佑四郎のあれこれ写真

あれこれ写真

2017-09-30 08:51:18 | Weblog

生産年齢人口が増加もしくは豊富な
人口ボーナス期に、高度経済成長が
果たされたのは、日本の場合、
1955年から1973年になります。
1990年頃から、その逆のパターン
になる人口オーナス期に入りました。
本格的にその特徴が出始めたのは、
3年前になります。

小室淑恵さんによると、
人口ボーナス期の働き方は、
①なるべく男性が働く
②なるべく長時間働く
③なるべく同じ条件の人を揃える、です。
労働時間の上限がなく、ふるい落とされる
恐怖から会社へロイヤリティーを得ます。
従業員のステータスは、メンバーシップ型で、
実質上労働契約がなく、無限定社員となります。
日本は、上記の3つの条件を揃えて、高度経済
成長の実現に大成功を収めました。

現在の人口オーナス期の働き方は、
①なるべく男女とも働く
②なるべく短時間で働く
③なるべく違う条件の人を揃える、です。
減少し続ける生産年齢人口が、働きながら
介護と子育てをしなければならない
社会になりました。

日本の人口の年齢別構成が変わり、少子高齢化が
進む中で、変化への対応が求められますが、
それを阻害するのがボーナス期の成功体験を
引きずっている人たちです。特に弊害が大きい
のは、社会のトップにいる政治家や経営者になります。
管理職が自分自身の仕事に対するストイックさを、
若手社員や部下にも求める時代ではなくなりました。
日本は、「リバイバル」ではなく「リセット」しなければ
なりません。ただし、「リセット」の内容が、オーナス期に
相応しいものでないと。

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