超心理マニアのためのブログ

マット・イシカワによる超能力研究の文献ガイド

アヤワスカと異常体験

2012-03-25 | 論文ガイド
<PA2011(20)>

●デイヴィッド・ルーク
 パネル「アヤワスカと異常体験」

次の5テーマでパネルが開催された。
「アヤワスカと変性意識状態」エデ・フレクスカ(ハンガリー・デブレセン大)
「アヤワスカ会での超常現象」スタンリー・クリップナー(米セイブリック大)
「アヤワスカと超心理」デイヴィッド・ルーク(英グリーンウィック大)
「アヤワスカで生まれる超常世界認識」ルイス・エドアルド・ルナ(ブラジル)
「アヤワスカと占い」マイケル・ウィンケルマン(アリゾナ州立大)


心理霊媒研究の将来

2012-03-24 | 論文ガイド
<PA2011(19)>

●カルロス・アルバラド
 パネル「心理霊媒研究の将来」

次の4テーマでパネルが開催された。
「交霊術と夢」カルロス・アルバラド(米アトランティック大)
「交霊術と精神的健康との関係」アレクサンダー・アルメイダ(ブラジル)
「交霊研究の多面的アプローチ」ロクスバーフ&ロエ(英ノーザンプトン大)
「霊媒中心に考えよう」ザンガリ&マラルディ(サンパウロ大)


幽霊目撃体験者の特性調査

2012-03-22 | 論文ガイド
<PA2011(18)>

●サイモン・シャーウッド
 「幽霊目撃体験者の特性調査」(英ノーザンプトン大)

幽霊目撃体験は8割以上が人間の霊姿だが、中には黒犬の霊を
見る例もある。調査によって、幽霊体験の実態と、体験者の特性
を明らかにしたい。体験者は、非体験者に比べ、環境からの影響
受容性が高く、意識への透過可能性(Transliminality 超境界性)
が高いと予測される。


臨床場面でのシンクロニシティ体験調査

2012-03-21 | 論文ガイド
<PA2011(17)>

●エロザベス・ロクスバーフ
 「臨床場面でのシンクロニシティ体験調査」(英ノーザンプトン大)

シンクロニシティ信奉者は、ランダムから意味あるパターンを見つける
傾向が高く、偶然を過少評価することが主張されている。超常信奉と
偶然の一致の認識しやすさは、関連があるともないとも主張されている。

臨床の場では、セラピストがクライアントの夢を見たあとに正夢になった
などの報告がたびたびある。また、ユングのスカラベ事例のように、
共時的現象が、セラピー過程に象徴的意味をなす例も指摘される。

この観点から臨床家に質問紙調査とインタヴュー調査を開始した。


能力者と称する人々の性格特性調査

2012-03-20 | 論文ガイド
<PA2011(16)>

●アレジャンドロ・パラ
 「能力者と称する人々の性格特性調査」(アルゼンチン)

能力者と称する人々49名を、同年代の超心理現象を肯定するが、
能力者ではないとされる人々45名に対し、性格検査による比較
を行なった。

能力者と称する人々では、そうでない人々に比べ、これまで指摘
されているように、神経症傾向が有意に低く、外向性が有意に
高かった。また今回は、良識性についても有意に高かった。


ゴーストハンティング:アメリカとドイツの比較

2012-03-19 | 論文ガイド
<PA2011(15)>

●ゲルハルト・マイヤー
 「ゴーストハンティング:アメリカとドイツの比較」(独IGPP)

近年アメリカでゴーストハンティングを行なう団体が増えている。
メディアでとりあげられ、人々の関心をひき、加えていろいろな
物理データを測定できる手軽な機器が開発されているためだろう。
その機器が、あたかも幽霊を「測定」できるような、疑似科学的
印象を与えている。

ドイツでも、アメリカのメディアの影響で、ゴーストハンティングを
行なう団体が増えている。しかし、アメリカで心霊主義的な背景
から「幽霊を探せ」のように注目されるのに対し、ドイツではより
自然科学的背景から「幽霊ではない」と判断する動機が強い。

参考:
http://www.kisc.meiji.ac.jp/~metapsi/psi/7-5.htm