超心理マニアのためのブログ

マット・イシカワによる超能力研究の文献ガイド

間奏曲(61)ソルボーン逝去

2011-02-19 | 間奏曲
本ブログで紹介していた用語解説のもととなる本を執筆した
マイケル・ソルボーンが昨年逝去されていたことが判明。

ご冥福を祈ります。

彼は、双極性障害に悩んでいたそうで、アデレードの病院で
昨年5月に55歳で亡くなったそうです。(JP)

アデレード大学で20年間心理学を教え、オーストラリア
超心理学研究所の所長も一時期つとめていたようです。


気分が高ぶると当たる!

2011-02-05 | 超心理学と心理学
超心理学と心理学(8-2)
・気分が高ぶると当たる!

ブロード(1981)は、生理学的な興奮度合いを調べた報告を
まとめ、13実験中10実験で、高興奮時にスコアが高かった。
ブロードは、適度な興奮がスコアの向上に必要と主張した。

気分は、他の性格特性や態度、実験状況などとの関わりも深く、
さらなる研究が必要である。


楽しいときは当たる?

2011-02-04 | 超心理学と心理学
超心理学と心理学(8-1)
・楽しいときは当たる?

フィスクとウエスト(1956)は、郵送ESPテストを行う際の
気分との関係を見た。その結果では、楽しいときはスコア
が高く、楽しくないときは(どちらでもないを含む)スコアが
偶然期待値よりも低くミッシングであった。

ニールセン(1956)は、7人のESPテストで、楽しい気分の
ときにスコアが高かった。

ロジャーズ(1966、67)では、幸福でないときにESPテスト
のスコアの分散が小さいことが、繰返し判明した。

カーペンター(1968、69)では、適度に楽しいときにESP
テストのスコアの分散が大きいことが、繰返し判明した。

感情が肯定的・否定的かによって、超心理実験に影響が
あるのはまちがいないが、その影響の仕方は一定しない。


感情(気分)との関係

2011-02-03 | 超心理学と心理学
超心理学と心理学(8-0)
・感情(気分)との関係

心理学では感情を2次元で表現することがある。
横軸に肯定的/否定的、縦軸に喚起度合いをとると、
主要な短期的感情状態(気分)が円環状に配置できる。
あらゆる感情状態をうまく配置できるわけではないが、
この構図に従って、超心理学の研究成果を考えてみる。