キッチン・トランスレーターつれづれ日記

つれづれなるままに日々のよしなしごとを綴ります。本、風景や花や料理、愛犬の写真などをご紹介。

金毘羅さんから白鳥神社へ--四国に残る古代のロマン

2019-07-12 14:43:07 | 歴史
         

         金刀毘羅宮あるいは琴平宮は、親しみを込め金毘羅さんと呼ばれます。

         「こんぴらふねふね、、」というお座敷遊び歌が良く知られています。

         江戸時代は金毘羅参りは、お伊勢参りに次いで人気だったそうです。

         海上交通の神様です。1368段もあると聞く階段は、はなからパスの不

         信心者です。石清水八幡宮の下までしか行かなかった仁和寺の法師を

         笑えませんね。神仏習合や分離に翻弄された金毘羅さんですが、今の

         主祭神は大物主命と崇徳天皇と言う異例の組み合わせ。長い複雑な歴

         史を持つ神社です。

         

         それだけに参道や街が、古くからの伝統に育まれた独特の雰囲気を

         持っていて、古き良き日本の面影があちこちに垣間見られます。こ

         の讃岐らしいうどん屋さんも良い味(お店もうどんも)でした。

         

         昔ながらに籠に揺られて階段を上ることもできます。でもこれ、

         歩くより辛そう。

         

         

         かわいらしい琴電琴平駅に停まっている「ことでん」のかわいい電車。

         

         金毘羅さんからの帰りに、宿泊地の近くに有名な松原があるというの

         で寄ってみました。昔は白砂青松の松原と言われたらしいのですが、

         今はそこそこ。その代わり白鳥(しろとり)神社という素敵な神社に出

         会いました。

         

         

         門の両側の普通仁王様の像がある所に白い大きな鳥が鎮座されています。

         これには古くからの言い伝えがあります。大和へ帰る途中の日本武尊は

         伊勢の能褒野で亡くなります。その魂が白い鳥となって讃岐のこの地に

         飛んできたので、白鳥神社として祀ったというものです。讃岐に流され

         金毘羅さんに祀られている崇徳天皇と言い、日本武尊と言い、讃岐の地

         で古代に想いを馳せるとは、思いがけないことでした。

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