キッチン・トランスレーターつれづれ日記

つれづれなるままに日々のよしなしごとを綴ります。本、風景や花や料理、愛犬の写真などをご紹介。

日本の美しい歌2曲

2012-10-11 15:07:03 | ミュージック
        

         落葉松の 秋の雨に
         わたしの 手が濡れる

         落葉松の 夜の雨に
         わたしの 心が濡れる

         落葉松の 陽のある雨に
         わたしの 思い出が濡れる

         落葉松の 小鳥の雨に          『落葉松』
         わたしの 乾いた眼が濡れる       作詞:野上彰 作曲:小林秀雄

        先週の"題名のない音楽会"は、天童よしみとソプラノ歌手の森麻季の出

        演で、秋らしい日本の詩を歌っていました。森麻季はちょっとシャンソン風

        のアレンジでこの『落葉松』を歌いました。ソプラノ歌手だけれど、キンキン

        しない声が、しっとりとおしゃれ。すてきでした!

        

         わたしの頬は ぬれやすい
         わたしの頬が さむいとき
         あの日あなたが かいたのは
         なんの文字だか しらないが
         そこはいまでも いたむまま

         そこはいまでも いたむまま
         霧でぬれた ちいさい頬
         そこはすこし つめたいが
         ふたりはいつも 霧のなか
         霧と一緒に 恋をした
 
         霧と一緒に 恋をした
         みえないあなたに だかれてた
         だけどそれらが かわいたとき
         あなたは あなたなんかじゃない
         わたしはやっぱり 泣きました

         わたしの頬は ぬれやすい
         わたしの頬が さむいとき
         あの日あなたが かいたのは
         なんの文字だか しらないが      『霧と話した』
         そこはいまでも いたむまま      作詞:鎌田忠良 作曲:中田喜直

        天童よしみの『霧と話した』も絶品でした。きっと歌ったことのない歌だった

        と思いますが、自分の歌唱スタイルは変えず、こぶしも回して、その上、一

        歩間違えばベタベタにセンチメンタルになりそうな歌詞なのに、歌い方に

        抑制が効いているからでしょうか、不思議と彼女にしっくり合っていて、感

        動的でした。音楽にジャンルは無いと気付かされた幸せなひとときでした。

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