福井市左内公園②
その近くに、芭蕉句碑が祀られる。
<芭蕉句碑>

芭蕉の句は、
「名月の
見所問ん
旅寝せん」 。
<芭蕉と月の句一覧>

1689年9月24日、
芭蕉は知人の等栽に会いに行く。
「福井は三里ばかりなので
「福井は三里ばかりなので
夕飯を食べてから出たが
黄昏時の道なので
迷い迷い歩いた。
<おくのほそ道旅の図>

ここには、
等栽という古くからの
世捨て人がいる。
何年前か江戸に来たとき
私を訪ねてきた。
もう老いぼれているか?
或は死んでしまったか?
と人に尋ねると
まだ存命で
どこそこに住んでいると言う。
町の中から引っ込んだ
ところの、粗末な家で
夕顔・糸瓜が生えかかり、
鶏頭・箒草で
入口を隠している家だった。
たぶんこの家だろうと
門を叩くと、
みすぼらしいなりの女性が
出てきて
『何処から来た仏道心のある
お坊さんでしょう。
主人は今近くのど
こどこにいますので、
用事が有るのならお訪ね下さい』
と言う。
<等栽と左内町説明板>

~つづく。