超心理マニアのためのブログ

マット・イシカワによる超能力研究の文献ガイド

西洋の科学主義を信じると

2010-10-26 | 唯物論の終焉
唯物論の終焉(18)

第18章:西洋の科学主義を信じると

物しかないとする科学主義を信じる人生を考えてみよう。
そうすると身体的な安全と健康が第一になるにちがいない。
快楽を求め、苦痛を避け、生をとにかく長びかせることが
大事なのだ。将来の人類のことなど、おかまいなしだ。
こうした考え方には、私は反感を感じる。しかし、科学主義
からは「合理的」に、この考え方が生まれてしまうだろう。


唯物論の終焉・再確認

2010-10-21 | 唯物論の終焉
唯物論の終焉(17)

第17章:唯物論の終焉・再確認

人間は霊的な存在であり、霊的な体験をするにも
かかわらず、それをしばしばあざ笑い、無視して
きた。科学と霊性のあいだに対立はない、対立は
科学主義と霊性のあいだにある。科学は経験から
出発するので、霊的体験はデータとして貴重である。
私(タート)は、科学者の超越体験を集めている。
www.issc-taste.org

超心理学の成果から考えると、私たちの心は、物を
超えた存在と、脳や身体などの物的な存在の混合で
ある。とくに体脱体験と臨死体験、そして霊界交信
が、この可能性を明らかにしている。しかし、実証
データは十分でない。可能性が明らかなのに、その
努力を払おうとしないのだ。とても奇妙なことである。


転生・生まれ変わり

2010-10-20 | 唯物論の終焉
唯物論の終焉(16)

第16章:転生・生まれ変わり

すぐれた転生研究は、ヴァージニア大学のイアン・
スティーヴンソンによって成し遂げられた。彼が
2007年に逝去した後も、大学の研究室には数千もの、
前世の記憶をもつ子どもの事例が蓄積されている。

彼の成果を読むには、トム・シュローダー著『前世を
覚えている子どもたち』大野百合子訳(ヴォイス)が
お薦めである。

関連サイト:
http://www.kisc.meiji.ac.jp/~metapsi/psi/7-3.htm

関連記事:
読書ガイド<7><22><38><47>
論文ガイド<PA2007(34)>


霊媒術

2010-10-15 | 唯物論の終焉
唯物論の終焉(15)

第15章:霊媒術

唯物論によると霊媒が死者と交信するというのは、
会席者から情報を聞き出すなどの、何らかの
コールドリーディングである。私(タート)は
この立場をとらない。

超心理学に関する知見からすれば、霊媒術は、
死後も存続する霊魂が、サイによって把握する
情報を、霊媒がさらにサイによって感知する、
という「霊魂仮説」が立てられる。

また一方で、霊媒が会席者からテレパシーで
情報を感知したり、死者に関することを過去透視
したりする、という「超ESP仮説」も考えられる。

超ESP仮説では、霊媒が無意識でかなり高度な
サイ能力を発揮していることになる。無意識にサイ
が働くのは、ヒツジ・ヤギ効果やPMIR(注)
から、よく知られていることである。ところが、
実験室ではあまり大きな効果のサイが検出されて
いないのに、霊媒術では特異的に高度なサイが
発揮されるのは、私(タート)は奇妙に思う。
そう考えると霊魂仮説のほうがしっくりくる。

(注)PMIRについては以下のサイトを参照
http://www.kisc.meiji.ac.jp/~metapsi/psi/5-3.htm

次のサイトではタートの主張とは逆に、
超ESP仮説のほうが問題が少ないと議論している。
http://www.kisc.meiji.ac.jp/~metapsi/psi/7-4.htm


霊界交信

2010-10-14 | 唯物論の終焉
唯物論の終焉(14)

第14章:霊界交信

サイ能力や体脱体験・臨死体験は、霊的存在が死後も
存続することの間接的証拠かもしれない。

グゲンハイムが2千人にインタヴューした結果、次の
霊界交信の特徴が集められた。

死者の存在感/死者の声が聞こえる/触られる感じ/
臭いがする/霊姿が見える/変性意識状態で起きる/
死者と電話で会話ができる/物体が動く/何かで死者が
返事をする


人間の本性に関する4つのキー・ポイント

2010-10-08 | 唯物論の終焉
唯物論の終焉(13-3)

第13章:臨死体験(NDE)
・人間の本性に関する4つのキー・ポイント

(1)私たちの体験に対して、身体や脳神経などの物理的な
  事項はすべてではないにしろ、大きな寄与をしている。
  心などないという科学主義に陥ることなく、物理的なこと・
  心理的なことを区別しよう。

(2)超心理学の知見は、ESPやPKが物理を超えている
  ことを強く示唆している。超心理現象を現在や将来の
  物理学の枠内に収めるのは望み薄である。

(3)心の本性の探究はきわめて重要である。霊的体験や
  トランスパーソナルな熱望を精神疾患と結び付けるのは
  やめよう。

(4)臨死体験や体脱体験に耳を傾けよう。そこでは、たんに
  現実がゆがんで体験されるだけでなく、肯定感や満足感と
  ともに、超越世界が垣間見える。その在り方は、科学的な
  研究の方法で探究できるのだ。


純粋知性に開かれた心のモデル

2010-10-07 | 唯物論の終焉
唯物論の終焉(13-2)

第13章:臨死体験(NDE)
・純粋知性に開かれた心のモデル

私(タート)は、超心理学とトランスパーソナル心理学の
知見から心身の世界を表すモデルを提唱した(1993)。

物理世界に生き続ける生物は、身体や脳神経をもとにして
「私!」という生物物理的仮想現実をシミュレーションする。
その際には、物理実体の外部の「心」が、脳を含む身体と
超心理的相互作用(ESPとPK)を行なっている。

つまり、生物体の主体としての私は、物理世界の仮想体と
しての心。真の心は、超越世界でトランスパーソナル領域と
不可分につながった存在である。私たちは、臨死体験や
体脱体験などの変性意識状態で、その真の心の在り方を
感知し、純粋知性を認識するのである。


パム・レイノルズの事例

2010-10-05 | 唯物論の終焉
唯物論の終焉(13-1)

第13章:臨死体験(NDE)
・パム・レイノルズの事例

パムは、冷凍状態で手術を受けているあいだに鮮明な
臨死体験を経験した。脳が停止状態にかかわらず体脱し、
その間の手術室の様子を語ったのだ。実証性の観点から
注目に値する事例である。

※この事例はマイケル・セイボム『続「あの世」からの帰還』
 (日本教文社)からの引用である。⇒<読書ガイド80>


臨死体験(NDE)

2010-10-01 | 唯物論の終焉
唯物論の終焉(13-0)

第13章:臨死体験(NDE)

体脱体験では、意識状態がきわめて明瞭で日常の
意識状態と同様であるのに対して、臨死体験では、
その初期こそ体脱体験と類似しているが、その後の
体験時は変性意識状態である。それゆえ、意識状態
に特異的な知識や記憶がある。

臨死体験では、体脱も含めた、いくつかの典型的な
種類の体験が知られている。

http://www.kisc.meiji.ac.jp/~metapsi/psi/7-2.htm