キッチン・トランスレーターつれづれ日記

つれづれなるままに日々のよしなしごとを綴ります。本、風景や花や料理、愛犬の写真などをご紹介。

ひたち海浜公園

2011-06-21 14:55:22 | 季節の花々
         

       国営ひたち海浜公園のあるひたちなか市のあたりは昔の常陸の国、8世紀に編纂

       された風土記も残る歴史ある土地です。「土地は広く、海の幸山の幸に恵まれ」と

       記されているとか。この由緒ある国も海岸部は今度の震災、津波で大打撃を受け

       たようですが、この海浜公園、被害はあったものの、かなりの部分が健在だと、な

       っちゃんと一緒に訪れた夫が言っていました。毎年5月はネモフィラの花で一面

       真っ青になる丘が有名です。ネモフィラの時期は過ぎて、あまり花のない時期の

       ようですが、こんなに麗しいバラも咲いていたとのこと。

         

               かわいいポピーもまだ咲いています。

         

       ハマナスも。柔らかい色合いのかわいい花ですね。一重ですが、「あなたはもし

       かしてバラ?」と尋ねたくなるほど花も葉もバラに似ています。それもそのはず、

       れっきとしたバラ科バラ属なんですって。英語ではRugosa Roseとか Japanese

        Roseとか呼ばれるそうです。皇太子妃雅子さまのおしるしの花でもあります。

       見ればば見るほどかわいい。


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なっちゃん、旅に出る

2011-06-20 14:20:29 | 旅行
              

         車に乗るのが好きで、窓から顔を出している犬もいるのに、なっちゃんはだめ

         なんです。どうしてもリラックスできない。出発前、助手席で不安そうな面持ち。

              

                    後ろ向きに座ってみても、

              

           ななめに座ってみても、落ち着かない。曲がり角では、足をプルプルさせ

           ながら、バランスをとって踏ん張って立っています。ほんとに怖がり屋さん。

              

         でも目的地に着けば、それなりに楽しい?まさに橋を渡ろうとするなっちゃん。

              

              きれいなポピーを背に、ちょっとポーズを。

              

              草原にたたずむなっちゃん。

              先祖の猟犬の血が騒ぐ?なんてことはなさそうですが。                          
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桜桃忌

2011-06-19 13:33:08 | 
             

         今日6月19日は父の日、それから桜桃忌。太宰治の誕生日で、心中した彼の

         遺体が見つかった日。経歴だけからすると、とんでもない人ですね、太宰って。
 
         あちこちに愛人を作って、心中未遂を繰り返し、女性だけ死なせたり、あげくの

         果てに玉川上水で心中自殺。でもその作品は素晴らしく、私小説だけでなくユ

         ーモアにあふれた作品もあるのだとか。恥ずかしながら「走れメロス」と「斜陽」

         ぐらいしか読んだことがないんです。

             

         桜桃とはサクランボのこと。山形産の佐藤錦を食べるたびに思い出すのは

         十数年前、山形の実家へ戻った(らしい)友人のことです。すらっと背の高い

         美人で、それでいて東北の人らしく素朴で働きものでした。そんな彼女、ある

         時ご主人がある東南アジア系の女性と浮気をしていることを知り、悩んでいた

         のですが、潔癖症もあって、そんなご主人と同じ屋根の下で息をするのもけが

         らわしいと感じるようになり、(というところまでは私も知っていたのですが)

         ついに子どもを二人残して家を出てしまいました。その後は実家に帰ったので

         はという以外、だれに聞いても何もわからず今に至っています。どうしている

         のだろうと時々考えます。私だったら、悪い旦那を追い出して、自分は家にい

         続けただろうと思うのですが、とても控え目な人だったのでね。故郷に帰って

         心が落ち着いたのかもしれません。今の生活やしがらみを一時に一切捨て

         るなんてとても不安だと思うのですが、そういう意味で彼女は結構強い気持ち

         を持った人だったのかもしれません。パウンドケーキとサクランボでお茶しなが

         ら、とりとめもなくそんなことを考えている桜桃忌です。        
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雨の散歩

2011-06-18 18:32:43 | 季節の花々
             

            なっちゃんが夫と旅に出たので、今日は仕事がはかどります。

            でも雨の中を寂しく一人で散歩。名残のバラが雨にぬれて可憐です。            

                

                 紫陽花も立ち葵も雨が似合います。

             

            今どくだみが全盛期。そこここにかわいい白い花が群れています。

            名前で損をしていますね、生薬や漢方でとても役に立つのに。

            ちょっと臭いはあるけれど、どくだみ茶も人気です。

               どくだみの花いきいきと雨風かな    大野 林火

            
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名前

2011-06-17 16:39:56 | 季節の花々
             

           最近の子どもの名前って驚きますね。昔風に男の子は「男」や「夫」で終わ

           る名前、女の子は「子」で終わる名前なんて、絶滅危惧種のようです。殊に

           日本語の場合、ひらがなでもいいし、音訓のある漢字も使えるので、読み方

           もほんとに様々、何と読めばいいのか分からない名前もたくさんあります。

           付けたい放題。今は女の子は「さくら」ちゃんが一番人気のようですね。

           

             
イギリス・ルネサンスの女たち―華麗なる女の時代 (中公新書)
石井 美樹子
中央公論社


         ところが欧米の、特に昔の歴史書など読んでいると、男も女も同じ名前の人ば

         かり出てくるので、誰が誰やらまるで分からなくなってしまいます。特に貴族

         は父母や祖父母の名前をつける習慣だから余計そうなのでしょう。上の本は、

         15、16世紀の女性に焦点を当てた歴史読み物(ちょっと女性を持ち上げ過ぎの)

         ですが、男性はトマスとヘンリーとジェームズ、その他2、3の名前で持ち切り、

         女性はマーガレット、エリザベス、メアリー、キャサリン、アンで全体の90パー

         セント位を占める勢いです。ヘンリー8世のお妃は6人もいましたが、そのうち

         3人はキャサリン、2人がアン、1人はジェーンでした。ヘンリー8世、メアリー

         1世、エリザベス1世と続くチューダー朝の基礎を作ったのは、サマセット公爵

         の娘マーガレット・ボーフォート。その娘や孫にも、マーガレットがごろごろ。

         皆、名前と裏腹に強い女性だったようです。そういえば鉄の女と称された元

         英国首相はマーガレット・サッチャーさん。エリザベス2世の孫息子ウィリアム

         王子と結婚したのはキャサリンさん。ダイアナさんなんていうのは、異色の名

         前だったんですね。
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人の顔

2011-06-16 17:35:08 | アート
Ms. McCaw Learns to Draw
Kaethe Zemach
Arthur a Levine

”マッコー先生、お絵かきをならう”

            ダドリーくんは勉強が苦手です。色々なことがなかなか覚えられないし、

            集中できないんです。どの先生も、ダドリー君にはお手上げだと言いま

            すが、マッコー先生は違います。ダドリー君がわかるまで何度でもくり

            返し教えてくれます。何でも知っているし、何でもできるんです、マッコ

            ー先生は。

            ところがある日、先生は黒板に人の顔を描こうとしました。何度も何度

            も。「どうしても人の横顔が描けないの」先生は泣きそうです。ダドリー

            君にはそのつらさがわかります。先生を助けてあげたい。ダドリー君は

            勇気を振り絞って黒板の前に立つと、今度は脳みそを振り絞りました。

            「人の横顔はね、おでこと鼻と口とあご、これをつなげればいいんだよ」

            ダドリー君は色々な顔を描きました。丸いの、細長いの、怒っているの、

            楽しそうなの、悲しそうなの、、。ダドリー君に教わって、とうとう先生も

            人の横顔が描けるようになりました。

            

            どうもこれは、マッコー先生の策略のような気がしないでもありません。

            ダドリー君に自信をつけてあげたい、誰にでも得意、不得意があるけれ

            ど、知恵を絞れば克服できる、というようなことをみんなにわからせたい、

            という。ちょっとできすぎの感じもするのですが、絵がなにしろ楽しい絵

            本です。黒板一杯に書かれた人の顔、顔。単純なのにとても様々で、

            十人十色どころか百色も二百色もありそうです。アメリカの小学校の様

            子などもわかる愉快な絵本です。
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梅雨の晴れ間のお散歩

2011-06-15 14:35:36 | 季節の花々
            

          梅雨の晴れ間になっちゃんと散歩していると、なっちゃんがいつになく

          ぐいぐいと丘を登って行って、見慣れない住宅地に入って行きました。

          落ち着いた感じのちょっと古いお家が多い一角で、それだけに、庭の

          植木や花々にも年季が入っている感じ。これはピンクのなでしこ。

                 

          なっちゃんが立ち止まりました。白い猫がゆったりと道を横切ります。

            

          「やっぱり気になる」 猫の横を知らん顔して通り過ぎてから、振り返っ

          て見るなっちゃんです。他の犬も猫も気になるけれど、内気すぎて近

          づいてお友だちになるところまではいけないのです。

            

          ピンクの花があちこちできれいに咲いていました。これはピンクの小薔薇。

            

          これは道端のカタバミ。葉も三つ葉でかわいい。でもどこにでも、コ

          ンクリートの間からでさえ生えてくる強い花。家紋にもよく使われて

          いるなじみのある花です。あんまりはびこるのでちょっと嫌われてい

          るかも。でもね、花ことばはすてきです。「心の輝き」
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額の花

2011-06-14 09:00:00 | 季節の花々
            

            額アジサイは額の花とも言います。日本古来のアジサイで、これの

            改良型の西洋アジサイが今よく見かける、中までびっしり花をつけ

            た丸い大きなアジサイなんですね。

            

            西洋アジサイもいいけれど、この楚々とした額アジサイに心惹かれ

            るこの頃です。

            

            そういえば、シーボルトがオタクサと名付けたのはこの額アジサイ

            なんでしょうね。愛妾のお滝さんからとった名前だというのは、ど

            うもあまり信憑性はないようですが。

            

            もともとは藍色だったようですが、一つの花でも色が移っていくし、

            個々の花も白、ピンク、青、赤紫、紫とさまざまで、目を楽しませ

            てくれるのに、花ことば「移り気」。申し訳ないような。
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野菜の花もかわいい

2011-06-12 13:09:38 | アート
            

            オクラの花、

            

            ジャガイモの花、白い花は男爵、うす紫がメイクィーンの花だそう。

            じゃあこれはメイクィーン。

            

            ゴーヤの花、

            

            これはなんと茗荷の花。実とはちょっと違う感じのきれいな花です。

            野菜の花もかわいいですね。実がなるのが楽しみです。
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茱-グミ

2011-06-11 20:25:52 | 季節の花々
            
        
             今コーラスで「小さなグミの木」という歌をうたっています。

             ロシア民謡によくある短調の美しいメロディーの曲です。

             グミと言うと、あのくちゃっとしたゴム状のお菓子ヤガムを

             思い浮かべられるかもしれませんが、茱はまったく関係のな

             い日本語の果実の名前のようです。とっても酸っぱい。でも

             小さい頃家の周りにあってよく食べた忘れられない味です。

             サクランボを長くしたような、かわいい実が実ると、昔を思い

             出します。昔を思い出すのは年をとったせい?あちこちが痛

             いと病院に行くと、加齢のせいだ加齢のせいだと言われます。

            

             六月は私の好きな枇杷の季節でもあります。あの淡いオレン

             ジ色の果実と大きな種、なぜか好きです。花は一月に咲く白い

             花だそうです。

            

             近所のおうちにこんな実がなっているのを見つけました。ポ

             イゼンベリーというラズベリーの仲間だそうです。これもと

             てもすっぱいとか。でもポリフェノールがいっぱい詰まって

             いそうな色合いです。この頃食べ物の栄養が気になること!      
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