マキペディア(発行人・牧野紀之)

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数(「すう」か「かず」か))

2006年12月29日 | サ行
 1、文法で「主語の人称と数(すう)」とか、「主語の数(すう)」とか、「名詞の性数格(せい・すう・かく)」といったことを言います。

 この場合の「数」という漢字は「すう」と読みます。「かず」は間違いです。

 2、数(すう)と数(かず)とはどう違うでしょうか。

 例えば、Tom and Jim are friends.という文について言いますと、「主語の数(すう)」は複数です。

 「主語の数(かず)」は Tom と Jim の2つです。

 3、「新明解国語辞典」で「数(すう)」を引くと、その5番目の意味として「言語学で数を表す形式」が載っています。そして、単数、複数、双数などの例が出ています。数(かず)で引いても何も書いていません。

 4、NHKのラジオドイツ語講座で講師が「主語の数(かず)」と言ったので質問したら、講師の大学教授からは「スウと読む必要性を感じない」と高飛車な返事が返ってきました。

 NHKの係も「放送文化研究所に問い合わせたがカズでいいとのことだった」との返事でした。私は放送文化研究所の人と電話で話して、上のように説明しました。しかし、分かってはもらえなかったようです。公共放送がこれでは困ると思います。

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