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差し入れたち

2012-10-07 18:08:14 | お芝居演劇
 静かな稽古場。去年と人数はたいして変わらないのに静かです。上級生が二人だから? 男子が猿マだから? 変態の割合が低いから? 演出が遠くで独りぼっちだから? 根が真面目だから? 理由は様々だと思うがとにかく静か。笑いがないわけじゃないし、やる気がないわけじゃないのにそうなのです。だから稽古しても出来上がるものが静か。大きくバランスは崩さないけど突き抜けないみたいな。それが今の定常状態。それを見てある思い出が蘇った。
 子ども時代の公演。ジャングルジムでママゴト(玄関やリビング全てジャングルジムの中)。やがて鬼ごっこ(タッチされたり落ちたら鬼)。そしてジャンプ大会。下は砂場なのでショックは和らげられるけど、身長より高い一番てっぺんからのジャンプは怖い。初めて挑戦するには勇気が要る。そのうち誰か飛ぶ。平気の笑顔。次が飛ぶ。じゃ僕も。つられるように飛び始め、一番小さい子まで飛べるようになっていた。稽古場ってそんな感じ。越えられるときにはみんなで越える。だけど静かな稽古場にはそんな無謀な空気は生まれない。意味はないけど面白い。そんな可能性は見逃される結果となる。意味のあることだけが着々と沈殿していくのだ。
 そんな稽古場に差し入れ。OBOG達がエチュード会と称して乗り込んできた。もみ、甘味、すもも、パトラッシュ、もっくん、ちゃっぴ、まつり、ポニー、ハイジ、そしてまっちゃ。今まで出来上がったシーンを見たり、役を代わって演じてみたり。昔の台本でケツ噛みや加速度、そしてなにより自分を目立たせる役者根性を競ってみたり。あっという間に稽古場の温度が上がる。現役も負けずに暴れ始める。役者は調子にのるぐらいが丁度良い。意味のあることに、意味の分からないエネルギーがまとわりつく。台本が芝居に生まれ変わる。
 美味しい差し入れも嬉しかったけど、現役を心配して、何よりも自分たちが楽しみたくて、わざわざやってきてくれた自慢の差し入れ達に感謝した一日。

 みんな、ありがとね。
コメント
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