キッチン・トランスレーターつれづれ日記

つれづれなるままに日々のよしなしごとを綴ります。本、風景や花や料理、愛犬の写真などをご紹介。

あけましておめでとうございます

2016-01-02 16:30:45 | 季節
          

          平成も28年、今年は奈良で年を越し、お正月を過ごしています。

          おかげでつけっぱなしのテレビでは、普段見ることのない、漫才

          番組やら、こってこての新喜劇を朝から晩まで浴びるように見て

          います。なかなかに濃い世界です。でも外に出て、古の奈良を訪

          れると、古代の静謐な世界に身を置くことのできるのが奈良です。

          興福寺の五重の塔はますます格調高く、

          

          南円堂は2000年の昔に変わらず凛としたたたずまいです。

          

          

          興福寺から鹿と戯れつつ奈良公園を抜けると東大寺。

          

          壮大な南大門が出迎えてくれます。今回は大仏様にはお目にか

          からずに、奈良公園を南にぶらぶら春日野を抜けて春日大社へ。

          

          途中にある手向山八幡宮。由緒正しい東大寺の守護神社で、紅葉

          の名所です。「このたびは幣もとりあへず手向山紅葉の錦神のま

          にまに」という古今和歌集の菅原道真の歌があります。ちょっと

          歩くといにしえの典雅な文化に出会える、素晴らしい土地です。

          

          

          春日大社は言わずと知れた藤原の氏神様です。茨城県の鹿島神宮

          から神様をお呼びしたので、鹿が神使です。それで周囲に鹿がいっ

          ぱいいるんですね。

          

          今年は20年に一度の大改修、式年造替の年だそうです。

          

          春日大社から奈良町の方へ回り、元興寺を訪れました。その昔は

          興福寺と並ぶ大寺であったのが、衰退はなはだしく、荒廃を極め

          ました。今も国宝の極楽堂などありますが、世の変転というのは

          計り知れないものがあります。

          

          その後夕暮れの猿沢の池畔にたたずみ、昔を偲びました。小さな

          人工池ですが、奈良時代、帝の寵愛を失った采女が身を投げたな

          ど、伝説にも事欠かない美しい池です。

          静かで心満たされる奈良散策でした。
コメント
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