6月20日 めざましてれび
日本経済新聞が行なった2012年春の採用計画調査によると、
大卒採用数は今年に比べ13,7パーセント増で4年ぶりの二桁増となった。
東日本大震災後でも企業の採用意欲は衰えていない。
大卒採用を増やす理由
〇新技術・海外に強い人材へのニーズ
2012年春の新卒採用計画 大卒13,7%増
文系11.0%増
理系19,9%増
〇採用抑制で手薄になった若手層の拡充
〇代界世代の大量退職に備える
‘47~‘49年生まれの「大開の世代」が2012年からいっせいに退職時期を迎える。
60歳定年であれば‘07年におきる予定が
「高年齢者雇用安定法」(65歳まで雇用)で来年以降にずれこんだ。
2006年にこの法律が施行され、60~64歳のシニア世代で働く人が
2006年以降大きく増えた。
一方で若手の20~24歳の就業状況は年々下がり続けている。
来年以降はシニア世代に代わり若年層の雇用が増えるとみられる。
来年採用を増やす計画なのは43業種のうち34業種。
製造業、非製造業とも8割の業種で採用が増える。
国内採用を抑える企業
パナソニック 290人(2011年春) ↓230人(2012年春計画)
シャープ 330人(2011年春) ↓250人(2012年春計画)
海外での雇用を増やし、国内でも外国人の採用を増やすなど、
海外事業の拡大のために国内の採用を抑える動きがある。
来年以降の採用については、
新興国への生産シフトなどで高卒採用は6,6%減。
大卒についても求める人材がいなければ採用打ち切りという姿勢をみせている。