善い行いをしようと思うときになぜか抵抗感を感じるときがあります。
例えば、寄付や募金をしようとするんだけれど、なんか「惜しいなぁ」と心の中で
ふと思ったり、知り合いにモノをあげるときも何か見返りを求めている自分がいたり、
電車でお年寄りに席を譲ろうとするときに「断られたらどうしよう」とか人目を気にして
上手く行動できなかったり・・・そういった気持ちを感じたことはないでしょうか。
功徳を積むことが単純においしいご飯をお腹一杯食べるというような誰しもがやりやすい
簡単なものであるならば誰でも毎日のようにすることでしょう。しかし、功徳を積むという
善い行いはそれほど単純なことではございません。
心というのは本来、怠け癖があり悪いことをしたがるものです。
例えば、人に何かあげるより貰うほうが好きだし、働くよりも遊ぶほうがいい。早起きするよりも
朝寝坊するほうが楽チンなんです。
しかし、そういう悪に惹かれる心に打ち勝ち、善い行いをするところに功徳の価値があるように思います。
「悪は犯しやすく、善はなしがたい」
この真理をしっかりと理解して悪い心と競争しなくてはなりません。
合掌