<超心理学と懐疑論者たち(8-0)>
第8章:懐疑論者たちの研究
(0)実験なしの批判
科学的研究は仮説を立て、実験(や観察)を企画し、データを集めて仮説と
見比べる、という繰り返しである。科学上の論争とは、このような科学的
研究を行なう研究者同士が、仮説(や実験やデータ)をめぐって議論する。
ところが、超心理の懐疑論争は奇妙である。懐疑論者たちのほとんどは、
実験をせずに批判だけをしているのである。
1983年に(サイコップのメンバーである)マーチン・ガードナーは、「超心理
実験の肯定的結果は一部の熱狂的人々によってもたらされているが、
否定的結果はそれより多くの懐疑論者からもたらされている」と書いている
が、それに対してホノートンは、「この話はまったくのでっちあげだ。どの
懐疑論者が実験して否定的結果を得ているのか、探し当ててみたまえ」と、
実際には実験はほとんどなされていないことを指摘している。
それでもこの章では、懐疑論者によってなされた例外的な実験研究を追う。
※先週出版された次の本にガードナーが「数術師」として紹介されている。
Make: Technology on Your Time Volume 04 オライリージャパン
第8章:懐疑論者たちの研究
(0)実験なしの批判
科学的研究は仮説を立て、実験(や観察)を企画し、データを集めて仮説と
見比べる、という繰り返しである。科学上の論争とは、このような科学的
研究を行なう研究者同士が、仮説(や実験やデータ)をめぐって議論する。
ところが、超心理の懐疑論争は奇妙である。懐疑論者たちのほとんどは、
実験をせずに批判だけをしているのである。
1983年に(サイコップのメンバーである)マーチン・ガードナーは、「超心理
実験の肯定的結果は一部の熱狂的人々によってもたらされているが、
否定的結果はそれより多くの懐疑論者からもたらされている」と書いている
が、それに対してホノートンは、「この話はまったくのでっちあげだ。どの
懐疑論者が実験して否定的結果を得ているのか、探し当ててみたまえ」と、
実際には実験はほとんどなされていないことを指摘している。
それでもこの章では、懐疑論者によってなされた例外的な実験研究を追う。
※先週出版された次の本にガードナーが「数術師」として紹介されている。
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