すっかり忘れかけていた頃に、記者会見してまたまた話題となっている佐村河内氏。
テレビのワイドショーでは記者会見で聞こえているとか、聞こえていないとか、面白おかしく 脚色してコメントしているけど、実際に佐村河内氏が診断された感音性難聴とは、何dbとかの聴力測定結果で聞こえる聞こえ無いを判断できるような単純な難聴じゃ無いんですよね。
別に佐村河内氏の偽装を養護する気はサラサラ無いけど、なんだか難聴者全てが音の大小で聞こえる聞こえ無いと判断されるようなテレビの対応は、視聴者に間違った認識を与えているようで気分が悪い。
どうして、最初に感音性難聴と言う病気を理解して、きちんと視聴者に説明しないのだろう?
かなり気分が悪いので、その「感音性難聴」で、健常者以下、身障者認定以上と言うとても中途半端な聞こえ方と付き合っているヨシゾーが替わりに説明しちゃいます。
【感音性難聴とは何ぞや?】
感音声難聴とは、鼓膜に伝わった音を脳に伝える器官や神経が壊れていて、音がうまく脳に伝わらない病気なのです。
だから、耳垢が溜まって詰まっているとか、鼓膜が破れているとかの外科的な対応では治療できませんし、聞こえる周波数と聞こえない周波数があるので、音としては認識できても言葉として聞き取れないという実に厄介な難聴でなのです。
このため、比較的聞こえる周波数の声質を持つ人の話は言葉として理解できるけど、周波数の合わない声質の人の話は、何か喋っていると言うのは判るのけど、言葉として理解でき無いのです。
そう、喋る人によって聞こえ方が違うという難聴なのです。
例えるなら、マイクやアンプは問題ないけど、アンプからスピーカーへの配線やスピーカー自体が壊れる寸前で、まともに聞こえないって感じですかね。
だから、感音性難聴の人は、音としては聞こえるけど言葉としては聞き取れないんです!!
【原因&治療】
突発性難聴と同じで、原因はストレスとかウイルスとか言われていますが良く判ってません。
おまけに現在の医学では、発症して2週間以内に治療しなければ回復は難しいといわれており、ヨシゾーの様に徐々に聞こえなくなってきたので治療の機会を逃してしまい、「聞こえないな」と自覚しだした時には既に直る見込みも無い、かなり悪い状態になっちゃてました(笑)
おまけに発症して直ぐのときの治療はと言うと、1時間以上かかる点滴を毎日1回、1週間以上も続けるという、メチャクチャ地味で時間と苦痛を伴うものなのです。
ヨシゾーは1週間におよぶ点滴の効果が現われることが無かったので、今では現状維持のために、ビタミン剤と血行を良くする薬を飲んで、3ヶ月に1度の聴力検査で状況を把握しているだけです(笑)
【厄介な事】
ま、見た目は健常者ですからね!
呼ばれても反応できない事があるし、聞き間違えもあるので、とぼけた奴と誤解されることもあるし、なんと言っても音楽はまともにメロディーが聞き取れません。
たぶん、聞こえる周波数と聞こえない周波数のせいで、音楽として聞こえないのだと思います。
なので、音痴の人は感音性難聴を疑ったほうがいいかも(爆)
そして、極めつけが補聴器の力を借りても完全に聴力を取り戻す事は不可能な事と、補聴器はメチャクチャ高価で寿命が短いという事でしょうか!!
テレビのワイドショーもね、”聞こえているのに聞こえていない振りをしている。”と、さも嘘をついている様な報道ばかりしないで欲しいですよね。
反応はするかもしれませんが、言葉は理解できない事もあるのですから。
ま、佐村河内氏のやった事は良いことじゃないし、記者会見に手話通訳を同席させたのもやりすぎだと思いましたが、それ以上にワイドショーの脚色に不快感を覚えちゃいました。
難聴者を少しでも理解してもらえれば嬉しいっす