超心理マニアのためのブログ

マット・イシカワによる超能力研究の文献ガイド

ユング オカルトの心理学

2006-11-30 | 読書ガイド
85番目は、再度ユングの著書。

●カール・グスタフ・ユング『ユング オカルトの心理学』
 島津彬郎訳、講談社+α新書(2000)

サイマル出版会より、1989年に刊行された単行本の第一部を再版したもの。
ユングの著作集から、オカルトや超心理学に関する7つの論文を訳出した
かたちになっている。それらがユング心理学の重要要素であることがわかる。

第1章:心霊的現象(1905)
第2章:無意識の心理学(1920)
第3章:魂と死(1934)
第4章:超心理学 「あの世とは(1948)」「幽霊論(1950)」
    「人間の直観力(1950)」「深層心理学を深める(1957)」
    「超心理学のこれから(1963)」

最後の論文で超心理学の興味深い定義が提案されている。
「超心理学は、物質、空間、そして時間の(それゆえ因果性の)範疇が自明で
ないことを示す、生理的もしくは心理的出来事を扱う科学である。」
http://www.isc.meiji.ac.jp/~ishilec/infocom/semi16.html


脳と心の正体

2006-11-29 | 読書ガイド
84番目は、心身二元論者として有名な脳神経外科医の著書。

●ワイルダー・ペンフィールド『脳と心の正体』塚田裕三・山河宏訳
 文化放送(1977)/法政大学出版局(1987)

ペンフィールドは、てんかんの治療のために開頭状態にした覚醒状態の
患者の大脳皮質に電気刺激を与えることで、さまざまな心的現象を生じ
うることを発見した。なかでも身体の各部位に対応する感覚・運動領域の
地図を描いた成果は注目される。また、側頭葉の刺激によって、記憶の
フラッシュバックや、憑依のような自動症が引き起こされる発見も名高い。

本書第21章「人間―この未知なるもの」では、テレパシーの可能性に
ついて、証拠が欠けている現時点では否定せざるをえないとしながらも、
「心の本体はまだ神秘であり、そのエネルギー源も明らかにされていない
のだから、心と心の間の直接的な交信が人生を通じて絶対に起こらない
と言い切ることはできない」と述べている。

また、死後存在の可能性についても「心の脳以外のエネルギー源との
結びつき問題」と言い換えて、「心を活動させるエネルギーの本体が
明らかにされたあかつきには(私はそうなると信じている)、さらに進んで、
科学者が人間の霊とは別の霊の本質を確かな根拠をもって研究できる
ようになる日が来るかもしれない」と期待を寄せている。


心理学への情報科学的アプローチ

2006-11-28 | 読書ガイド
83番目は、認知科学のパイオニアの著書。

●ジョージ・A・ミラー『心理学への情報科学的アプローチ』
 高田洋一郎訳、培風館(1972)

認知革命に貢献した、記憶のモデル研究で著名なミラーの論文集。
第2章が、その端緒となった「マジカルナンバー7プラスマイナス2」
で、1956年の論文である。

注目すべきは第4章の「心霊研究について」であり、サイエンティフィック
アメリカンに1963年に掲載された論文の再録である。ミラーは超心理
学者のブロードの次の意見を引用し、
 正常な人から超正常能力を引き出し、そしてそれをかなりの長期間に
 わたって高い水準で維持することができるような方法をだれかが発見
 しないかぎり・・・超正常現象の研究に進歩はおぼつかない、と私には
 思われる。
以下の記述で論文を結んでいる。
 もし、このような方法が発見されれば、それこそ、心霊研究において
 持ち望まれることすでに久しい真の突破口となることであろう。私は、
 そのような発展がありうるとは思う。しかし、それに賭けることはあえて
 しない。

ブロードの主張も、ミラーのとってきたスタンスも、40年経過した今日の
視点から見ても妥当であったようだ。しかし、ブロードが期待した方法に
ついては、最近開発された予感実験に、新しい可能性が見えてきている。
http://www.kisc.meiji.ac.jp/~metapsi/psi/3-4.htm


マインズ・アイ~コンピュータ時代の「心」と「私」

2006-11-27 | 読書ガイド
82番目は、心の哲学の論文集。

●D・R・ホフスタッター&D・C・デネット(編著)『マインズ・アイ~
 コンピュータ時代の「心」と「私」』坂本百大監訳、TBSブリタニカ
 (1984/1992)

第4章の「計算機械と知能」では、コンピュータの原理を示したアラン・
チューリングが1950年に書いた、人工知能の達成基準であるチュー
リング・テストを提案する論文が収められている。

そこでは、チューリングが、「少なくともテレパシーに対しては、統計的
証拠は圧倒的である。・・・われわれの身体は、いまだ発見されては
いないが、いくぶん類似した他のいくつかの法則と共に、物理学の
既知の法則に従って運動するにすぎないという考え方は、最初に捨て
去られる考え方のひとつであろう。」と書いている。

それに対して編者は、「超感覚的知覚が、人間の創造する機械と人間
との究極的な相違であることが判明するかもしれないと、チューリングが
明らかに信じる気でいることについて、われわれは簡単なコメントを行な
いたい。・・・物理学の法則は、それらに適応させるように簡単に修正
できるというわけにはいかないのではないかと思う。・・・科学のすべてを
そのもっとも根本的な仮定から考え直してみるという仕事は大きな知的
な冒険ではあろう。が、しかし、われわれがそれをする必要があるだろう
という証拠は、これまで何年にもわたってまったく蓄積されてはこなかった
のである。」と述べている。

超心理学がたんなる心理学の一分野(そこに入れてもらえてはいないが)
でなく、科学自体にかかわる大問題を提起しているのがよくわかる。
http://www.kisc.meiji.ac.jp/~metapsi/psi/8-2.htm


きわどい科学~ウソとマコトの境域を探る

2006-11-26 | 読書ガイド
81番目は、久々に懐疑論の本を。

●マイケル・W・フリードランダー『きわどい科学~ウソとマコトの境域を探る』
 田中嘉津夫/久保田裕訳、白揚社(1997)

科学的コミュニティで、新しい科学理論が受容、排斥されるプロセスを
大陸移動説(受容)、常温核融合(排斥)などと例をあげながら解説する。
新しい発見は、決してすぐに白黒つくものではない。科学界のアリーナで
長期にわたって戦いつづけるのである。

超心理や他の境界科学を指向する場合は、こうした科学コミュニティの構造、
科学理論・データの扱われ方を知っておくべきだろう。

第8章では占星術、第9章では超心理学がとり上げられている。占星術の
ゴクランの主張、超心理学のスターゲートにまつわる政府による査定など、
細かく実態が記述されている。著者は辛口批判的であるが、正当な懐疑で
たいへん好感がもてる。

http://www.kisc.meiji.ac.jp/~metapsi/psi/1-4.htm
NEWS―懐疑論者として活躍中のリチャード・ワイズマンが只今来日中!
http://www.britishcouncil.org/jp/japan-science-activities-and-events-science-communication-show.htm

続「あの世」からの帰還―新たなる真実・47名の臨死体験

2006-11-25 | 読書ガイド
80番目は、前項の続編。

●マイケル・E・セイボム『続「あの世」からの帰還―新たなる真実・47名
 の臨死体験』笠原敏雄訳、日本教文社(2006)

前項の本の16年後に書かれた本。臨死現象はたんなる脳内現象である
とする説に対する反例とおぼしき、パム・レイノルズ事例が、第3章に書か
れている。医学的には、完全な脳停止状態にありながら、手術中に体脱
体験を伴う鮮明な臨死体験が報告された事例であり、一読に値する。

もうひとつ注目すべき本書のポイントは、ケネス・リングのオメガ・プロジェクト
の痛烈な批判になっている点である。リングは、臨死体験が伝統的宗教から
普遍的宗教へ導く傾向があるとするが、それはIANDSというニューエイジ的
指向性をもつ会員の多い団体から事例を集めているためであると指摘する。
セイボムの調査したIANDSとは無関係の事例では、伝統的宗教の信仰心が
増した例が多くあるという。

訳者あとがきでは、笠原さんが、このセイボム=リング論争のその後の展開
を解説してくれている。科学的方法の大切さが実感できる。

新版「あの世」からの帰還―臨死体験の医学的研究

2006-11-24 | 読書ガイド
79番目は、臨死体験の緻密な研究書。

●マイケル・E・セイボム『新版「あの世」からの帰還―臨死体験の医学的研究』
 笠原敏雄訳、日本教文社(2005)1986年に出版されたものの新装版。

臨死体験の本はたくさん出版されているが、これが本格的な研究書である。
臨死体験の有無を知らずにインタヴューした臨死生還者の約40%に臨死体験
があると報告している。

日本語版に序文をよせているのは、前項の本にも登場した京都大学教授のカール
・ベッカー(別華薫)氏。東洋思想の研究家で日本の滞在も長いベッカー氏は、
次のように日本の現状を憂えている(1986年)。

 日本は不思議な国です。明治以降には「霊」の存在を当然のこととしてきたのに
 今では、過去の欧米に追従して、この種の現象を真面目に考えようとしない
 風潮が、特に科学者の間に強くあります。アメリカでは否定的なものにしても、
 最初から一流の研究者が一流の医学雑誌で論じています

2005年の新版の訳者あとがきでは、笠原さんが、この20年間の日本の研究状況
を振り返り、科学的研究がほとんど行なわれないことを憂えている。要注目。
笠原さんは心理カウンセラーで「心の研究室」を主宰している。
http://www.02.246.ne.jp/~kasahara/


臨死体験(上・下)

2006-11-23 | 読書ガイド
78番目は、ベストセラーで文庫にもなった大著。

●立花隆『臨死体験(上・下)』文藝春秋(1994)

もともとは、NHKのドキュメンタリーとして取材した資料をもとに『文藝春秋』
に連載した記事。最初のところは、テレビ番組が深い議論にいかに無力か
が書かれており、メディアリテラシーのうえでも興味深い。

臨死体験、体脱体験にまつわる研究が網羅されているうえ、日本の事例も
書かれていて、役に立つ。前項のケネス・リングもたびたび登場し、第9章
は、まさに「オメガ・プロジェクト」となっている。

臨死体験が注目される端緒となった、レイモンド・ムーディやキューブラ・ロス
も登場し、人となりがかいま見える。カーリス・オシスが企画した、体脱に
伴う公開実験(第22章、ある締め切られた部屋に体脱して訪問してもらう)
もおもしろい。隠蔽効果を表現したW・ジェームスの法則も覚えておこう。

著者の立花氏は、言わずと知れた日本を代表するジャーナリストで、東大の
教授にも就任した。現在、超心理学からは距離をおいたスタンスをとっている。
たとえば、1番目に紹介した寺沢氏の本のあとがきを見られたい。

オメガ・プロジェクト~UFO遭遇と臨死体験の心理学

2006-11-22 | 読書ガイド
77番目は、UFO遭遇と臨死体験の類似性を議論する本。

●ケネス・リング『オメガ・プロジェクト~UFO遭遇と臨死体験の心理学』
 片山陽子訳、春秋社(1997)

著者は、コネチカット大学心理学教授であり、国際臨死体験研究協会(IANDS)
を組織している、臨死研究の第一人者。この本は、『いまわのきわに見る死の
世界』と『霊界探訪』(ともに邦訳あり)に継いで3作目。
http://www.kisc.meiji.ac.jp/~metapsi/psi/7-2.htm

UFOの第四種接近遭遇(いわゆる宇宙人による誘拐)と臨死体験は、ともに
別離・試練・帰還からなるイニシエーション的試練の場という共通の構造をもつ
という、重要な心理学的指摘をしている。

こうした体験者は、子どもの頃から非日常的現実に対して敏感であったこと、
そして虐待された経験などによる解離傾向から、これらの体験が発生したという、
調査にもとづく仮説を提唱している。

オメガとは、人類や地球が目指すべきひとつの理想点を表わしている。こうした
体験をする人々は、オメガに向かった人類の進化の先駆けであり、地球の危機を
救うという。ありがちなニューエイジ思想となっている点は、ちょっと気になるが、
イマジネーションが広がる本である。


空飛ぶ円盤

2006-11-21 | 読書ガイド
76番目は、ユングによるUFOの心理的考察。

●カール・グスタフ・ユング『空飛ぶ円盤』松代洋一訳、
 朝日出版社、エピステーメー叢書(1976)

ユングは、自らの深層心理学のアプローチによってUFOの目撃体験を
分析した。夢や絵画の事例から無意識がその内容を表出するときにUFO
現象に似た空想的な要素が見られ、それは、神体顕現といってよい意味
内容をもつという。

象徴の歴史的な研究のごく自然な帰結として、UFO体験には、自己
(セルフ)と名づけられた中心的元型が現われている。それはきわめて
大きな対立や葛藤があるとき必然的に出てくる象徴である。

これだけ聞くと、ユングはUFOを幻覚とみなしているように思われる
かもしれないが、そうではない。心的世界は物的世界とシンクロニシティ
を介して連関しているので、物理的現実として現われてよいのである。
(理解しずらいという方は、本書178ページ以降を見てください)

ブラジルの心霊治療~奇跡を操る人々

2006-11-20 | 読書ガイド
75番目は、ブラジルにおける超心理研究。

●東長人+パトリック・ガイスラー『ブラジルの心霊治療~奇跡を操る人々』
 荒地出版社(1995)

前項の本に寄稿していた眼科医の東長人氏が、1985-86年にブラジルに
滞在して調査した内容をまとめたもの。アリゴーなどの心霊治療家が中心に
解説されているが、それだけではない。死後生存や生まれ変り、自動書記の
事例も報告されている。

さらに、ブラジルの宗教、ブラジルの超心理学についても詳しい解説があり、
ブラジル研究のバイブルとも言える。フィールドワークに欠かせない事前準備
の記録にもページがさかれており、理論編や資料編も充実している。

最近、ブラジルのクリチーバの大学に研究員として滞在した、小久保・蛭川
両先生の活躍も合わせて注目したい。
http://www.kisc.meiji.ac.jp/~metapsi/jspp/MM0606.htm

錆びたナイフの奇蹟~心霊外科医アリゴー

2006-11-19 | 読書ガイド
74番目は、心霊治療家のドキュメント。

●ジョン・G・フラー『錆びたナイフの奇蹟~心霊外科医アリゴー』
 笠原敏雄訳、日本教文社(1985)

アメリカのジャーナリストであるフラーが、アメリカの医師プハリックら
の調査などから構成した、ブラジルの心霊治療家アリゴーのドキュメン
タリー。早くして交通事故でなくなってしまい、フラー自身はアリゴー
に会わずじまいになってしまった。

アリゴーは医学教育も受けたことないまま、麻酔も消毒もせずに毎日
大勢の外科手術を行なう治療家。処方箋を自動書記で書いて投薬も
するという。ある日、第一次世界大戦中に死亡したフリッツというドイツ
人の医師が憑依してこの能力を得たらしい。眼球を抉り出してまた戻す、
目の治療が得意なようだ。

日本の眼科医東長人氏が巻末に論文を寄せているが、それによると、
この「フリッツ医師」はブラジルの十数人の心霊治療家に「憑依」して
おり、憑依された人々はことごとく自動車事故に遭って死亡、または
致命的な重症を負っているのだそうだ。

マジカル・ヒーラー~心霊治療を科学する

2006-11-18 | 読書ガイド
73番目は、いろいろ論議を呼んでいる心霊治療について。

●S・クリップナー&A・ヴィロルド『マジカル・ヒーラー
 ~心霊治療を科学する』笠原敏雄訳、工作舎(1986)

フィールド・ワーカーのスタンリー・クリップナーが世界各地の心霊治療の
実態を語る。研究書らしく懐疑論から入る構成。最後には癒しの理論として
量子論も登場する。理論物理学者のハリス・ウォーカーが序文を寄せている
のも異色。http://www.kisc.meiji.ac.jp/~metapsi/psi/5-6.htm

クリップナー氏は、超心理国際会議などの講演の際にたびたびグロテスク
な心霊治療のビデオを上映し、一部の敏感な人たちを悩ませている。次の
ページの中央のカラー写真の後列左の白シャツがクリップナー氏。
http://www.kisc.meiji.ac.jp/~metapsi/psi/0-0.htm

超心理学の研究方法としては、実験よりも現象が現われる生の場の観察を
優先しようと主張している。184ページには、宗教心理学研究所の本山博
先生も登場する。

訳者の笠原さんは心理カウンセラーで「心の研究室」を主宰している。
http://www.02.246.ne.jp/~kasahara/
訳者あとがきでは、笠原さんの心霊治療目撃談もあり、要注目。

死後世界の探究~超心理学からの解明

2006-11-17 | 読書ガイド
72番目は、死の問題に切り込む本。

●ミラン・リーズル『死後世界の探究~超心理学からの解明』
 徳岡知和子訳、新評論(1997)

死後世界と言っても、超心理学に足場を置いた議論である。序章は
むしろ超心理学のよいまとめになっている。たとえば、
 超心理学は・・・いまだにオカルトや迷信、詐欺と同一視されることが
 あるかと思えば、完成度の低い形而上学的空論だ、と鼻であしらわ
 れたりする。まず第一に、このようなイメージを超心理学から切り離し、
 今日の超心理学を正しく理解してほしい。このような混同は、中世の
 錬金術と現代化学・・・を同じと考えるようなものである。

続く最初の3章が理論的検討で、後ろの章になって、臨死体験や体脱
体験などの具体的事例に入る。その点でも通俗書とは、一線を画す。

リーズルは、チェコスロバキアの出身で、理工学分野から超心理学の
研究に進出した。アメリカに政治亡命した後は、ジョン・F・ケネディ大学
の教授をしていたが、すでに退官された。ジョン・F・ケネディ大学には、
超心理学の講座が開設されていたが、現在は廃止になっている。
ボブ・ブージュア氏などは、そこの出身である(次に写真あり)。
http://www.kisc.meiji.ac.jp/~metapsi/psi/2-7.htm

世界を変える七つの実験~身近にひそむ大きな謎

2006-11-16 | 読書ガイド
71番目は、シェルドレイクの7不思議。

●ルパート・シェルドレイク『世界を変える七つの実験~身近にひそむ
 大きな謎』田中靖夫訳、工作舎(1997)

(1)ペットは飼い主がいつ家路についたかを感知する?
(2)鳩はどうやって家に帰る?
(3)シロアリはなぜ巨大アーチをつくれるのか?
⇒これらは前項の本により詳しい議論がある。

(4)見つめられている感覚
⇒テレビモニターを通して見つめても、見つめられた人は有意に感知
 できるという。2005年6月のJournal of Consciousness Studiesで
 特集が組まれた。すぐに実験できそう。

(5)幻肢はそこに実在する
⇒幻肢を使った超心理実験の提案や、体外離脱との関連性の議論あり。
 心は物理的身体を超えて出られる可能性を主張。

(6)「基礎定数」は変化する
⇒これは物理学の基礎定数が、現在のような値でないと人間が生まれ
 てこなかった、こんなうまい値であったのは奇跡である、という議論に
 対して、うまい値に変化しているのではないか、と推測する。

(7)実験者の期待は結果を左右する
⇒このテーマは68番ですでに紹介した。