超心理マニアのためのブログ

マット・イシカワによる超能力研究の文献ガイド

現代の超心理学

2006-10-13 | 読書ガイド
43番目は、初期の実験超心理学を解説する本。

●D・J・ウエスト『現代の超心理学』大谷宗司・金沢元基訳、誠信書房(1966)

今からみれば、ぜんぜん「現代」ではない。1930~50年代の超心理学の
勃興期が中心的に描かれている。デューク大学での遠隔ESP実験(ピアス=
プラット実験)などが詳述されている。

こうした海外の動きを背景にして、日本にも専門の学術団体である日本超心理
学会が1968年発足した。この本に序文を寄せている小熊虎之助明治大学教授
(当時)が初代会長であり、訳者の大谷宗司防衛大学校教授が2代目の会長で
ある。金沢元基氏も学会運営に尽力され、名誉会員となっている。
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jspp2/japanese/aboutus/about_us.html

なお、日本超心理学会のホームページで公開ESP実験が行なわれているので
気軽にトライしてみるとよいだろう。
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jspp2/japanese/exp/exp.html