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メイおばさんの料理帖

「メイおばさんの宝箱」からはみ出してしまった料理や食べ物や食文化のお話を世界のいろいろな場所から楽しくお届けします。

ひとつ108円のシャンパングラス

2016-12-03 21:51:41 | パーティー

昨日アマゾンで頼んだばかりの品がもう届きました。

まったく、どこにいようが便利な世の中になったものです。

 

その分だんだん無精になります。

だって、部屋に閉じこもったままPCでちょこっとやれば

必要なものが届くんですものねえ。

 

今日届いた物の正式名は

「Mozaik(モザイク)シャンパングラス ゴールドステム(10個入り)」

 

とっても軽いプラスチックのシャンパングラスです。

軽いだけじゃありません。

とてもエレガントなんです。

 

しかも、なんとなんと10個セットで1080円!

ということは、ひとつ108円です。

 

プラスチックだからと言って侮れません。

軽くて美しくて持ちがいい!

 

今日届いた新しい10個の向こう側に立っているのは去年オーダーしたものです。

立食パーティーのたびに使ってきましたが

まだまだ元気です(笑)。

 

落としたって割れないところも、まさに立食パーティーには最適です。

並べてみるとなかなか壮観!

こんな小物も百均で買ってきました。

メイおばさん、さあどう使おうかしらと、目下楽しく思案中。

今年最後の東京パーティーを終えたなら、急ぎアメリカへ戻ります。

このプラスチックシャンパングラス、スーツケースに入れて持って帰りたいぐらい(笑)。

 

 読んでくださってありがとうございました。

ランキングの方もどうぞよろしくお願い致します。

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お誕生日はどれにする?

2016-11-11 20:52:25 | パーティー

パンケーキに続いて今日はイギリスのケーキの話です。

おちびちゃんのお誕生日を前に

どれにしようか娘が迷っているようです。

 

「どれがいい?」なんて聞かれたら

メイおばさんだって迷っちゃいますよ~(笑)。

 

だってどれも本当にかわいくて、楽しくて、きれいで

イギリスらしいんですもん。

 

あなたならどれにします?

 

エントリーNO.1 

「Girl’s Dream」(少女の夢)とでも名付けたくなるぐらいに

ロマンチックな色合いです。

ほら、蝶々がたくさん止まってる!

 

エントリーNo.2

うわーお! これ知ってます?

イギリスの子供たちの間で大人気の「Peppa Pig」です。

「グランマ~、ペパピの本読んで!」と言われて

「???ぺ・パ・ピ???それなあに?」と聞いてしまったメイおばさん。

持ってきてくれた本を見てようやくわかりました。

「ペパピ」とは「Peppa Pig」という名の、なんとも愛嬌のある子豚の女の子でした。

 

気づけばおちびちゃんたらいつも

「ピンクのペパピ」と一緒に寝てました(笑)。

ケーキの上にはペパピばかりか、弟のジョージまでいて。

いいなあ、これも!

 

エントリーNo.3

ああ、これもいいなあ、、、、、

なんてセンスがいいんでしょう。

だってクマのパディントンは、パディントン駅で古ぼけたスーツケースの上に座っているところを発見されたんですもの。

イギリスの子供たちはそんなストーリーをみんな知ってるんでしょうね。

日本の子供たちが亀に乗った浦島太郎を知っているように(笑)。

 

エントリーNo.4

このパステル調もなかなかです。

クマはクマでもパディントンではなくてプーさんです。

一番上にはプーさんの大好きな蜂蜜の壺。

あら、蜂蜜溢れ出してる!

表面にはたくさんの蜂たち。

縦に切るのはとても難しそうですけれど、いいですよね。

 

エントリーNo.5

メイおばさん、これも好きです。

昔口ずさんでいたマザーグースの中の歌

「Ladybird, ladybird, fly away home」

が自然と口から出てしまいます。

 

こんなのもありますが

イギリスというよりはアメリカンテイストで評価外(笑)。

はい、アナ雪とラプンツェルです。


読んでくださってありがとうございました。
ランキングの方もどうぞよろしくお願い致します。

 


イギリスのお菓子の○○○○○色

2016-10-22 07:47:33 | パーティー

アメリカのお菓子の○○○○○色やデザインについては

これまでも何回か書いてきましたけれど、、、、、

 

(ところで○○○○○とはどんな形容詞が入るのでしょう?

 最後に答を書きますので、どうぞしばし想像力で楽しんでくださいませね。)

 

アメリカほどではありませんけれど

イギリスだってなかなか!!

 

たとえばこれは

先日ロンドンの「Marks & Spencer」で出会ったケーキたち。

 

この二つが何となくイギリスらしくて好き。

 

さてさて○○○○○にメイおばさんが入れようと思ったのは

 

すさまじい?

すばらしい?

おそるべき?

うるわしき?

カラフルな?

ざんしんな?

 

ま、考えようによれば、どれもが当てはまるような(笑)。


一家に一台?ウタマロです!

2016-09-19 23:41:11 | パーティー
楕円形のテーブルはワシントンDC。
長方形のテーブルはシアトル。

どこの写真かわからなくなってしまった時には
テーブルの形で思い出します(笑)。

ワシントンDCで
ふだん二人で食べるテーブルはこんな普段着。


南太平洋のラロトンガで見つけて
気に入って買ってきた大きな布です。
東京の家にも同じ模様、同じ大きさの緑色バージョンがあります。

同じテーブルが、ゲストディナーの時にはこんな風に変身します。
イスタンブールで買ったオスマントルコのチューリップ模様です。


こちらは和食の時に登場させる
白地に手刺繍のテーブルクロス。


実はこれ、「和」ではなくて「べ」です。
ベトナムのホーチミンで買いました。


シアトルの普段着はこんなです。


最近はしばしばこんなお洒落着に変じます。


マットもセンターライナーも日本から運びました。

大変なのは白いテーブルクロスの時です。


お行儀よくいただいても、後になってところどころにワインの染みや
こぼれた料理の染みが目につきます。

けれどもメイおばさん、No problem! です。
だって最近すごいものを発見したんですから。

これ、日本の家族や友人たちから評判を聞いて
試しに1個だけ買ってきて
二つに割って、シアトルとワシントンDCに置いてある石鹸です。

汚れや染みを見つけたら張り切って
水をつけて刷り込みます。


しばらくクシュクシュして、あとは水で部分洗いをするか
洗濯機に放り込みます。


まず完璧に元に復元します。
まさにマジックソープのウタマロさんです。

しかも信じられないことには
たしかマツモトキヨシで100円ちょっとで買ったと思います。
今、ネットを見たらなんと89円で出てました。

ひとつあればかなり長い間持ちますし
いいんでしょうか、ウタマロさん、こんなにお安く売っちゃって。

ところでウタマロさん
これで顔を洗ったら、メイおばさんのお肌も復元するのでしょうか(笑)。


読んでくださってありがとうございました。
ランキングの方もどうぞよろしくお願い致します。
どうぞ良い一日を!

三女子会のお洒落なメニュー

2016-09-17 22:46:53 | パーティー
メイが帰ってきたわよ~
3人でランチしましょ~
うちに来て~

と、ジュディから招集がかかりました。
彼女は私がDCに住み始めてすぐの頃からの
古い友人のひとりです。

しかも同じ階に住んでいます。
この日は引っ越しをしてきた素敵な新しい友も加わって
三女子会となりました。

まあまあ、姦しいのなんのって
まあまあ、楽しいのなんのって(笑)。

静かでお行儀がいいのは、新しい友が連れて来た
子犬のユキちゃんだけです。

ジュディーとメイおばさんの長年の友情は
いくつかの共通点の上に育っています。

たとえば
二人ともアメリカに住んでいながらアメリカ人ではないこと
ジュディーの母語はフランス語で、私の母語は日本語です。

そして二人ともやたら料理に関心があって
新しいレシピを見ると試してみたくてソワソワしちゃうこと(笑)。

けれども共通ではない部分もあります。
ジュディーはベジタリアンですが、私は何でもOK!です。

そしてジュディーは私よりもずっと料理が上手で、センスもあります。

この日は新しい友が加わったこともあって
ますます賑やかになりました。

私たち客人二人は
カウンターのこちら側からキッチンをのぞき込んでは
ジュディーの手さばきを見ながら説明を聞く
まるでお料理教室です(笑)。

男ども抜きの贅沢なランチタイムに
彼女が用意してくれたメニューは

玉ねぎとゴルゴンゾーラと胡桃のタルト


ズッキーニのパイ


こんなお洒落なサラダと


溜息がでるぐらいに美しいアップルパイ。


どれも最高でしたけれど
とりわけこの玉ねぎパイは秀逸で
白ワインともよく合うし


メイおばさんも作ってみたくて作り方を聞いたらば
分厚い料理本の中の1ページをコピーしてくれました。

ということで
今メイおばさんの手元にはこれがあります。


早く作ってみたい気持ちはやまやまなれど
その前に四角い焼き型を買わなければ、、、、、

なんかやっぱり丸ではなく
ジュディーのように四角く作りたいんですもの。
うまく行った暁にはレシピ入りでご報告しますね。

そしてそしてそして
テーブルの真ん中の右側にある黒い四角いお皿が
メイおばさんが運んだもの。


だいぶどころか、かなり見劣りしますけれど
日本風にしてみました。
どれもチャチャっとできるものばかりの手抜き皿です(笑)。

こちらはまた明日、詳しくご紹介いたします。

ああ、持つべきものは友
料理好きで料理上手な友なるかな。

読んでくださってありがとうございました。
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どうぞ良い一日を!

ドルマデスの変身

2016-08-28 22:57:07 | パーティー
庭の葡萄の木から
「いったい何に使うの、葡萄の葉っぱなんて」
と言いながら、友が持ってきてくれた77枚の葡萄の若葉たち。


さっと茹でて、せっせと冷凍したことは以前お話ししましたけれど


以来、今年の夏はちょこちょこと我が家のテーブルに登場しています。

もちろん「葉っぱ」のままじゃありません(笑)。
ちゃんと中にお米や松の実やレイズンを詰めてドルマデスとしてですよ。


ところでこの写真は興味半分で
あらかじめ茹でた葉っぱと、生の葉っぱの両方で作った時です。
真ん中の青々しい生の葉っぱを取り巻いているのが
茹でた葉っぱです。


なんかぴちぴち美肌のおねえさんと
すっかり年季の入ったメイおばさんみたいですけれど(笑)。

結果をご報告すれば
面白いことに、くつくつ煮込んでしまえば
見分けが付かなくなりました。
触感もほとんど同じになりました。

きっと、たまたまそれだけ若くて柔らかい葉だったのでしょうけれど
あの次々に3分ずつタイマーをONしては茹でるという作業は
いったいなんだったのでしょう(笑)。

さて、さすがにちょっと飽きてきましたから
目先を変えて遊んでみました。

この日のお客様はアメリカ人のご夫妻。
ご希望はお寿司と天ぷら
その他とにかく日本の料理。

まさかそこに「ドルマデス」を登場させるわけにはいきませんから
テーブルに移る前のカクテルタイム、いえ「ちょい飲み」のおつまみにしてみました。


ドルマデスを半分に切って並べただけですけれど
まるで変身しましたよ。
まるでお寿司みたいでしょう(笑)?


それぞれに楊枝をさして
簡単に小皿に移してワンバイトで召し上がっていただけるようにしました。

これがなかなかの人気ですぐになくなってしまったものですから
メイおばさん、あわててまた小ぶりのドルマデスを選んで
二つに切っては並べましたよ。

そしてこちらが
ひとしきりドルマデスと白ワインを味わったあとの
本テーブルです。


ほうら、いつものメニュー表ものせられていますよ。


ランキングの方もどうぞよろしくお願い致します。
いつもありがとうございます!
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お客様にはメニュー表を

2016-08-22 10:50:29 | パーティー
お客様ディナーが続いています。
初めてのお客様もあれば
二度目、三度目のお客様もいらっしゃいます。

メイおばさん、
お客様にはいつもこんなものをお渡しします。


何を召し上がっていただくかのメニューです。


これが記録にあれば
うっかり同じ料理をお出ししてしまうという失敗をせずにすみますし

テーブルに着く前のカクテルタイムで
ざっと簡単に料理の説明もできます。

お客様にとったって
何が出てくるか、どのくらい出てくるもがわからないより
先が見えた方が安心して食べられますものねえ(笑)。

みなさま、喜んでお持ち帰りになります。


等々、一石二鳥どころか一席三鳥、四鳥のメニュー表ですが
いくつかパターンを作っておけば簡単です。
場所と日付と相手のお名前と
メニューの部分を書き換えればいいだけですもの。

ちなみにこれが昨日のメニューです。
お客様のご希望でギリシャ料理のコースにしました。

前菜は
「タラモサラタ」(たらこのディップ)
「ジャジキ」(ヨーグルトとキュウリのディップ)
「ドルマデス」(葡萄の葉ロール)

サラダは白いフェタチーズと黒オリーブがのった「田舎サラダ」

メインは「スパナコピタ」(ほうれん草とフェタチーズのパイ)と
「ムサカ」(茄子とミートソースの段々重ねのグラタン)
デザートは胡桃のケーキです。

途中経過をちょっとお見せしますけれど
これがいったい何になったんでしょう(笑)。


さてさてお客様をお迎えするのには
料理の準備に加えて、テーブルセッティングや
さりげなく置く花なども予算に合わせて考えなければなりません。

昨日のテーブルクロスはワインレッドでしたので
花は同系色の淡い色にしてみました。



薄いピンクのアルストロメリアです。
この花のいいところはとにかく安い、そして長持ち。
近くのスーパーでたったの4ドルでしたよ。

それがなんだか可笑しくて、、、、、

「1束4ドル 2束買えばひとつが無料」

って書いてあるんですが

これってつまり一束買っても4ドル
2束買っても4ドルってことでしょう?

一束だけ持ってレジに進む人なんていったいいるのかしらねえ(笑)。
メイおばさんはしっかり同じ系統の色のアルストロメリアを2束探して
レジに持って行きましたよ。


レシートを見れば
4ドルが二回打たれて8ドルと記載され
そのすぐ下に「-4ドル」

なんだか不思議な思考法(笑)。
ともあれこんなにたくさんのアルストロメリアがたったの4ドルなんて
いい買い物でした。

ランキングの方もどうぞよろしくお願い致します。
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真夏の夕のガーデンパーティー

2016-08-21 00:04:45 | パーティー
毎年夏も半ばにさしかかると、こんな手作りカードが封筒に入れられて
各戸のドアに挟まれます。


「Please join us for the XXXXXX Plaza court yard party.」
(XXXXXXプラザの中庭パーティーへどうぞ。)


そして
このコンドミニアムを愛する住人たちが
噴水も藤棚もある美しいイギリス風の中庭に集います。

隣接したテニスコートはスタッフの働きで
パーティー会場に変わります。

5時半からのカクテルに30分ほど遅れて下りていけば
いつものコートヤード(中庭)はすでにして大賑わい。


みなそれぞれにワイングラスを片手に
立ったままでおしゃべりに花咲かせます。

そこここに小さな丸いハイテーブルが置かれて
お皿なしでも食べられるようなカナッペが並びます。


6時半、ディナーが始まりました。
ネットやポールが外されたテニスコートが
素敵なディナーコートに変身しています。

緑のテーブルクロスに白いパラソル、白いナプキンが
まだ眩しさの残る夏の宵によく似あいます。

ガーデンパーティーだからと言って
紙皿や紙ナプキン、プラスティックのナイフやフォークではありません。
ワイングラスだってきちんとした硝子です。
これがここのコンドミニアムの「心意気」なのです。
この美しく快適な住まいの
マネジメントチームの人たちの「誇り」なのです。


お食事はブッフェスタイルです。
庭の一角に白い布で覆われた長テーブルが置かれ
私たちは好きな物を好きなだけお皿に盛って
好きなテーブルに座ります。

その間もあちこちで真夏のパーティーによく似合う
陽気で楽し気な笑い声が聞こえてきます。

紫ポテトのグリル
ベビーリーフとトマトのサラダ
ポルトベッロのフィリング
サーモンのグリル
ローストビーフ
三種類のカップケーキ

これが今年のメニューです。
とてもアメリカ的なメニューです。


ポルトベッロというのは、大きな大きなキノコです。
メイおばさんの手のひらぐらい大きなものもあります。

ローストビーフは大きな塊をシェフが薄切りにして
お皿に載せてくれます。
グレービーやホースラディッシュは自分で好きなだけ。

毎年と言ったって実は去年に続いてまだ二度目の経験ですが
立ったままのカクテルでは「立ち話」を学び
周りの人たちの装いからは「パーティー」を学び
料理のメニューからは「アメリカ」を学び

初めて会った人と一緒に取り囲むテーブルでは
話題の選び方や話し方
間の取り方や聴き方、相槌のうち方

そして
飲み方、食べ方を学びます。

いい年をしてもなお
まだまだ発展途上のメイおばさんです。

時には恥をかきながら
時には我が英語力に失望しながら
それでも一生懸命学びながら歩いています。

ランキングの方もどうぞよろしくお願い致します。
いつもありがとうございます!
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GALAディナーの舞台裏

2016-07-21 07:40:02 | パーティー
オークションに出された初めての「GALAディナー」については
これでとりあえずお開きにすることにして、、、、

今日は、苦労した「先付け」と
ここシアトルでも買えるお寿司と天ぷらのネタのことを少しだけ。

いちおう恰好をつけなければ、とメイおばさん
日本食の本を片手に「先付け」なるものについて悶々と考えました。

イメージとしては
日本から運んできた丸い朱色の漆器のお皿に
優雅に三品ぐらいを載せたかったのですけれど。

そして、考えられるものをこんな風にリストにしたのですけれど

迷ったり欲が出たりで

「え~い、一品増やしちゃえ~!」

ということで

*のし鶏
*きゅうりとワカメの三倍酢(ついでに枝豆も加えてシラスをトッピングしてしまいましたけれど)
*豆腐の味噌田楽(なんとなく串を使ってみたかったんです。)
*ひじきの白和え

の4品に決めました。

けれども後になって気づいたら、これってたぶんルール違反。
和のお皿や椀のセットが
洋式の6組と違って5組であるように
日本は奇数の文化です。

3種類で止めておくか
もうひと頑張りして5種類にしなければいけなかったんですよね。

今さら言っても遅いのですが
料理本をひっくり返してみたら
たしかにこんな説明がありました。

「先付けとは初めに出る酒の肴。季節感、色彩、器にも気を配り、見て楽しい盛り付けで目を引き付けます。また、一口大の料理を三種あるいは五種盛り付けることもあり、『先八寸』とも呼ばれます。」

済んだことは仕方がないとして、、、、、
失敗は次への教訓にすることとして、、、、、

まあ、それでもお出ししてよかったと思います。
みなさん、小さなオードブルを喜んでくださいましたし
まあまあ、それなりに日本的でしたし(I hope!)。

(かなりボケボケ。ごめんなさい。)

続いて「こんな食材ならシアトルのUWAJIMAYAスーパーで手に入ります。」情報にまいります。
ワシントンDCでは絶対に無理ですが。

今回お寿司用に用意したのは

まぐろ、サーモン、鯛、イカ、エビ、いくら、たらこ、蟹
柴漬け、梅干しペースト、わさび、ヤマゴボウ、かんぴょう、お揚げ
きゅうり、大葉、貝割れ、長芋、すし米、すし酢、手巻きのり

天婦羅用に用意したのは

人参、玉ねぎ、ごぼう、ズッキーニ、絹さや、サツマイモ、蓮根、茄子、コーン、海老

「手巻きずし」も「天婦羅」も
前もって煮たり焼いたりができませんから
その分、覚悟を決めればある意味楽ちん。

お客様が来る直前に手巻き寿司の材料をお皿にきれいに並べて
天婦羅の材料をきざんだり切ったりし、水につけたりして
スタンバイさせておくだけでいいのですから。


最近ではこの

「は~い、自分で好きなものを巻いてMy Sushiを作ってくださいね~。
 どんな組み合わせもありですよ~。
 今からみなさんはアーティスト。」

的な手巻き寿司は
我が家のゲストディナーでも定番の人気アイテムとなりました。

天婦羅はもうとうの昔から、まず皆さま大喜びなさいます。
メイおばさん、これまで世界のいくつのキッチンでひたすら揚げてきたことか、、、、、

時には

「天婦羅は揚げたてを召し上がっていただきたいので、ちょっと中座します。」

と席を立ったメイおばさんの後をお客様がゾロゾロとついてきて
周りをとりかこんで「オー!」とか「ワオー!」とか言いながら
観劇しながら感激してくれたり(笑)。

こんな簡単なもの、とは思うものの
やっぱりこれもまた箸文化だからこそできることなのでしょうかねえ。


とにかく大役が無事に済み


反動で翌日からはフランス料理(もどき)やら
イタリア料理(もどき)やらばかりを作っているメイおばさんです(笑)。

そうそうメインテーブルに移る前のソファーコーナーでは
定番の生野菜のスティック、味噌ディップ添えにしましたよ。


西京味噌が手に入らなければ、味噌に味醂を加えて火の上で練ります。
メイおばさんは、火を止めたあとにオリーブオイルを少々加えています。


今回は桜の木で作ったこんな箱型の器に入れてみました。
一言で言えば、馬子にも衣装!!(笑)


読んでくださってありがとうございました。
ランキングの方もどうぞよろしくお願いいたします。
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初めてのGALAディナー@シアトル

2016-07-19 22:42:18 | パーティー

昨日の続きを少しばかりお話しさせてくださいね。
心がほっこり暖かくなることなんですもの。

今思えば、始まりは今年の2月初め
シリン&ヌア夫妻をディナーにお招きした時でした。

アメリカで暮らしてもう幾星霜のお二人は
国際機関で仕事をしていたインド人のカップルです。
そしてこのシアトルの町ではちょっとした顔役です(笑)。

もうとうに70代後半だと思われるのに
教育機関や医療機関や政府関係の理事やらアドバイザーなどをしながら
あちこちを飛び回っては世のため、人のために尽くしています。
そして

「メイ、私、来週は入院して手術やってるから、連絡とれなくても心配しないでよ。」 

などとケロッとおっしゃいます。

元々は私たちのワシントンDCの親友夫妻の友人でした。
気付いてみたら、すっかり彼らのバイタリティーに魅了されていました。

そんなお二人をディナーにお招きして
楽しい時間を過ごした後に、シリンがこんなことを言いました。

「あなたたち、今晩と全く同じディナーをやってもらえないかしら?」

一瞬なんのことだかわからずにポカンとしている我々に、シリンが説明します。

「今日は素晴らしい時間だった。
 料理は本当に美味しかったし、この家のこの眺めはめったにあるものじゃないし、
 あなた方との話は楽しかった。とにかく私たち大満足なの。」

ここまで聞いたってまだ意味がわかりません。

「これと同じものをね、チャリティーオークションに出してもらいたいの。」

ここまで来てようやく、おぼろげながらシリンの言うことがわかってきました。
彼らはシアトルにある大きな医療機関の理事をやっているのです。
そしてそこでは年に一度、5月に「GALA」をやって
寄付金を集めるそうなのです。

「GALA」(ガラ)と聞けばすぐに思うのは
コンサートやバレーなどのガラ(特別公演)のことですけれど
本来は「特別な催し」「社交界のお祭」などを意味するフランス語。

シアトルで行われているこのガラは
誰かが寄付したものに対してオークションが行われ
最高値を出した誰かがその権利を手にするというもの。

寄付は形のあるものとは限りません。
たとえば名の知れたシンガーが、誰かの家で出前コンサートをやってくれるとか
島にある誰かの別荘を1週間勝手に使わせてくれるとか、、、、、

そんな形のないものに興味ある人たちが値をつけて
期間内に最高値をつけた人にその権利がわたるのです。
もちろん彼らが買った金額はそのまま社会への寄付となります。
つまり二つの寄付から成り立つシステムです。

なんとシリン夫妻は
我が家での日本ディナーを寄付させてしまいました。

けれども、それはそのまま
彼らがどんなに我が家でのディナーを楽しんでくれたかの裏返し。
なんて嬉しいことでしょう。

とはいえ日本料理なんて、メイおばさんは自信がありません。
とまどっているとシリンが言いました。

「素晴らしいシェフが作る日本料理ならこの町にだって
レストランがいくらでもあるでしょ?
そうじゃないの、今日あなたが作ってくれたような
プロでも何でもないふつうの人が、ふつうに作る家庭料理がいいの。」

そこまで言われたらメイおばさんもメイおじさんも
どうしてNOが言えましょう。
しかもそれが少しでも社会の役に立つならば。

それが今年の「GALA」のこんな案内になりました。

「Authentic Japanese Multi-Course Dinner
 For Four with Friends of Evergreen Health」

気恥ずかしいので和訳は避けますが
結論から言えば
東から西までを羨望する丘の上の30階の我が家で
召しあがっていただく日本食のコースディナーがオークションに出されたのです。

その仕組みと価格についてはまた明日に譲りますけれど
さりげなくこうしたチャリティー、こうした寄付の形があるなんて
さすがに寄付文化のシアトルです。

さてさて、とまどうメイおばさん
「このままでいいのよ。」とシリンに言われたって
「ありの~ままで~」と歌うわけにもいきません(笑)。

ここに至るまでの3か月、一生懸命考えましたよ。
テーブルのこと、器のこと、料理のこと、BGMのことまで、、、、、

そして結局、最初のシリンの言葉を胸に刻んで
背伸びをしないことにしました。

「あなたたち、今晩と全く同じディナーをやってもらえないかしら?」

実は、背伸びをして初めてトライしたものもあるんですが(笑)。
たとえば「Appetizer」(先付け)のあたり。
それについてもまたご報告しますね。


ところでこれが
オークションで最高値を出したご夫妻がお持ちになった「証明書」です。


皆さまがよく笑い、よくしゃべり、よく食べては
楽しんでくださった嬉しい夜でした。