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ミホんち

2005年から書いてきた「ミホんち」
gooブログに引っ越してきました。
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方舟を燃やす

2024-10-01 11:02:57 | 本の話
 10月になってしまいました。忙しかったのは歯医者さん行ったり、タブレットの交換に行ったり、イヤホンをワイヤレスに替えたり(オッチャンが使うと補聴器に見えて仕方ありません。いや、お前もなって話ですが)ウロウロしてたからです。そして本を一冊読んでたの。図書館に行った翌日に予約の本が来たから取りに来いってメールが届く。一週間しか取り置きないし、4月に予約してやっとゲット。流したらまた20人待ちになるので、即行きましたよ。

 「方舟を燃やす」 角田光代

 口さけ女はいなかった。ノストラダムスの大予言は外れた。噂は噂で終わった。一方で想像だにしなかったような大災害が町を破壊し、疫病の大流行に世界中が右往左往し、今も戦争が起き続けている。

 そんな中を生きる1967年生まれの飛馬と1951年生まれの不三子。何の縁もなかったはずの二人の人生が2016年に繋がり始めた。不三子はクソがつくほど、真面目である。子ども達の健康と幸せを突き詰め過ぎ、ワクチン接種は一切受けず病的なまでの食事を作り続ける。飛馬は中国地方の田舎町から進学のために東京に出てきて、やがて区役所勤めとなるが小学生の時に自死した母への思いにとらわれ続けている。

 何が起きるかわからない今日を生きるために何かを信じたい、と熱望する飛馬と不三子の姿は常に何かの情報を仕入れて自分を納得させようとしている自分自身に重なる。二人の昭和平成令和とコロナ禍が描きあげられていく。それは私の私達の昭和から現在の足跡だ。

 図書館に行く方はぜひ予約して。買っても損はありませんよ。
 

ブックサンタ

2023-12-12 11:48:37 | 本の話
 ご存知でしたでしょうか?ブックサンタっていう取り組みを。厳しい環境にある子供たちにクリスマスに本を届けようという取り組みです。クリスマスに限らず、年間の取り組みとして届けてくれているそうです。去年、知った時にはもう年内の扱いが終了してたので、今年は忘れずに本屋さんに出向こうと決めていました。本屋さんに行かなくてもネットからでも協力できます。一冊からでもOKです。

 本を届けるっていうと、大変な家庭は本どころじゃないだろう、そんなん送るんなら食品とかもっと大事なことがあるだろうという批判が出るんですが(実際にネットではボロボロありました)本は心の栄養になるって思ってます。しんどい時に一冊の絵本に心が支えられるような経験が子どもには必要なんじゃないでしょうか。かつて子どもだった大人だっていくつになっても覚えてる大切な本があるのではないでしょうか。

 今年、愛回が誕生したこともあり久しぶりで絵本を探しましたが「ああ、これあったあった」と40数年前から何刷も繰り返している絵本を手に取る。読んでやる時の娘らのキラキラした目も自分の少しだけ優しくなる声も思い出せる。どんなに叱った後でも絵本だけは読んで寝てたね。こっちも覚えてしまって半分寝てても読めちゃったりするけど。

 以前、炊き出し支援をしてる杉良太郎氏が「売名か?という声もありますが」と聞いたマスコミに「ええ売名です」とスッポンと一言答えていて気持ちよかった。さすが名奉行!そうよな。何かしなくちゃ、と思ったらアレヤコレヤ言う間に動けや、って話だわね。しない善よりする偽善で結構。

 選んだ5冊

暑い中の一冊

2023-07-18 10:53:19 | 本の話
 エアコンをつける前  と後 

 大雨の後は気温が一気に35度とか36度とか。勘弁してほしいですね。無理せずに午後からはエアコンつけるようにしてます。キナコがエアコンの風が直接当たらないけど涼しいという絶妙な場所でお昼寝してます。自分で自分の心地いい場所を見つけていくっていう能力を猫に学ばなくては。

 本はいつも読んでるんやけど、なかなか感想を書くとこまでいきつかず。ほんと、根性がなくなったわ。通ってる図書館は10冊まで予約ができるので気になったらとにかくポチる。そんな中、昨年の9月に予約して今週読めたのがあったのでね、久しぶりにミホんちへ。

 「奇跡」 林真理子 2022年書き下ろし

 図書館のカウンターで受け取った時に(え?薄っ)と思ったよ。1100円の本やし薄いか。林真理子作品は好きでよく読んできた方。ただし、小説部門。ご自分のことを書いとんしゃあエッセーとかはあまり好きじゃない。なんでかっていうと辛口じゃないから。人物を(特に女性を)描く時の底意地の悪さときたら天下一品。持ち上げているのかと思えば地に落とすその容赦ないことが。そしてその情け容赦ない部分からチラリ覗く本来の輝けるはずのもの。そこの絶妙なバランスが好き。そして本作。間違った?林真理子やなくて森真理子とか林真衣子とかいう作家のもの借りてきちゃった?くらいに違和感。私の好きな辛口表現法は影を潜めて、モデルの望む形で話が進む。林真理子どこ行っちゃったの?である。

 モデルとは梨園(片岡孝太郎)の妻であった田原博子。息子千之助もいたが、33歳の時に世界的な写真家の田原桂一と出会い「真実の愛」に身を投げ出して貫いた13年間の愛の物語を林真理子が完成させた。ははっ。なんだそれ。合間合間に本人が書き残したメモも出てくるんやけど、私が家計簿の隅に走り書きしとるメモと大差はありません。いや私のメモに「目まぐるしい日々の中、あの人のメールを待ちながら妻として母として嫁として精一杯生きている私がいる」なんてのはでてきませんよ。箱根の家の大きな檜風呂に浸かってシャンパンを飲みながら夕焼けを眺める暮らしもありませんけどね。

 題名「奇跡」であるが、それが奇跡なんだろうか。結婚してるからって恋に落ちることはあるだろう。今話題の女優さんとシェフの話だってそういうことやん。だからって「僕たちは出会ってしまったんだ」から自分たちの道をいくのが奇跡なんか。出会った日に他に守らなくてはいけないものがあるのだったら、そっち貫けや。そして10年(か知らんけど息子を役者として独り立ちさせるのが目標やったっちゃろ?)経って改めて自分の背負う人たちに心からの謝罪をしてからその愛に向き合えばそれが「奇跡」なんじゃないの?待てないのなら、持てるものは全て手放して出会ってしまった人と歩く。どっちかだわ。お金持ちだって美男美女だって社会的地位があったって不倫だよね。

 半日で読めます。私は呆れちゃいましたが、こんな恋がしたい(したかった)と号泣する男女続出らしいので、どなたか泣けたらそのツボを教えてください。

 

ゴールデンウィーク後半

2023-05-06 11:04:45 | 本の話
 前半は上天気で博多どんたくも220万人と発表されとりました。いや福岡市民は全員カウントされてますからね。昨日からは生憎の天気で、お出かけ予定が崩れちゃった方は残念でした。ま、梅雨入りまではちょいとあるので新緑の季節をしばらくは楽しめそう。

 本はね、途切れずに読んでるんやけど感想書く力が湧かず読みっぱな。最近はネットで図書館の本を予約できるので気になったら即予約する。80何番目とか言われたら諦めて買うこともある。人気本は予約人数も多いので一年くらい経って連絡きたりするんで、何で読みたいと思ったんだか分からん事もあります。

  予約してすぐに来ました

 心理学者の著書ですが、テキサス大学のナンタラ教授によると、とか英国サセックス大学のカンタラ教授の話では、みたいに引用例が全て外国。心の問題は世界共通でしょうけれど、あたしゃ普通の市井の皆さんの揺れる心のあり様が知りたい。

 これ新聞書評に載ってたんですが「この人、私のこと嫌いなんだな」と思ったら近づかないという一文に惹かれました。ええ、いるんです。ああ、この人こんなに私のこと嫌いなんだなと思われる人。マンションの管理人さんです。まぁ、この方とランチしたり人生の悩みを語り合ったりはしないので別にいいんやけど、全くまーったく思い当たる節がない。そこが気持ち悪くて仕方ない。元々、愛想一杯タイプやないけど、普通に挨拶するし何ならミカンやリンゴのおすそ分けしたこともある。

 一年くらい前から挨拶しても頭さげるだけになっちゃって、アラとは思ってたけど新年に「おめでとうございます。今年も…」と言うてるそばからスッと向こうに行きはって決定的。なんやワレ、小学生かい。いやいや、私は大人。それからは頭は下げるけど声出すのやめました。ちなみにオッチャンはミホんち構成員と身バレしてないので玄関で会っても「おはようございます!」と挨拶されるそうよ。これまでの人生で出会った人皆と仲良くなったわけじゃないけど、たいていの人とは普通の距離で付き合えると思ってたので凹みます。

 どうしても思い至らんけど、無理くり考えるならマンション玄関に撒いてある石んとこにたまにあるペット糞がキナコの仕業と思われてるんやないかな、ということ。あ〜〜〜ミホのアレよ!アレ!と思い当たる方があればアドバイスください。気にしないけど気持ち悪いです。

母の日に一冊

2021-06-03 10:19:00 | 本の話
 6月ですね。イ草のラグを買い替えました。紺色のがいいなあと思ったけど、カーテンと色が全然合わんけん(三枚目写真のように緑色)やめておいた。前と同じの。カーテンまで替えられない。
 
  警戒中のキナコ

 母の日に自分に本を買ってみた。図書館では予約がなかなかとれんやろうと思ったので。そうそう、福岡市では図書館の本がネットで貸し出し可になったので登録してみました。が、題名とか分かった上で検索せんといかんので難しい。やっぱ並んだ本から気の合いそうな本を見つけ出すのも楽しみだよね。三冊まで予約できるので料理本をとりあえず予約しといたけど、こりゃなかなか回ってきそうにはありません。一人二週間までで皆さん期限内借りるとみえて二か月経っても5人しか順番が上がってなくてやっと11番、13番、17番になったとこ。予約した本ってか予約したことさえ忘れそう。

 「正欲」 朝井リョウ
 
 多様性を認め合おうとか理解しようとかいう「正しい」声が溢れる今日。それはもう現代を生きる人々共通の(本当は納得できていなくてもその声を否定は決してできないということは分かっている)認識であるけれど、ではさて受け入れがたい特殊な感情や性癖とはどう向き合えばいいのか、と朝井リョウ独特の視点から問いかけてくる。

 さあ、あなたはどうですか。小さな狭い世界での良識の中でだけしか多様性を認めることができないのではないですか、と聞かれる。本当は誰にも理解されない闇の感情や嗜好がありはしませんか、と尋ねてくる。

 一気に読む一冊。上娘に回した後、下娘に届ける予定。図書館で予約して気長に待つか、買っても後悔しない一冊といえます。