
最近、イギリスのテレビコマーシャルではCDの宣伝が多い。母の日のプレゼントにどうぞというものだ。このほか、代表的なプレゼントとしては、花(カーネーションに限るという習慣はない)、チョコレート、シャンペンなど。そして、もちろんカード。この日は、17世紀の昔から、金持ちの家に勤める住み込みの召使たちも1日暇を取ることを許され、母親の家を訪ねたそうだが、母親の家を訪問し、一緒に過ごす習慣は今も残っている。が、最近もっとも人気のある母の日の過ごし方は、お母さんをレストランに招待というものだろう。
おととしの母の日はイギリスで迎えたのだが、たまたまケント県の小さな村のパブへ食事をしに行ったら、楽器をかかえた中年男性のグループが現われ、イギリスのフォークソングを披露してくれた。「大きな古時計」をみんなで合唱したりして、とても楽しいひとときを過ごしたが、このように、母の日は特別メニューや余興を用意するパブやレストランも少なくない。