大波乱。詳しく書いてはならないのがお約束らしいのでここまで。

 もう冒頭から超学歴社会韓国ならではの風刺がブラックな笑いとともに展開されハートわしづかみよ。え?笑っていいとかいな。。。みたいなのも続くんやけど、そんなちっさなことを吹っ飛ばしてハラハラドキドキ。最後の最後までどこに暴走しちゃうのかと目が離せません。いや、いつもはお昼寝の時間帯やからウトウトしたらどうしようと思ってましたが一瞬も眠くならんよ。

 貧富の格差を描く映画は数あれど、ここまで乾いた感情と共に断絶を描いた映画ってあるんかな。半地下の長屋の小さい窓から見える青い空と坂の上の豪邸の大きな窓から見える同じ青空が悲しく切なく心に残ります。

 すっごい映画。で、これを作品賞に選ぶことができたアカデミーに驚き。面白いものは面白いんじゃ!という大事な原点に立ってくれたんなら素敵。いい映画だけどアカデミー的には無理かも?というのなくなるといいね。

 平日やったけど前の方の席以外は満席に近かったです。今年これを見ておかんと後悔するわよ。たぶん。定価出しても惜しくない。いや、無料チケットあったけど。さあ!上映館も増えました。ぜひぜひ。
コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

減塩したって美味しくご飯

2020-02-10 10:49:00 | おでかけ話
 ただいまアカデミー賞授賞式が粛々と進んでおります。美術賞とか脚色賞とかの合間に家事。ごめんね。とりあえず助演男優賞はブラッド・ピットで当たり! レッドカーペットを歩く女優さん(誰か分からず)がユニクロの部屋着みたいなん着ててびっくりしました。よう見たらシャネルのマークつき。ええっ!

 さて昨日はC町まで出かけて「減塩したって美味しくご飯」というお話を20分ほどさせてもろうてきました。低たんぱくご飯の話は何回かさせてもろてきたんですが減塩に特化したのは初めて。ちょっと緊張しました。80名ほどのご参加でした。高齢の方が多いです。

  

 C町は友人Sちゃんが生まれて62年を住まう町です。初めて駅に降りまして。で、車で迎えに来てもらって一緒にランチして会場に向かうというね。しかもSちゃんはC町の役場に勤めて数年前に退職したばっかなんだよ。窓口の栄養士さんや保健師さんとも旧知の仲で世間は狭いなと思いました。

 さて減塩ですが、自分自身は40年近くを薄味(目標は一日5-6グラム)で過ごしてきているので、え?今さら?こんな当たり前の話でいいんかな、とか戸惑いました。日本人、ただいまの平均塩分摂取量が一日7-8グラムのようです。低たんぱくは縁のない方がほとんどかと思いますが、健康な方もちょいとだけ塩分には気を付けられたがよさそうです。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アカデミー賞予想・恒例

2020-02-03 17:55:00 | 映画・テレビの話
  これで節分済ませました
 夜は忙しいので夕方のうちに豆まき。さすがの私もちょっと声のトーンは下げ気味。(いや十分に大きな声で撒いてはりましたで)おっちゃん心の声。今年も元気で過ごせますように。

 さあ来週は第92回アカデミー賞の授賞式ですよ。毎年主要6部門を全部当てたいと意気込んでおるんですけどね。今んとこ昨年の5部門が最高です。

 助演女優賞 ローラ・ダーン 「マリッジ・ストーリー」見ちゃったんで。キレッキレの変な女性弁護士でぶっ飛び具合が素敵。

 助演男優賞 ブラッド・ピット もうノミネートだけは可哀想。取らせたげて。

 主演女優賞 スカーレット・ヨハンソン やはり「マリッジ・ストーリー」見ちゃったんで。もう上手いのなんの。

 主演男優賞 ホアキン・フェニックス しか考えられない。これまでジョーカーといえば故ヒース・レジャーが最高やったけど塗り替えか?

 監督賞 ポン・ジュノ 「パラサイト」の監督。作品賞とったらすっごいけどアジア一気には無理かな。

 作品賞 「ジョーカー」 うーん。無理ですかね無理ですかね。R指定やしね。これでなかったら「1917命をかけた伝令」で保険。

 さあどうでしょう。楽しみ。「ジョーカー」見とけば良かったなあ。去年は体力ってか気持ちがなんだか上がっていかなくて映画に出かけられませんでした。今年は見たいのはサッサ行くよ!

 「マリッジ・ストーリー」はNetflix作品やから見ちゃったのよ。あ、下娘んちが加入しとるもんでメンバーに入れてもろて無料見。へへっ。便利な時代や。あ、もうねスカーレット・ヨハンソン最高です。監督が自らの離婚調停を題材に撮った映画。映画監督ってただでは転ばんのやね。冷静に穏やかに話していたと思ったら次第に思いがこみ上げてきて「貴方(夫)の人生の手助けをするだけの私だった」「妻と母で満足しなくてはならなかった」「結婚生活に自分自身がなかった」と訴える姿に一緒に涙が出ます。全ての女子に見て欲しか。

 さあ来週の月曜は引きこもりです。

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする