マキペディア(発行人・牧野紀之)

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真向法(まっこうほう)の創始者

2017年08月22日 | マ行

80年以上の歴史を持つ健康法「真向法」。たった四つのボーズを合わせて3~5分繰り返すだけで、さまざまな効果が得られるという。政財界や芸能界、さらには医学界にも愛好者は少なくない。効果の秘密と正しい実践法を探った。

 真向法の創始者の長井津(わたる)氏(1889~1963)は、実業界で身を立てようと福井県から上京、死にものぐるいで働いた。だが無理がたたったのか、働ぎ盛りの42歳の時、脳出血に。左半身の自由を失い、医師にもさじを投げられ、失意のうちに故郷へ戻った。

 生家は浄土真宗の寺院。帰郷した長井氏は「勝鬘経(しょうまんきょう)という仏典に心の安らぎを見いだそうとする。この経典に定められた礼拝作法を正しく行うことで真理に近付けると考え、「座礼」と「立礼」を不自由な体で徹底的に繰り返した。

 はじめは満足に形もとれなかったが、続けていくうちに、こわばり動かなかった体が次第にゆるみ、感覚や動きが回復していったという。単純な動作を愚直に繰り返したことが、今でいうリハビリになったというわけだ。

 長井氏は自身の経験から、この動きには健康増進効果があると考え、普及にに努めた。その後、試行錯誤の末、先に挙げた二つの動作をもとにした「第一体操」「第二体操」に、「第三体操」「第四体操」を加えた四つの動作で構成する「真向法体操」を考案。今では老若男女を問わず、多くの人に愛好されるに至っている。

 『イラスト決定版 真向法体操』(毎日新聞出版)を著した公益社団法人「真向法協会」によれば、この体操は柔軟性や運動能力の維持・向上のほか、代謝や治癒力アップ、便秘解消、美容やストレス解消にまで効果がある、としている。
(『サンデー毎日』2016年06月26日号)

 感想

 私も真向法をやっていますが、その歴史と言いますか由来を知りませんでした。ネットで調べても載っていないようです。この週刊誌に載っていましたので、転載させてもらいます。

(ブログ「教育の広場」から転載)
コメント
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