キッチン・トランスレーターつれづれ日記

つれづれなるままに日々のよしなしごとを綴ります。本、風景や花や料理、愛犬の写真などをご紹介。

子規忌

2015-09-19 15:21:35 | 季節
             

             故郷から秋を風を運んでくれる奈良の二十世紀梨を、今年も弟夫婦が送っ

             てくれました。大ぶりで、みずみずしくて、ちょっともっちりした食感のとても

             甘い豊水や幸水とはまた違った味わいです。

             今日9月19日は子規忌、正岡子規が35年の短い生涯を終えた日です。

             子規といえば、柿の句が有名ですが、ここ川崎にも何度か訪れたようで

             その度に名産の梨の句を作っています。

                行く秋に梨並べたる在所かな

                川崎や梨を食い居る旅の人

                川崎や小店々々の梨子の山  など。

             食いしん坊だったらしい子規のことですから、食べ物の句はたくさんあり

             ますが、梨も好物の一つだったのでしょう。

             

             もちろん、子規といえばあの句を思い出します。

                柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺

             梨も柿も、故郷奈良と今住む川崎とどちらにも縁の深い日本の秋の実りです。

             柿に至っては、実はもちろん、その葉も昔からとても馴染みの深いものでした。

             

             

             山村のふるさとの食べ物としては唯一の名物と言えるでしょうか、鯖寿司を

             柿の葉で包んだ柿の葉寿司です。母や叔母のなつかしい味です。

                柿の葉に鮨を包める母系かな   岡本紗矢句集「向日葵の午後」より
             

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