超心理マニアのためのブログ

マット・イシカワによる超能力研究の文献ガイド

超心理の理論―量子力学的理論

2007-08-25 | からみあう心たち
からみあう心たち(32)・・・徳間書店より近刊

量子力学は、現代の「物の理論」の最先端であり、
かつ、奇妙な世界観を与えるものであるため、
超心理学の理論に活用が模索されている。代表的
なところでは、次の観点から試みがなされている。

・観測理論(観測による波束の収縮を利用)
・情報システムモデル(ルカドウによる特殊理論)
・弱い量子論(相補性の活用)
・ボームの暗在系/明在系
・スタップ=ノイマンの理論

うしろの2つは本流物理学の理論であるが、そこに
超心理の観点をもりこめるという指摘である。しかし
どれも、決定的な理論化には至っていない。

「からみあう心たち」もこうした量子理論の延長にあり、
「私たちの心と脳の一体システムは量子物体のように
ふるまう」という全体論的ヴィジョンを提案している。





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2 コメント

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宇宙論の方で理論の転回があるのかもしれない。 (777)
2008-03-29 21:24:48
物理学者たちが頭を抱えているようです。

http://www.nikkei-science.com/topics/bn0801_1.html

 まあ、まだ何とも言えませんが、我々の宇宙は我々が認識できる物質はわずか4%だけで、残りはダークエネルギーと暗黒物質(ニュートリノではない)だという話を聞いたことがあります。つまり、9割以上は何もわからないまま、というのが実態ですね。
 今のところ、直接超心理学には関係しないかもしれないですが、もし、この記事が冒頭で示唆するように、「第5の力」なるものを物理学が導入せざるを得ない結果となれば、もしかしたら、超心理学にも科学の光が当たる可能性はあるのでしょうか?それこそ、こちらで取り上げておられる量子力学的理論にも発展する可能性もあるかもしれないです。
 私個人としては、物理学者たちとは違い、この厄介な観測結果が本物であってほしいです。
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マルテンサイト千年ものづくりイノベーション (サムライグローバル鉄の道)
2024-08-16 17:02:39
最近はChatGPTや生成AI等で人工知能の普及がアルゴリズム革命の衝撃といってブームとなっていますよね。ニュートンやアインシュタイン物理学のような理論駆動型を打ち壊して、データ駆動型の世界を切り開いているという。当然ながらこのアルゴリズム人間の思考を模擬するのだがら、当然哲学にも影響を与えるし、中国の文化大革命のようなイデオロギーにも影響を及ぼす。さらにはこの人工知能にはブラックボックス問題という数学的に分解してもなぜそうなったのか分からないという問題が存在している。そんな中、単純な問題であれば分解できるとした「材料物理数学再武装」というものが以前より脚光を浴びてきた。これは非線形関数の造形方法とはどういうことかという問題を大局的にとらえ、たとえば経済学で主張されている国富論の神の見えざる手というものが2つの関数の結合を行う行為で、関数接合論と呼ばれ、それの高次的状態がニューラルネットワークをはじめとするAI研究の最前線につながっているとするものだ。この関数接合論は経営学ではKPI競合モデルとも呼ばれ、様々な分野へその思想が波及してきている。この新たな科学哲学の胎動は「哲学」だけあってあらゆるものの根本を揺さぶり始めている。こういうのは従来の科学技術の一神教的観点でなく日本らしさとも呼べるような多神教的発想と考えられる。
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