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天下取りの前任者と後任者の仲は常に微妙 

2011-06-09 19:26:45 | 編集手帳
  6月7日付 読売新聞編集手帳


  「天守閣」でなく「天主閣」と書くのは織田信長の築いた安土城だけだという。
  いわれは諸説あるらしいが、
  その人が天主(神)のそばにいるかのようで、
  天才肌といわれた革命児の生涯にきらびやかな光を添えている。
  
  〈織田がつき、羽柴がこねし天下餅…〉の落首にあるように、
  信長が本能寺の変で没したのち、
  天下統一の事業を引き継いだのは豊臣(羽柴)秀吉である。

  秀吉が修正を命じた可能性があるという。
  京都・大徳寺所蔵の「織田信長像」は
  当初の絵を大幅に描き直したものであることが京都国立博物館の調査で分かった。

  信長像は狩野永徳の筆と伝わる作品で、
  信長が没して2年後に表装されている。
  伝わる絵の裏側から見つかった当初の絵は衣装がずっと華やかで、
  脇に差す刀も1本多かった。
  より地味に描き直したことになる。
  天下取りの前任者が派手できらびやかだと、
  後任者の心理としてはあまり愉快でなかったか――
  あれこれ想像してみるのも楽しい。

  かつては同じ的を狙って戦場を共に駆けた間柄でも、
  前任者と現職の仲は常に微妙である。
  「ペテン師」と呼び、呼ばれることさえある。
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大奥

2011-06-09 13:55:05 | DVD
  大奥                                          

  製作年 2010年
  製作国 日本
  監督 金子文紀
  出演 二宮和也   (水野祐之進)
     柴咲コウ   (徳川吉宗)
     堀北真希   (お信)
     大倉忠義   (鶴岡)
     中村蒼     (垣添)


  男だけがかかる謎の疫病が蔓延し、男の数が女の4分の1に減ってしまった江戸時代。
  そこはすべての要職に女が就き、男は子種をほしがる女に体を売る男女逆転の世界だった。
  そんな中、一人の女将軍に3000人の美男が仕える大奥に、ひとりの青年が足を踏み入れる。
  困窮した旗本の実家を救うため、奥勤めを決意した水野祐之進だ。
  そこで大奥の贅を尽くした煌びやかな表の顔と、
  才色兼ね備えた男たちが熾烈な争いを繰り広げる裏の闇を目にし、衝撃を受ける水野。
  そして、水野が大奥へあがって間もなく、八代将軍徳川吉宗が誕生した。  (goo映画)
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