NHK「ハゲタカ」全6回(主:大森南朋/柴田恭兵/栗山千明)
ドラマは見ないおれだが、このドラマは最後まで目が離せなかった。
用があって見られないときは録画してでも見た。
内容だが、バブル崩壊後の日本に、外資系ファンドマネージャーとして、ひとりの男がやってくる。
かれは外資系合理主義のもとに日本企業を次々と買収していく。
そこに、襲いくる「ハゲタカ」に敢然と立ち向かう男がいた―――という展開。
それぞれの過去を持った人間がよく描かれている。
昨日の最終回、苦労の末に、外資に打ち勝つ日本企業を描き、ハッピーエンド。
日本人はやはり、心根は善人だということ、相手は外国人というポジションを形成しつつ、
過去のあやまち(:人間としての痛み)を、努力でやり直した主人公には感動させられる。
長い話を6回で終わらせるにはムリがあっただろうが、よくまとめられている。
バブル以後の日銀や政府の金融政策の失敗に関しての言及はなかったが、
なぜ人間がそうなっていくか(変わっていくか)にムリがない。
重要な部分にスポットを当てて、余計な部分を剥ぎ取った脚本の勝利か。
個人的には、外資だけでなく、誰でもが会社を乗っ取れる時代になったのだと実感した。
そういえば、この前の投資セミナー、
やたらとファンドが「○○円あれば~~の会社を乗っ取れます」と
ごく普通のことのように言っていた。
「我々は喜んでお手伝いします」と言わんばかりだ。
おれも自然と、四季報を見ながら「ここはいくらで買収できるかな」と思うようになってしまった。
あと一ヶ月で解禁される三角合併(外資による日本企業のM&Aのこと)、
ここにきて新たな景気トレンドを形成しているようだし、どういった展開をするのか
日本もいよいよ面白くなってきたぞ♪
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