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貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

関守に怪しまれる旅人!?

2022-12-15 11:30:40 | 日記
令和4年12月15日(木)
大崎市: 尿前(しとまえ)の関跡  


『奥の細道』には、
「南部道遙にみやりて、
 岩手の里に泊る。
 小黒崎・みづの小島を過て、
 なるごの湯より
 尿(しと)前(まえ)の関にかゝりて、
 出羽の国に越んとす。
 此路旅人稀なる所なれば、
 関守にあやしめられて、
 漸として関をこす。
  大山をのぼつて日既暮ければ、
 封人の家を見かけて舎を求む。
 三日風雨あれて、
 よしなき山中に逗留す 。」
と、怪しき者と訝られ、
足止めを食う芭蕉たち。    
 しかも、三日間も暴風雨に
見舞われるという…。

         
 かつての鳴子町は、
平成18年3月、
古川、岩出山など一市五町が合併して
大崎市となる。
 芭蕉が訪れた頃は、
出羽国で最上、伊達氏らの対立が
続いていたことから、
その波及を恐れた大崎氏は
国境の警備を更に強めるため、
「岩手の関」に
小屋館の番所を設置。

 小屋館は、
尿前の西方の山上(岩手の森)、
薬師堂跡付近にあったといわれる。
~つづく。