
この階段を上って左手に本社殿がありますが、そのまま行くと、日本で
一番古い道「山の辺の道」が始まり、桜井市の大神神社まで、今も風情
豊かな細道が続いています。

ここは天理市にある石上神宮。なぜか奈良に帰るたびに、惹きつけられ
るようにこの神社に足が向かいます。ここは伊勢神宮と並び、日本最古
の神社です。聖徳太子がその鳥居をくぐったとたん、とてつもないエネ
ルギーを感じたという最強のパワースポットでもあります。物部氏の総
氏神で、大和政権の武器庫でもあったとか。

四世紀ごろに百済から献納された七支刀という国宝その他、勾玉や銅鏡
など、神代の昔の宝物が保管されているそうです。

石上布留にあるので布留社とも呼ばれます。

境内や周辺に何匹もの鶏が自由気ままに歩き回っているのも、このお宮な
らでは。神の使いであるなど、いろいろ謂れが書かれていますが、誰かが
捨てた鶏が繁殖しただけという説もあるようです。古さびた由緒ある神社を
コッコッコッと歩き回る鶏、ミスマッチのようでもあり、懐かしいようでもあり。

朱塗りの柱に連なる釣り灯籠が美しい。

一歩神社を出るとこれまた日本の原風景、青々とした田んぼが広がります。