超心理マニアのためのブログ

マット・イシカワによる超能力研究の文献ガイド

過去遡及的記憶想起促進実験の第7追試実験

2013-08-18 | 論文ガイド2
<予感実験の追試(5)>

●過去遡及的記憶想起促進実験の第7追試実験

社会科学研究ネットワークを介してオンライン実験参加を呼び
掛けた。1年4か月にわたり、なんと2469人の参加があった。

参加者は自由な時間に、オンライン実験を行なった。記憶単語
セットは、ベム論文と同じジャンルだが、異なる単語(第1追試
実験と同じ)を使用した。

結果:偶然平均とほぼ一致し、追試は失敗であった。

●新奇性追求尺度との相関

ベムの報告では、新奇性追求尺度が高い人ほど、過去遡及的
記憶想起促進が起きる有意な相関があった。今回の第1-7
追試実験でも新奇性追求尺度をとってあり、それぞれ相関を
調べた。

結果:7つの実験すべてで、新奇性追求尺度との相関は得られ
 なかった。この点において、追試は失敗であった。


過去遡及的記憶想起促進実験の第6追試実験

2013-08-17 | 論文ガイド2
<予感実験の追試(4)>

●過去遡及的記憶想起促進実験の第6追試実験

消費行動研究所に登録されているモニターに対して100ドルの
商品券が当たるとして実験に参加を呼び掛けたところ、175人
の申し出(うち女性122人)があった。そのうち一部は対照群
に割り当てられ、実験群には106人が割当たった。(実験群が
100人を超えたところで参加打切りを決めており、結果として
その人数になった。)

参加者にはEメールが送られ、実験はオンラインで行なわれた。
記憶単語セットは、ベム論文と同じ単語を使用した。

結果:実験群は偶然平均を大きく下回り、追試は失敗であった。
 対照群では、練習が事前に行なわれており、練習単語の
 記憶想起は仮説通りに促進されていた。


過去遡及的記憶想起促進実験の第3‐5追試実験

2013-08-16 | 論文ガイド2
<予感実験の追試(3)>

●過去遡及的記憶想起促進実験の第3追試実験

ニューヨーク大学の学部授業の一環として、学生に実験参加を
要請したところ、124人の申し出(うち女性55人)があった。
(100人を超えたところで参加打切りを決めており、結果として
その人数になった。)

参加学生は実験室に来訪し、所定のパソコンを使い自分のペース
で実験を進める。記憶単語セットは、ベム論文と同じ単語を使用
した。

結果:偶然平均をやや上回り(p=10%)、追試は成功に近かった。

●過去遡及的記憶想起促進実験の第4追試実験

カーネギメロン大学とUCバークレーの学部授業の一環として、
学生に実験参加を要請したところ、109人の申し出(うち女性53人)
があった。(学期末までに100人を超えることを目指したため、
2大学で連携し、結果としてその人数になった。)

参加学生は実験室に来訪し、所定のパソコンを使い自分のペース
で実験を進める。記憶単語セットは、ベム論文と同じ単語を使用
した。

結果:偶然平均を上回り(p=4%)、追試は成功した。

●過去遡及的記憶想起促進実験の第5追試実験

フロリダ大学の学部授業の付加単位取得条件として、学生に実験
参加を要請したところ、211人の申し出(うち女性116人)があった。
(200人を超えたところで参加打切りを決めており、結果として
その人数になった。)

参加学生は実験室に来訪し、所定のパソコンを使い自分のペース
で実験を進める。記憶単語セットは、ベム論文と同じ単語を使用
した。

結果:偶然平均を下回り、追試は失敗した。