6月22日 めざましてれび
国土交通省は21日、
去年10月に開業した羽田空港新国際線旅客ターミナルを拡張する計画の詳細を発表した。
増築した部分は2014年3月末の共同開始を予定している。
羽田空港は現在A・B・C・D4つの滑走路と、
2つの国内線ターミナルと国際線ターミナルがある。
国際線ターミナルにくっつける形で新国際線ターミナルビル建設予定地としている。
ここには280室程度のホテルもできる。
羽田空港新国際線ターミナル
登場ゲート 10か所→18ヵ所
ターミナル面積 約16万平方メートル→約22万メートル
検査場、手荷物受け取り場、出発ロビー、ホテル増設
ターミナル拡張は、羽田の国際線発着枠年間6万回が9万回に増えることに対応したもの。
現在、羽田の国際線はアジア便中心で欧米便は早朝と深夜にしか飛んでいないが、
発着枠の増加により昼間にも欧米便を飛ばせるようになる。
利用客も年間700万人から1250万人になると見込まれる。
大畠国交相
「東京への離着陸の希望が寄せられている。
ターミナルの拡張だけでは十分でない。」
大畠国交相のこの発言は羽田の滑走路増設などにも踏み込む姿勢を示している。
羽田の拡張は周辺の空港には死活問題で、
成田空港はLCC(格安航空会社)の専用ターミナル新設を検討し、
羽田との差別化を打ち出すのに懸命である。
しかし地方空港ではこういった差別化も簡単ではなく、
茨城空港では東日本大震災後唯一の定期便であるソウル便が現在も運休したままである。
茨城県担当者
「(羽田に利用客を奪われる)悪影響は避けられない。」
航空アナリスト 杉浦一機氏
「羽田が国際線を強化すれば、
中部空港や関西空港に乗り入れている航空会社の動向にも影響が生じる。」
羽田の強化は便利になると感じるいう一方で、
そのほかの空港をどう位置づけるかという議論が起こりそうである。