痛快球技大会

　我がクラスは自然科学コース。男子の比率が高く女子は約1/6の5人だけなんです。よく教室がくさいとか差別的な発言をされてます。まあ個人的にはこれも気楽で大好きなんですけどね。そんな中、数少ない女の子たちの大活躍が今日の事件。
　球技大会ってクラス対抗なんです。種目は雨プロのバスケット。他のクラスは女の子がウチの４倍ほど居るので、ＡＢチームとか、前後半交代とか大量投入できるんですよ。ところがウチはどう逆立ちしても5人だけ。敵が前後半でメンバーごっそり入れかえてかかってきても交代できず20分間戦い続けるわけで…。そんな悪条件で勝っても一勝すれば敢闘賞だと思っていたところ、なんと「決勝するから応援に来て」の連絡。ぬぁにぃ～？決勝？ってことはすでに二勝して40分戦ってなおかつ勝ってるということか？　いつから自然科学コースが体育系コースになったん？　と思いながら体育館まで走ります。
　なんと決勝の相手はお隣理系クラスの2組だったりするわけです。むむ、因縁の対決。面白れぇ～！　隣も女子は10人くらいしか居ないけどウチの二倍。そんな不利な条件で、もともと運動が似合わないＯ川ちゃんも笑いながら時々パスを上手くつなぎ、バレリーナＹ田はボールをもらうとちょこまか走り、演劇部小春はぶつかった相手に「ごめんな」とフレンドリーに接し、照明担当、要は背の高さを生かしリバウンドを強引に奪い、そして唯一体育系Ｎ村Ｅ美がガンガン言わすという素晴らしいチームワークで優勝しちゃいましたとさ。
　コートで途中にやった気合い入れの「オー!」とか、相手クラスに暴言ヤジを入れるとか（ごめんねＯ井ちゃん）、とっても忘れられない一日になりました。試合が終わってぐったりの顔は風呂上がりを通り越して出産を終えた妊婦のよう。でもいい顔してましたね。
　こら、男、応援に来い。チームワークとは何か学べ。体操服忘れるな。内輪でもめるな。そして担任にこんな痛快な思いをいっぱいさせてくれ。待ってるからね～。