キッチン・トランスレーターつれづれ日記

つれづれなるままに日々のよしなしごとを綴ります。本、風景や花や料理、愛犬の写真などをご紹介。

目に青葉

2011-04-30 15:39:07 | 季節の花々
            

              目に青葉山ほととぎす初鰹     山口素堂

           まぶしい朝日と可愛い小鳥の声で目覚めました。なんという鳥でしょう?

           そういえば、ほととぎすはよく詩や文学に出てきます。漢字で「不如帰」

           と書きますね。中国の故事に由来しているらしいです。「泣いて血を吐く

           ほととぎす」なんていうフレーズもどこかで聞いたような、徳富蘆花でし
   
           たっけ。漢字で杜鵑。正岡子規の子規もほととぎすの別名だそうですね。

           結核で血を吐く己をそう号したのだとか。悲愴な雅号です。ウグイスの巣

           に託卵することでも知られています。時鳥という名前などもあり、郭公に

           も近い仲間のようで、万葉の昔から歌にもよく歌われています。なかなか

           面白い小鳥。鳴き声は私にはウグイスのように特定できないのですが、山

           の中でキョキョキョキョと鳴いているのが聞こえる、あの声のようです。

             卯の花の匂う垣根に 

             ほととぎす早も来鳴きて

             忍び音もらす 夏は来ぬ    
                      「夏は来ぬ」 佐々木信綱 作詞 小山作之助 作曲   

            

           ほととぎすの声は特定できませんが、目に痛いほどの若緑の青葉と

           鰹を満喫しています。

            
コメント
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