6月10日 めざましてれび
東京電力は9日、十分な電力供給ができるかを知らせる「でんき予報」を
来月から始めると発表した。
7月から9月30日まで、
毎日ホームページを通じて翌日の予想や当日の状況を公表して節電を促す。
「でんき予報」
緑 余裕 十分
黄色 余裕 10%未満
オレンジ 余裕 5%未満
赤 不足の可能性
赤の予報が出た場合、
政府が「需給逼迫(じゅきゅうひっぱく)警報」(仮称)出して節電を呼びかける。
東京都港区などの自治体が商品券などを景品として、
家庭の電力使用料削減を促す取り組みが広がりつつある。
東京・港区 節電チャレンジ
前年比15パーセント以上削減した世帯に商品券2000円分プレゼント
東京・荒川区 節電マイレージコンテスト
前年同月比20パーセント削減で節電グッズ・非常用グッズプレゼント
埼玉県 電気ダイエットコンクール
電気消費量削減を競い、最優秀賞 電動自動車プレゼント
こうした自治体の取り組みが進むなか、国も節電誘導策を検討中。
経済産業省は企業の協賛を得て、
節電に成功した家庭に省エネ商品の割引券などを贈る方法を考えている。
東日本だけではなく、関西電力が15%節電要請と伝えられている。
東京電力 東北電力管内だけでなく関西電力のエリアでも15%節電へということである。
東京電力 東北電力エリアでは、大口の利用者に対しては電力使用制限令
という強制力があるものが出される。
関西電力エリアでは自主的な節電を要請するだけのかたちだが、
西日本に生産の拠点を移した企業もあるなかで影響は大きそうである。
節電要請にいたる背景には、
東京・東北電力エリアでは震災の影響で原発事故・停止が理由だが、
関西電力エリアでは定期検査で停止していた原発の再稼動に必要な
地元の理解が得られていないことが大きい。
関西電力と同様のことが全国各地で起きている。
今夏の予想電力需要割合(全国9社)
北海道 +11,0%
東北 - 7,4%
東京 -10.3%
中部 + 5,2%
北陸 + 2,1%
関西 - 3,3%
中国 +12,7%
四国 + 1,2%
九州 + 3,5%
東北、東京、関西電力では足りない。
安定供給のためには10%以上の余力が必要だが、各地でぎりぎりの状態が予想されている。
原発の安全対策をどうするのかという大きなテーマがあるが、
今年は、全国的に節電の夏となりそうである。