ほとんど予備知識のないまま、マレーシアのクアラルンプールに
やってきました。恐ろしく高層ビルの多い大都市です。400メートル
程もあるタワーやビルが林立しています。ここは一番の庶民的繁華
街ブキッビンタン。
ところが、そのすぐそばにほとんど廃墟のような古い建物がひしめ
き合うように立っているんです。そんな極端な貧富のはざまのよう
な通りにこそ、おいしい地元料理の店があるようです。
ここ「新峰肉骨茶」もそんな名店の一つ。肉骨茶とはおどろおどろ
しい名前ですが、カタカナで書くとバクテー、軟らかく煮た骨付き
豚肉の事で、それがそのままお店の名前になっています。
お世辞にも清潔とは言えない店内ですが、誰もそんなこと気にもし
ていない。ここで、到着後最初の朝ご飯を食べました。食べ始めた
ころからスコールがやってきて、ビニールのひさしにあたる雨音で
話し声も聞こえないくらい。この時期は乾季のようですが、それで
も天気はころころ変わるようです。
バクテーとチャーハンと豆腐を食べました。
朝食の定番(朝からお肉!)だというバクテー、様々な香辛料が使
れているようで、なかなか複雑なお味でしたが、おいしかった。
テーブルの上に様々な薬味が置いてあり、どうやって使うのかうろ
うろしていたら、店員のおばさんが混ぜ合わせてくれました。真っ
赤な唐辛子入りで強烈に辛いけれどすこぶるおいしい!おばさん、
ちょっと見怖いような真顔で、だけどとても親切に応対してくれま
した、これこの町の人の特徴のよう。親切だけど、顔は真顔。
ともかくも、クアラルンプール初回の食事は大成功。