超心理マニアのためのブログ

マット・イシカワによる超能力研究の文献ガイド

超心理と意識問題

2012-12-31 | 論文ガイド2
<PA2012(14)>

●ジョージ・ウィリアムズ
 「超心理と意識問題」
(米連邦通信会議)

唯物論、汎心論、物心二元論について考える。

物しかないという世界観が唯物論であり、現在の
自然科学が前提とするものである。しかし、私たち
の自覚する意識は唯物論では説明がつかない。
これが「意識の難問」である。

物と心が各々別個に存在し、相互に影響するという
世界観が物心二元論であるが、超心理現象は唯物論
を否定し二元論を受入れる方向性を正当化する。

心は広く物に拠り合って存在するという世界観が
汎心論であるが、バートランド・ラッセルは、物質と
意識はそれほど違わず、物質の本質は意識のような
ものだと汎心論の世界観を唱えた。

フィールド乱数発生器の実験結果は、集合的意識の
特性が物理乱数と同調するという現象と見れば、
汎心論の世界観とよく合致するようである。

フィールド乱数実験:
http://www.kisc.meiji.ac.jp/~metapsi/psi/3-7.htm

夢のからみあい

2012-12-30 | 論文ガイド2
<PA2012(13)>

●ヴァンデ=キャスル&ピム
 「夢のからみあい」
(米アトランティック大学)

国際夢研究協会では、テレパシー夢コンテストを継続的に
実施している。これは、送り手がランダムに選択された
イメージを一晩かけて夢で繰り返し「送る」ことを努力し、
参加者が各自そのイメージを自分の夢で「受ける」ように
努力するものである。

本報告では、そのコンテストで報告された夢内容から、
送ることを課されたイメージは別にして、送り手の夢の
内容全般と、受け手の夢の内容の同調を調べた。

2009年のコンテストでは、明晰夢者エンジェル・モーガンが
送り手を行ない、一晩で8つの明晰夢を見て、それぞれ
自分で起きて記録した。その内容と酷似した夢を5人の
参加者が報告した。

2010年のコンテストでもモーガンが送り手を行ない、一晩
で12の明晰夢を見たが、その内容と酷似した夢を4人の
参加者が報告した。

2011年のオランダのコンテストでは、オランダ人のスザンヌ・
ウィルティンクが送り手を行ない、一晩で10の夢を見た。
その内容と酷似した夢を11人の参加者が報告した。

総じて同調が多く見られた。

※ 受け手の報告テキスト全文を年度がわからない状態にし、
 第三者の判定者が「どの年度の送り手の夢と近いか」を
 判定した結果が3分の1以上の確率で合致するかを調べて
 欲しいものである。