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“自然エネルギー” 広がる担い手

2011-06-10 20:14:37 | 報道/ニュース
  6月7日 おはよう日本


  茨城県坂東市に13ヘクタールの住宅設備メーカー工場地に設置された太陽光パネル。
  メガソーラー(大規模太陽光発電施設)である。
  発電量は最大3,75メガワット。
  工場の電力の約35%を賄っている。
   リクシル 
   「コスト的なメリットも十分ある。
    今後は自然エネルギーを活用して生産活動を行なっていきたい。」

  今まで使われていなかった砂防ダムの水を引き込み発電する小型水力発電所を
  富山県の企業が集まって建設している。
  完成すれば1000キロワット、約300世帯分の電気を賄うことができる。
  発電所の建設費は、国の補助金と一般の人の出資で賄われていて、
  すでに300人以上から5億円を超える資金が集まっている。  
   おひさまエネルギーファンド
   「自分の子供や孫の世代にも安心して残せるエネルギーを選択していこうと、
    変えていかなくてはいけないという思いを強くしている。」

  さらに普及を進めようと検討されている制度がある。
  固定価格買取制度
  自然エネルギーの発電施設は企業や個人が出資してつくられた。
  そこでできた電気を電力会社に売って収入を得てきたが
  この収入だけではコストを賄うことができなかった。
  そこでこの制度では自然エネルギーを電力会社に、
  全量を一定の価格で長期間買い取ることを義務付けるというもの。
  買い取り価格が固定されて以下のメリットが生まれる。
   〇事業の採算の見通しが立ちやすい。
   〇自然エネルギーのさらなる参入が促進される

  自然エネルギーのこの制度の導入をビジネスチャンスととらえている自治体や企業も出ている。
  全国屈指の晴天率をほこる岡山県。
  今年4月、電力の固定価格買い取り制度を見越し新たな取り組みを始めた。
  2020年までに大規模太陽光発電施設・メガソーラーを10施設誘致することを目指す。
  進出企業には最大1億円を補助。
  さらに県が中心となって候補地として20箇所を探し出した。
  この3ヶ月間で60件の問い合わせが相次いでいる。
   岡山県企業立地推進課
   「初期投資等での地域経済への波及効果もある。
    1件でも多く県内への設置につなげて生きたい。」

  岡山県への進出を検討している企業。
  もともと建設コンサルティングなどを主な仕事にしてきた。
  3年前、ドイツなどで太陽光発電施設などを運営していた企業を買収し、
  固定価格買い取り制度のノウハウを吸収してきた。
  国内では宮崎県で、リニアモーターカーの実験線の跡地にメガソーラーを設置し
  今年から本格的な発電を始めている。
  現在岡山県から示された候補地を訪ね調査を進めている。
  日当たりや土地の状況を細かく確認し、候補地を4つに絞り込んだ。
   国際航業ソーラー事業推進部
   「将来は日本においても固定価格買取制度が導入されて
    ヨーロッパ並みの市場が形成されると期待していたので
    これをぜひとも我々のビジネスと生かしていきたいと考えています。」

  固定価格買取制度では自然エネルギーで発電された電気を電力会社が買い取る費用を、
  電力を使う側の料金に上乗せすることが認められている。
  負担増ということにもなる。
   環境エネルギー政策研究所
   「太陽光は過去毎年10%ぐらいコストが安くなっている。
    これまでの3年で40%ぐらい安くなっています。
    化石燃料は今の価格ではなくてこれから時間が筒ほど高くなる。
    原子力も安全性を高め損害賠償の費用をのせれば
    これから間違いなく高くなる。
    一定の長い時間で考えれば明らかに自然エネルギーに投資したほうが
    社会全体にはメリットがある。」

  今回の制度自然エネルギーの普及に向けたカギをにぎるだけに
  電気の買取価格がどうなるのか、
  私たちの負担がどうなるのか、
  今後の動きに注目したい。
  









 
  



  


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