映画覚書37 ~アバター~

2010-04-24 17:38:18 | 映画
やはりこの作品は外せませんよね。
今も公開中の劇場があるようなので、ネタバレは・・・できるだけないようにいきます。

巨匠ジェームズ・キャメロンの最新作。
構想14年、製作4年、上映時間164分の超大作。
個人的には初めての3D作品鑑賞です。
と、喜び勇んで映画館に乗り込んだところ、
その映画館では“通常版”と表現された2Dしか上映していないとのこと。
“通常版”なんぞがあるとはつゆ知らず、
ショックのあまり2Dなら意味がないと断じて
“パラノーマルアクティビティは上映されてますか?”と聞いてみたものの、
ソチラも上映していないとの係のお姉さんのお返事だったので、
シブシブですが通常版のアバターを鑑賞してきたのです。

でも、まったくもって問題なかったですね。
通常版でもスクリーンは充分な迫力で迫ってきますし、
作品のスケールの大きさと、VFXは見事なものです。
“まるでそこにいるような感覚”とまではいきませんが、
これを僕のようなおっさんが3Dで鑑賞したら、
どこかの国であったようにショック死しかねない印象です。

舞台は“パンドラ”と呼ばれる惑星。
その星では先住民ナヴィが自然のネットワークの中で、
自然と同一化しながら暮らしています。
その星で採掘できる鉱物を欲する人間。
人間がナヴィとの意思疎通を図るために、
ナヴィの遺伝子と人間の遺伝子を組み合わせて創造したアバター。
元海軍兵士がナヴィとの交流を通じて、心通わせます。

にしてもジェームズ・キャメロンはスゴいですねぇ。
何もかも新しい世界を作り出してますから。
自らをデザインオタクというだけあって、
登場する植物や動物はすべてゼロからデザインされたもの。
もちろん、ベースとして地球の動植物があるとは思いますけど。

とんでもなく長い作品なので、ストーリーは省略しますが、
観終わったときに強く感じたのが、
“『もののけ姫』と『マトリックス』を足して2で割ったような作品”です。
鉱物が必要なために、必要悪として自然を破壊する人間と、
自然とともに暮らし、
生命のネットワークに組み込まれたナヴィの対立軸は『もののけ姫』そのものですし、
脳波を送ってアバターになり切るとか、
救世主として扱われる主人公という設定は『マトリックス』です。

正直、ストーリー的に真新しい!という映画ではありませんが、
CGの表現力や映像の圧倒的な迫力など、
映画館でしか味わえない醍醐味が、たくさん詰まっています。
他人にオススメできるかと問われれば、間違いなくできる映画です。
映画館でこそ、という映画だと思いますので、
どうしよっかな~と迷われている方は是非。
では。


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