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貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

尾花沢町養泉寺②壺中の句碑と志いやしからざる人のもてなし!

2025-03-19 15:46:56 | 日記
令和7年3月19日(水)
尾花沢町養泉寺②
 境内に、
柴崎路水と鈴木素州が
宝暦12年(1762)に建てた   
「涼しさを 
   我宿にして 
      ねまる也」

の芭蕉句碑がある。
<涼し塚>

 これが「涼し塚」で、

隣に
「壷中居士」を刻む石碑
が建っている。
<壷中居士の句碑>

 壷中は、
村山地方を代表する
江戸期の俳人で、
初め蕉門十哲・服部嵐雪
の流れを汲む海谷一中に入門。 
 後に、
蕉門十哲の一人
各務支考を祖とする美濃派の俳人
林風草(鶴岡)の門下となる。            
 宝暦元年(1751)、
俳諧仲間と山寺立石寺に
「蝉塚」
を築いた人物である。
「富める者なれど
 志いやしからず。
 都にも折々かよひて、
 さすがに旅の情を
 知たれば、
 日比とゞめて、 
 長途のいたはり、
 さまざまにもてなし侍る。」
と、
清風の人柄と
そのもてなしの多彩さ、誠実さに
居心地の良さを満喫する
芭蕉である。
<本堂>

  苦は楽の種。
山刀伐峠越えまでの苦しさ
からも解放された
楽しい日々となる。
~つづく。