美津島明編集「直言の宴」

政治・経済・思想・文化全般をカヴァーした言論を展開します。

1.23 田母神俊雄・街頭演説・イン・秋葉原

2014年01月25日 15時55分58秒 | 政治
1.23 田母神俊雄・街頭演説・イン・秋葉原

田母神候補の街頭演説会は、午後五時から始まる予定だったのですが、四時過ぎには、秋葉原駅に着きました。カメラの電池が切れているので、電気街で買いました。アルカリ単三電池が二〇本で一六八〇円。さすがに安いですね。予定では田母神氏は四時十五分から電気街を歩き握手して回ることになっているので、あちらこちらとキョロキョロしてみるのですが、それらしい姿はどこにもありません。

あきらめて、演説会が開かれると思われる広場に行ってみました。すると、山際澄夫氏らしき人物がいるのを見かけました。以前からなんとなく親しみを感じていた人でしたから、声をかけてみることにしました。

「失礼ですが、山際澄夫さんでしょうか?」
その人物は、気さくに応じてくれました。
「ええ、そうです」
「今日は、田母神さんの応援演説にいらっしゃったのですね?」
「そう。まだ来ないのかなぁ。」
「電気街を回ってから、こちらに来られるようですね。ところで先日の朝生では、孤軍奮闘のご活躍でしたね」
「いやぁ、お恥ずかしい。」

山際氏とはこんな感じで、初対面であるのにもかかわらず、さらにいろいろとやり取りをしました。彼は、表裏のない「ますらおぶり」の心根の持ち主と見ました。なんとなくですが、今後またどこかでお会いするような感触が残っています。自分はブログをやっていて、今回の模様を何かしらの形でアップしたい、それで、よろしければ、写真を一枚撮らしていただきたい、と申し出たところ、彼は、快く応じてくれました。




彼は、弁士として登壇するだけではなくて、最後の最後まで会場に残って、ケレン味なく、一般参加者としても田母神応援団長の役割を果たし、場を盛り上げるために合いの手を入れていました。彼が、心から田母神氏を支持していること、男として田母神氏に惚れ抜いていることが、その一事からも分かります。

彼とやり取りをしているうちに、田母神応援団の方がちらほらと現れて、彼に挨拶をします。そのなかのひとり、ネット社会ではけっこう有名な人物のご登場です。




この「神さま、仏さま、田母神さま」のプラカードは、田母神支持者の間では結構有名です。というようなことを彼に言ったところ、気を良くしてくれたのか、彼はそのプラカードを裏返しました。


なるほど、有名なボードの裏はこういう文句だったんですね。

「同志たち」とこんなふうに交歓していたところ、電気街のほうから歓声が聞こえてきました。どうやら、いよいよ主役のご登場のようです。この際格好つけずに単なるミーハーとして振舞ってしまいましょう。



向かって左から、デヴィ夫人、田母神候補、Saya、葛城奈海さん

慌てて撮ったので、田母神候補が横向きの写真になってしまいました。話題のデヴィ夫人もいます。葛城奈海さんもいます。Sayaもいます。私は、FB友だちである葛城奈海さんの司会者さらにはコーディネーターとしての並々ならぬ力量と心に秘めた女傑ぶり、それと、you tubeを通じて聞いたSayaのハートフルな応援演説にはすっかり感心していましたので、間近に彼女たちを見ることができてワクワクしっぱなしでした。山際氏がいう通り、田母神候補は、才色兼備の良質な女性スタッフに恵まれています。彼女たちの今回の目覚しい活躍ぶりの根にあるものが、田母神氏に対する信頼感であることが、なんとなくこちらに伝わってきます。

さて、いよいよ街頭演説の開始です。下の写真のような感じで始まりました。左端にいて合掌しているのが、水島社長です。




まず、岡野俊昭氏(「新しい歴史教科書をつくる会」副会長)が、次に諸橋茂一氏(「昌平塾」事務局長)が、「飲み友達」代表と自称して登壇しました。気心の知れた仲間・精神的な意味での身内というわけでしょう。特に岡野氏は、田母神氏のハート・ウォーミングな人柄を強調する話しぶりでした。諸橋氏は、脱原発派のひとびとの虚妄性を強調するために、原発をめぐる世界の動向についての話に時間の多くを割きました。とても重要なお話しなので、彼の演説の動画をアップしておきます。米国がスリーマイル島原発事故から三〇数年ぶりに昨年エネルギー政策を転換して、原発再稼働を決定したとき、世界の原発技術を精査したうえで、東芝の原発に発注を決めたことを取り上げて、日本の原発技術が世界最高であること、現在世界には450基の原発があり、それはこれから増える傾向にあること、だから、日本の世界最高水準の原発技術が世界の原発の安全性確保に果たすべき役割は高まっていることなどが語られています。田母神氏は、有力候補の中でただひとりの原発推進派なのですね。諸橋氏は、よく通る声で言葉が分かりやすいですね。

諸橋茂一 田母神としお 都知事候補 応援演説 秋葉原駅前 平成26年1月23日(木)


次が歌手のSaya(さーや)。決して能弁ではないのですが、彼女は、聞き手の心をつかむ話し方のできる人です。歌手としてのノウハウとどこかつながるところがあるのでしょうかね。

saya(歌手) 田母神としお 都知事候補 応援演説 秋葉原駅前 平成26年1月23日(木)


Sayaさんの別の会場での応援演説をもうひとつ。女性らしいこまやかな観察眼が光っています。

saya(歌手) 田母神としお 都知事候補 応援演説 新橋SL前 平成26年1月23日(木)


その次が、いよいよ真打登場。三〇分弱の演説ですが、内容が明快で充実しているので退屈することはありません。ぜひ耳を傾けていただければと思います。友人によれば、脱原発を社是にしている東京新聞は、推進派の田母神氏が、街頭演説で原発のことに触れようとしないと報道しているそうですが、それが本当ならばまったくの誤報もしくはネガキャンです。田母神氏は、日本における水や食品の放射線基準が、欧米社会の100倍以上の厳しさであるという非科学的な事情が、汚染水問題を生み出していることなどをきちんと話しています。

田母神俊雄 最強選挙演説 東京都知事選 (秋葉原駅) 2014/1/23


当日登壇した方々の演説をなるべくアップするようにしましょう。次は、タイラヨヲ(作詞家)と荒木和博氏(予備役ブルーリボンの会代表)です。荒木氏の「舛添は、自民党がいちばん苦しいときに逃げ出した政治家。細川は、自身の一億年問題と外交的な圧力に耐え切れずに政権をおっぽりだした政治家。ともに、都民が直下型自身で危機にさらされているとき、体を張って、都民を守ろうとする気概に欠けたところがある」というご指摘、ごもっともとうけたまわりました。

田母神としお ポスター全箇所完全貼付! タイラヨオ,荒木和博 応援演説 秋葉原駅前 平成26年1月23日(木)


さて、話題のデヴィ・スカルノ夫人の登場です。正直に言って、話の中身がそれほど充実しているとは思えませんが、彼女には、とにもかくにも聞き手を注目させるパワーがあります。彼女は人寄せパンダの役割を果たせばいいので、それでかまわないのでしょう。

デヴィ夫人 田母神俊雄 最強応援演説 (秋葉原駅前) 2014/1/23


次は、小山(おやま)和伸氏(神奈川大教授)。五分程度のごく短い演説ですが、胸のすくような内容です。彼の憂国の情がじかに伝わってくる名スピーチです。今回のこの演説がきっかで、私は彼のファンになってしまいました。チャンネル桜で、とてもいい話をしていますので、それも合わせてアップしておきますね。

小山和伸 田母神としお 都知事候補 応援演説 秋葉原駅前 平成26年1月23日(木)


【早い話が...】マイナス・バブルとエネルギー安保[桜H24/11/13]


次は、佐波優子さん(戦後問題ジャーナリスト)。アニメボイスのとてもソフトな雰囲気の女性ではありますが、予備自衛官とのことですから芯は強そうです。「自衛隊は、人を殺すために武器を持っているのではなくて、国民を守るために持っている」という言葉が印象的です。

佐波優子 田母神としお 都知事候補 応援演説 秋葉原駅前 平成26年1月23日(木)


さて次は、ご存知三橋貴明氏(経済評論家)の登場です。彼らしい理路整然とした話しぶりです。彼によれば、「田母神氏は経済の基本をきちんと分かっている唯一の候補者」と高く評価しています。むろん、田母神氏を推す熱い思いも聞き手に伝わってきます。田母神都知事が実現したあかつきには、三橋氏が都の経済政策のブレーンになるのでしょうね。そう考えるだけで、私はゾクゾクしてきます。
三橋貴明 田母神としお 都知事候補 応援演説 秋葉原駅前 平成26年1月23日(木)


次は、西村幸祐氏(ジャーナリスト)です。彼は、石原都政を継承するのは田母神氏以外にいないし、石原氏自身がそう言明している、と指摘しています。「墓場から出てきたような人」とは細川氏のことで、「なんだか分かんないけど急に出てきた人」とは舛添氏のことを指しています。言い得て妙ですね。

【HD】西村幸祐氏 石原都政の継承者は田母神としお候補14.1.23秋葉原駅前?


次は、さきほど冒頭のところで触れた山際澄夫氏です。彼の人間性が感じられる良い演説です。田母神氏の高校生のときのエピソードが面白いですね。「秋葉原は、日本が大好きな人の聖地。ここに集まったわれわれが、安倍さんを総理にし、日本の流れを変えた」。そのとおりです。だから、私も足を運んだのです。大きく言えば、アベノミクスが、小泉改革流の新自由主義路線に舵を切りつつある現状に危惧を抱いていて、その流れをもういちど変えるために、です。

山際澄夫 田母神としお 都知事候補 応援演説 秋葉原駅前 平成26年1月23日(木)


次は、古谷経衡(つねひら)氏(評論家)です。「アイゼン・ハワー、レーガン、ブッシュなどアメリカの大統領には、多くの軍人出身者が就任している。危機管理の能力が高く評価されたから」というのは、なるほどと思いました。それにしても、古谷さん、寒そうですね。

古谷経衡 田母神としお 都知事候補 応援演説 秋葉原駅前 平成26年1月23日(木)


次は、三輪和雄氏(社会運動家・チャンネル桜キャスター)。あのガラガラ声の絶叫型の演説が、ライブで聞くと大変な迫力で、独特の心地よさがあることを発見しました。彼は、聴衆の心をつかむのが上手な弁士です。

次は、西村真悟衆議院議員が登壇したのですが、彼のスピーチはやや不適切な部分があり、それをアップするのははばかりがあるので、控えておきます。それをアップして、田母神さんのイメージがアップするとはどうしても思えないのです。彼の応援演説は今後控えてもらったほうがいいのではないかと思われます。

次は、色希さん(モデル)。抜群のスタイルとその美貌に思わず惹きつけられます。彼女が、田母神氏に頼もしい父性を感じていることがよく分かるスピーチです。同じことは、さきほどのSayaにも感じます。彼女の当会場での演説が見当たらなかったので、同日の他会場でのものをアップします。


色希 田母神としお 都知事候補 応援演説 新橋SL前 平成26年1月23日(木)


終わりから二人目は、水島社長です。選挙カーの上は、とても寒そうです。「タモガミクス」がうまく言えずに、社長が苦慮しているのが、なんだかかえって感慨深い。彼もまた体を張って闘っているのです。

水島総 田母神としお 都知事候補 応援演説 秋葉原駅前 平成26年1月23日(木)


最後に、「名司会者」葛城奈海さんが締めのスピーチ。今回の彼女の活躍ぶりには目覚しいものがあります。私は、すっかりファンになってしまいました。彼女はいまや「保守系の若き女神」のような存在になっているのではないかと私は感じています。滑舌の良い彼女でさえ「田母神イズム」と発音するのが難しそうです。寒いのでしょう。私も、二時間半の立ちっぱなしで、全身に打撃を受け、足は棒のようになってしまいました。支持者たちの熱心な「田母神コール」を背に、私は現場を去りました。

葛城奈海 田母神としお 都知事候補 応援演説 秋葉原駅前 平成26年1月23日(木)


最後に、カタイお話しを少々。

私は、埼玉県民ではありますが、都知事には、田母神俊雄氏がもっともふさわしいと思っています。その最大の理由は、安倍総理が掲げた「戦後レジームからの脱却」を、都政レベルで展開できるのは、田母神氏を措いてほかにいないということです。「日本を取り戻す」闘いを、都政レベルで力強く展開できる人物は彼しかいない、と言ってもよいでしょう。また、そのためには10数年間続いたデフレからの脱却がまずは実現されるべき最大の課題であることを、田母神氏は、ほかのどの候補よりもよく分かっているというのも大事なポイントです。国政レベルの国土強靭化路線を都における防災強化として肉付けしてアピールしている点が高く評価できる、と言ってもいいでしょう。

「国政と地方行政とは次元が異なる」というのはよく聞く言葉ではあります。しかし、東京都の経済規模は、世界の中堅諸国家と同程度という大きなものです。端的に言えば、東京都知事は、韓国大統領と同レベルの力を有するのです。だから、誰が東京都知事になるのかは、国政にも少なからぬ影響が及ぶといってよいでしょう。

また、「日本を取り戻す」ことは、とりもなおさず、「歴史を取り戻す」ことであり、そのためには、旧大日本帝国の国家主主権を死守するために命懸けで戦いそうして戦死していった英霊に対して、政治的なリーダーは、率先して最大限の敬意を払うべきであるという見識をゆるぎなく持することが必要です。その点、靖国神社への参拝を政治的な指導者としての当然の義務と公言する田母神氏は信頼ができます。

さらに、田母神氏以外の主な候補者が、外国人地方参政権を推進する立場なのに対して、田母神氏だけが、それは日本破壊の暴挙であるから断固として反対すると表明している点も評価できます。

さきほども申し上げましたが、アベノミクスが第三の矢に重心を傾け、新自由主義的な色彩を強めつつある昨今、それにノーを突きつける民意を示し、「日本を取り戻す」戦いの仕切り直しをするためにも、田母神氏にぜひ都知事になっていただきたいものだと思っております。ほかの候補者になくて田母神氏にだけあるもの、それは、手弁当で馳せ参じるコアな支持者たちです。この存在が、安倍政権を誕生させた原動力なのです。今回も「神風」が吹くのかどうか、しばし状況を見守りたいと思っています。戦況は予断を許しません。田母神氏を泡沫候補として扱いたがっている既存のメディアの手つきから、「インターネット・メディアVS既存メディア」の構図が透けて見えます。わたしたちは、負けるわけにはいかないのです。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする