超心理マニアのためのブログ

マット・イシカワによる超能力研究の文献ガイド

明晰夢と超常体験の調査

2009-10-31 | 論文ガイド
<PA2008(26)>

英ノーザンプトン大学異常心理学センターより
●ルイーズ・ファレル
 「明晰夢と超常体験の調査」

明晰夢体験と通常の夢体験と、超常体験についての
質問紙調査を、ノーザンプトン居住者に対してランダム
サンプリングをかけて行なう計画についての報告。
明晰夢体験と超常体験は関係が深いとされる点などを
分析する。質問紙の設計が書かれている。


関節炎患者のヒーリングと超常信奉

2009-10-29 | 論文ガイド
<PA2008(25)>

エジンバラ大学超心理学ユニットより
●イースター&ワット
 「関節炎患者のヒーリングと超常信奉」

関節炎の患者たちの半分に遠隔ヒーリングを行なうが、
ヒーリングを行なう患者の半分には、遠隔ヒーリングを
行なうと伝え、ヒーリングを行なわない患者の半分には、
遠隔ヒーリングを行なうと(ニセの情報を)伝える。
これらをブラインド条件で行なった前後で、関節炎の
状態を答えて比較する。これにより、ヒーリング効果と
プラセボ効果を分離できる。現在は実験計画の段階。


ケルト文学における超心理

2009-10-27 | 論文ガイド
<PA2008(24)>

アイルランドより
●ウエンディ・カズンズ
 「ケルト文学における超心理」

クイーンズ大学のソマーヴィル&ロス文庫には、1873-1948の
75年間にわたる未刊のケルト資料が眠っている。またコークの
アイルランド国立古文書館にもクミンズのコレクションが、
イェーツのオカルト文書も国立図書館に収蔵されている。
これらの資料に描かれた交霊会などの記録を通して得られた
知見を報告する。


超常現象と医学の統合者フェレイラ

2009-10-25 | 論文ガイド
<PA2008(23)>

ブラジルUFJF
●アルメイダ&モレイラ=アルメイダ
 「超常現象と医学の統合者フェレイラ」

スピリティスト精神病院の医長を1988年まで務めた
イナシオ・フェレイラの心霊主義と伝統医療を統合しよう
とした業績の報告。死後生存と前世体験の扱いが
ポイントになっている。


ガンツフェルト独白の分析

2009-10-23 | 論文ガイド
<PA2008(22)>

英ヨーク大学
●ウーフィット&ホルト
 「ガンツフェルト独白の分析」

90年代にエジンバラ大学で行なわれたガンツフェルト実験で、
受け手が報告していたイメージ内容の独白を分析した。

1)イメージの時間的な組織化の過程を分析。
2)イメージにおけるスタンスを形成する談話戦略の検討。
3)イメージ描写の詩的な特徴の指摘。


超心理現象と神経科学指標との関連

2009-10-21 | 論文ガイド
<PA2008(21)>

米ニューメキシコ大学・西ジョージア大学
●ウィリアムズ&ロル
 「超心理現象と神経科学指標との関連」

次の観点で、これまでの研究報告を調査した。
1)ESPと脳波
2)予知・予感と脳断層撮像
3)ESPと大脳半球差
4)ESPと側頭葉
5)PKと上記の関係

その結果、次のことが判明した。
・α波脳波時にESPが起きている傾向がある。
・無意識の予知に相当する信号が脳に見られる。
・ESPもPKも大脳右半球の活性と相関している。
・側頭葉の不安定さとESP体験報告が相関している。


人工直観装置

2009-10-17 | 論文ガイド
<PA2008(19)>

独立研究者(発明家?)
●マーク・ジルバーマン
 「人工直観装置」

放射線源と放射線カウンターを入れた箱を、さらに鉛とアルミの
多層の箱に入れた人工直観装置を発明した。未来のできごとの
前兆波をキャッチできるという。現在特許出願中。

それを使った未来予知をソフトウェアを開発中。まずは、数字を
当てる宝くじを予知し、評価をしたところ、偶然比6000分の1
程度の当たりを達成し、利益を得た。

※ 他にも地磁気との関係などを論じているが。。。
  ホントカナぁ


ガンツフェルト実験での実験者効果

2009-10-09 | 論文ガイド
<PA2008(18)>

英国リバプールより
●スミス&サヴァ
 「ガンツフェルト実験での実験者効果」

ガンツフェルトの自動ESP実験において、実験者効果を調べた。
具体的には、16人の実験者が114試行のガンツフェルト実験を
1分間の動画クリップをターゲットに行ない、偶然25%のところ
34%の正答を得て、p値2%で有意であった。

実験者の超心理信奉度合いを事前調査し、加えて期待を操作した。
半数の実験者には、「前回の実験は非常に高いスコアだった」と、
残りの半数の実験者には、「ときどき高いスコアが出るが再現が
難しい」と告げ、期待操作とした。

分散分析したところ、実験者の信奉や期待に関する主効果も交互
作用もみられなかった。さらなる分析で、実験者の期待を高めると
送り手の成功の確信度があがる関係がみられた。受け手の成功の
確信度とは関係しなかった。


ESPと地磁気、地方恒星時

2009-10-07 | 論文ガイド
<PA2008(17)>

英国より
●エイドリアン・ライアン
 「ESPと地磁気、地方恒星時」

英国で行なわれた343試行の自由応答ESP実験の
成功/失敗と地磁気、および地方恒星時との関係を
分析した。

地磁気を高速フーリエ解析したところ、ESP実験が
成功している時間帯では、0.2-0.5Hzの周波数帯、
失敗している時間帯では、0.025-0.1Hzの周波数帯
の地磁気がみられた。

地方恒星時との関係は、スポティスウッドと同様の
傾向が得られた。また、地方恒星時と0.2-0.5Hzの
地磁気に関連性があるのかもしれない。

関連情報:
http://www.kisc.meiji.ac.jp/~metapsi/psi/4-5.htm


霊媒の心理学

2009-10-05 | 論文ガイド
<PA2008(16)>

英国ノーサンプトン大学
●エリザベス・ロクスバロ
 「霊媒の心理学」

80人の霊媒の心理特性を質問紙調査によって、他の
心霊信奉者79人と比較したところ、霊媒は心理的に
幸福で、ストレスが低く、外向的、神経症傾向、開放的
であった。解離性、境界曖昧性、幻想傾向、同意性、
誠実性では差異が見られなかった。


チベット僧の予知実験

2009-10-03 | 論文ガイド
<PA2008(15)>

米英の共同研究
●ロニー=ドゥーガル&ソルヴィン
 「チベット僧の予知実験」

4画像うちひとつが、ランダムに大きく表示されるコンピュータ
画面で、どれが大きく表示されるかを事前に当てる予知実験を、
10人のチベット僧を被験者にして8回ずつ行なった。

その結果、2人だけが最高位の僧だったが、まさにその2人だけ
が、有意な結果をあげた。また、10人が申告した各種の瞑想
トレーニング年数と、予知結果も、有意で大きな相関がみられた。

実験のときにマントラをするか、視覚化をするかの、精神集中の
方法による比較も行なったが、それには差がみられなかった。