田舎から届いた二十世紀梨。秋の香りです。
二十世紀梨といえば、鳥取県が本場ですが、
奈良の大阿太高原辺りも知る人ぞ知る名産地。
二十世紀は他の豊水なんかに比べると、ちょっと酸味が強く
甘みが少ないのですが、瑞々しく歯触りが良くて、いかにも
伝統の和梨という感じ。昔から食べ慣れているので、未だに
この季節になると、無性にに二十世紀梨が食べたくなります。
この川崎のあたりも、江戸時代から梨が作られていたようで、
多摩川梨と呼ばれるおいしい豊水や幸水がとれます。これら
は洋梨に近い、甘さと柔らかさがあります。
正岡子規は梨が好物だったとか、梨の句がたくさんあります。
ここ川崎でもこんな句を詠んだそうです。
行く秋に梨ならべたる在所哉 子規
今も道路沿いに梨の販売スタンドが見られます。昔から秋の
風物詩だったんですね。