佐世保便り

2008年7月に佐世保に移住。
海あり山あり基地あり。そしてダム問題あり。
感動や素朴な疑問など誰かに伝えたくて…

およって静かにねんねんよ

2014-03-21 | 雑感

日本には子守唄がたくさんありますね~

私も大好きです。

五木の子守唄、竹田の子守唄、島原の子守唄、中国地方の子守唄、波の子守唄など…

昔から歌い継がれてきたものが多く、よって作者不明のものが多いのですが、

島原の子守唄や波の子守唄など、戦後作られた唄でも、

子守唄には共通する懐かしさや哀愁を感じます。

 

ところで、ただ「こもりうた」と題された子守唄をご存知ですか?

それは、こんな歌詞の唄です。

 

1  昔々よ 北の果て オーロラの火の燃えている
   雪のお城がありました
  「それから、かあさんどうしたの」
  「黙ってお聴きよいい話 お話きいてねんねんよ」


2  雪のお城のお庭には 氷の花が咲いていて
   雪の小人が住んでいた
  「本当にかあさん、おもしろい」
  「黙ってお聴きよいい話 お話きいてねんねんよ」


3  雪の小人は十五人 揃って白い雪帽子
   帽子の玉は銀のふさ
  「おやおや!かあさん すてきだな」
  「黙ってお聴きよいい話 お話きいてねんねんよ」


4  帽子の房をふりながら 一日踊ってくたびれた
   眠った小人は十五人
  「そうしてかあさん、おしまいね」
  「いえいえ黙っていい話 お話きいてねんねんよ」


5  眠った間にいたずらの 白い小熊がもってった
   房のついてる雪帽子
  「・・・・・・・・・・」
  「あらあらおねむり お利口よ、およって静かにねんねんよ」



作詞・野上彰  作曲・團伊玖磨 の作品です。

3日前に、友人が歌って聞かせてくれました。

題名を聞いたときは知らないと思ったのですが、歌を聴いて、

まず旋律を思い出し、その後で1番の歌詞を思い出しました。

やはり遠い昔、どこかで聴いていたようです。

でも、3番以降の歌詞は、記憶の欠片もありませんでした。

 

ところが、友人曰く、

「5番、この最後の5番の歌詞がいいのよ!」と。

 

ん?「およって静かにねんねんよ」?

「およって」って何?どういう意味?と訊きますと…

 

「およる」とは「寝る」の尊敬語。おやすみになるという意味だそうです。

こどもに尊敬語を使った、この詩人の感性に友人は感動したのです。

私も同感です。

 

こどもを平気で殺す大人がいる、

子育てを放棄する親がいる、

こどもの健康を無視して原発推進を進める為政者がいる、

そんな今を生きていると、

私にもその言葉は衝撃的にさえ聞こえました。

 

そして、ネットで調べてみると、この歌が作られたのは、私が生まれた年でした。

私が少しだけ覚えているのは、母が歌ってくれたからでしょうか?

母が、「およって 静かに ねんねんよ」と

歌ってくれたのでしょうか・・・

 

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