キッチン・トランスレーターつれづれ日記

つれづれなるままに日々のよしなしごとを綴ります。本、風景や花や料理、愛犬の写真などをご紹介。

たんぽぽ

2012-07-01 10:03:30 | 季節の花々
     
ほしとたんぽぽ
上野 紀子
JULA出版局


         青いお空のそこふかく、         ちってすがれたたんぽぽの、

         海の小石のそのように、         かわらのすきに、だァまって、

         夜がくるまでしずんでる、        春がくるまでかくれてる、

         昼のお星はめにみえぬ。         つよいその根はめにみえぬ。

         見えぬけれどもあるんだよ。       見えぬけれどもあるんだよ。

         見えぬものでもあるんだよ。       見えぬものでもあるんだよ。

                              金子みすゞ『星とたんぽぽ』 

            

         ネットのお悩み投書コーナーで、「生まれてくる子どもに義父母が"たんぽぽ"

         という名前を付けたがっている。自分は嫌なんだけどどうしよう」なんていう

         のがありました。いろんな悩みがあるものです。この金子みすゞさんの美し

         くも深い詩のように、たんぽぽってかわいらしく健気な花ですが、女の子の

         名前としてはどうでしょうね?ちょっと大きくなって"たんぽぽ"さんと呼ばれ

         るのはちょっとつらいかな。"さくら"とか"ゆり"とか"すみれ"とか"あおい"と

         かあるんだからいいじゃないと言われればそうですが、花の名前といっても

         "木瓜"とか"犬のふぐり"なんていうのは付けないだろうし。もっとも意味を

         調べないで、"ふぐり"なんてうっかり付けてしまうこともないとは限らない?

            
       
         今キラキラネームとかDQNネームとか言うのが話題になっています。読めない

         ような奇抜な名前や当て字の珍名のことです。以前わが子に"悪魔"くんなん

         てつけて話題になった人がいましたね。このごろはそんな比じゃない、判じ

         物のような名前の子もいるようです。無難に"百合"とか"小百合"なんてい

         いと思いますが。常識的だって言われそうだけど。  
コメント
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