欧州連合(EU)加盟国06月10日、懸案の労働時間について「原則週48時間、労働者が同意していても最長60時間」とすることで合意した。60時間を超える場合は、さらに労使の団体協約など労働者代表らの同意が必要になる。
ルクセンブルクであった雇用相理事会で合意に至った。
EUは1993年に週48時間労働制を導入したが、欧州委員会によると、労働者の同意があれば長くできる例外規定を雇用者が利用し、長時間労働が珍しくない。現実には労働者
がいやいや応じてい各ケースもあるとして、例外の適用条件を厳しくした。守らない雇用者には制裁がある。
また、待遇の不安定さが指摘されてきた一時雇用の派遣労働者について、賃金や産休制度を正規雇用の労働者と同じ条件にすることも決めた。
(朝日、2008年06月11日。井田香奈子)