間奏曲(63)ベム論文が刊行される
間奏曲(60)で紹介していた予知を実証する
ベム論文がついに3月号で刊行されました。
Bem, D. J. : Feeling the future: Experimental evidence for anomalous retroactive influences on cognition and affect. Journal of Personality and Social Psychology, 100(3) pp.407-425, 2011.
ところが、なんと次に懐疑論文がセットになって
掲載されています。この懐疑論文の準備のために
掲載が遅れていたのですね。
懐疑論文の論点は2つ:
1)発見的分析と見られる点が残っているので、
お蔵入り効果が懸念される。
2)通常の統計分析でなく、事前確率を入れた
分析をすべきである。
前者については、ベムも触れているように懸念が
ありますが、それで全効果が無効になるほどでは
ないと思われます。
後者については、事前に可能性が低いと思われる
事象の実証には、通常より高いハードルを設定
することに相当し、認めがたいと思います。
どちらにしろ、ベム論文は、誰でも簡便に検証
できる方策を提案したものであるので、追試に
よって評価すべきと思われます。
間奏曲(60)で紹介していた予知を実証する
ベム論文がついに3月号で刊行されました。
Bem, D. J. : Feeling the future: Experimental evidence for anomalous retroactive influences on cognition and affect. Journal of Personality and Social Psychology, 100(3) pp.407-425, 2011.
ところが、なんと次に懐疑論文がセットになって
掲載されています。この懐疑論文の準備のために
掲載が遅れていたのですね。
懐疑論文の論点は2つ:
1)発見的分析と見られる点が残っているので、
お蔵入り効果が懸念される。
2)通常の統計分析でなく、事前確率を入れた
分析をすべきである。
前者については、ベムも触れているように懸念が
ありますが、それで全効果が無効になるほどでは
ないと思われます。
後者については、事前に可能性が低いと思われる
事象の実証には、通常より高いハードルを設定
することに相当し、認めがたいと思います。
どちらにしろ、ベム論文は、誰でも簡便に検証
できる方策を提案したものであるので、追試に
よって評価すべきと思われます。