唯物論の終焉(8-3)
第8章:予知
・時間的側抑制
私(タート)は、ひとつ将来のターゲットに対し、予知的な
ミッシングが現れることについて、それを説明する理論を
考えた。超心理の「時間的側抑制」である。
すでに「空間的側抑制」は、生理学でよく知られている
機能である。たとえば皮膚の触覚にあたる神経回路網に
その機能がみられる。皮膚の神経細胞が担当する皮膚
位置に与えられた信号は、その強さに応じて周辺位置の
神経細胞に抑制信号が渡されるのである。すると、皮膚に
触れた物体のエッジ部分が強調して感知される。つまり
ぼんやりした情報をシャープにする機能があるのだ。
これを時間の方向に展開したのが「時間的側抑制」である。
超心理の「時間的側抑制」は、限定的な種類の単調な
ターゲットが繰返し呈示される実験(たとえばESPカード
の透視)で現れる。つまり透視が、現在だけでなく将来も
過去も「見えて」しまうとすると、たくさんのカードが見え、
どれがいつのターゲットであるかわかりにくくなる。そこで、
現在のターゲットに注目するために、側抑制が働き、将来
のターゲットが見えても、「これではないよ」という仕組みが
実現されていると説明できる。
時間的側抑制の理論を確認する実験は、いろいろと考え
られるが、研究は進んでいない。今後の研究が期待される。
http://www.kisc.meiji.ac.jp/~metapsi/psi/4-6.htm
第8章:予知
・時間的側抑制
私(タート)は、ひとつ将来のターゲットに対し、予知的な
ミッシングが現れることについて、それを説明する理論を
考えた。超心理の「時間的側抑制」である。
すでに「空間的側抑制」は、生理学でよく知られている
機能である。たとえば皮膚の触覚にあたる神経回路網に
その機能がみられる。皮膚の神経細胞が担当する皮膚
位置に与えられた信号は、その強さに応じて周辺位置の
神経細胞に抑制信号が渡されるのである。すると、皮膚に
触れた物体のエッジ部分が強調して感知される。つまり
ぼんやりした情報をシャープにする機能があるのだ。
これを時間の方向に展開したのが「時間的側抑制」である。
超心理の「時間的側抑制」は、限定的な種類の単調な
ターゲットが繰返し呈示される実験(たとえばESPカード
の透視)で現れる。つまり透視が、現在だけでなく将来も
過去も「見えて」しまうとすると、たくさんのカードが見え、
どれがいつのターゲットであるかわかりにくくなる。そこで、
現在のターゲットに注目するために、側抑制が働き、将来
のターゲットが見えても、「これではないよ」という仕組みが
実現されていると説明できる。
時間的側抑制の理論を確認する実験は、いろいろと考え
られるが、研究は進んでいない。今後の研究が期待される。
http://www.kisc.meiji.ac.jp/~metapsi/psi/4-6.htm