封印された科学(3)
紀伊國屋書店『超心理学~封印された超常現象の科学』
この本の第3章では、超能力の実在をめぐる論争が紹介される。
良質な懐疑論争は少なく、あるかなしかの水かけ論に終始しがち
である。懐疑論者を自称する人々の中には、実態を十分に調べず
古いデータや他人の粗い議論を引用して、超能力の否定論を展開
している。
そのかたくなな否定論者は、超能力はありえないとか、超能力の
主張者は虚偽か幻覚にとらわれているなどの、固定観念にとらわ
れている。否定論議のどこが問題かを、文献を具体的に引用して
指摘している。
統計を駆使したまともな議論を展開する文献は目立たず(そうした
本は売れず)、やみくもの肯定論やかたくなな否定論を展開する
文献が幅を利かす状態が、研究実態を社会から隠す(封印する)
傾向を生んでいる。
紀伊國屋書店『超心理学~封印された超常現象の科学』
この本の第3章では、超能力の実在をめぐる論争が紹介される。
良質な懐疑論争は少なく、あるかなしかの水かけ論に終始しがち
である。懐疑論者を自称する人々の中には、実態を十分に調べず
古いデータや他人の粗い議論を引用して、超能力の否定論を展開
している。
そのかたくなな否定論者は、超能力はありえないとか、超能力の
主張者は虚偽か幻覚にとらわれているなどの、固定観念にとらわ
れている。否定論議のどこが問題かを、文献を具体的に引用して
指摘している。
統計を駆使したまともな議論を展開する文献は目立たず(そうした
本は売れず)、やみくもの肯定論やかたくなな否定論を展開する
文献が幅を利かす状態が、研究実態を社会から隠す(封印する)
傾向を生んでいる。
>懐疑論者を自称する人々の中には、実態を十分に調べず古いデータや他人の粗い議論を引用して、超能力の否定論を展開している。
タレントの松尾貴史が書いた『なぜ宇宙人は地球に来ない? 笑う超常現象入門』(PHP研究所、2009)もその典型でした。
ラインによる透視実験の杜撰さはコントのようだと笑い者にして、さらにはC・E・M・ハンセルによるピアース=プラット実験への反論を引用するという体たらく。
勿論、フィオナ・スタインカンプによるライン実験のメタ分析や、イアン・スティーブンソンによるハンセルへの反論は完全無視です。
出典は明らかにされていませんが、『ハインズ博士「超科学」をきる』のPart1と『アーサー・C・クラーク 超常現象の謎を解く』のPart2を書き写しただけなのは明白でした。
自称懐疑論者さんから車を買うのはやめた方が良さそうです。
第3章にも、そこからの引用が多くありました。