植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

ブドウが開花して、ジベを使う

2019年05月25日 | 植物
シャインマスカットのジベレリン処理の第一回目です。ジベレリンは初回で種なしにする効果があり、
さらに2週間後に処理することで果実を肥大化させる薬剤です。

一昨日あたりからブドウの蕾が開き始めました。
沢山の蕾が、10㎝以上の小枝につくのですが、手前からどんどんカットして花穂の整形を行い先端から4,5㎝位を
残します。こうすることで、形よく40粒ほどの房を作るわけです。

そして、ジベレリン溶液に浸潤するのですが、そのタイミングが難しい。開花前5日から、開花と同時、全部開花と
いろんなやり方があるようで、いまいちわかりません。そもそも、冬に規則正しく剪定をしないと開花時期もばらばらに
なるので、ジベが非効率になるのです。ワタシは生産農家ではなく、ただのしろうと園芸家なので、かまわず
咲き始めたものからジベレリンに浸します。浸けた目印に赤いクリップをぶら下げました。
あと、数日間はこの作業を行うのでジベレリンの粉をカップの水200CCごとに作れるよう、小分けにします。1パックで10回分になる
勘定です。白い粉を大事そうに等分に分けるこの作業は、はたからは、覚せい剤の売人みたいに見えるでしょうな。




今回は、フルメットというブドウの粒を肥大させるホルモン剤も混和してみました。
なんでも、経験です。いろいろなパターンを自分で試すのがいい勉強になりましょう。昨年は20房分を袋掛けしましたが、
ジベレリン処理が中途半端だったか、あまり肥大化せず甘さもバラツキがでました。虫の食害やら病気も多発し
お粗末な結果でした。  「捲土重来」 今年は、整形・殺菌をきちんと行っております。これからの2週間が
成否を分けることになると思います。


因みに、ぶどう棚はこんな感じで、日陰が出来ます。この下で冷たい飲み物を片手にぼんやりするのが
夏の楽しみでもあります。
いじましく、南側にはトマトとスイカを植え、その向こうは柑橘「せとか」「はるみ」を育てております。

これは、「西洋ニワトコ サンブカス」ブラックレースという人気品種で、ハーブティーとしても楽しめますし
紫色の葉や、ピンクの小花がびっしりと咲き素敵ですよ。


 こちらは「ブットレア」ゴマノハグサ科でバタフライブッシュとも呼ばれます。淡い芳香が蝶を呼ぶみたいです。
夏過ぎまで次々と開花、赤・白・紫色と色のバリエーションも豊富ですが、いまいち咲揃わないのですねー


最後はキンシバイ オトギリソウ科で「ヒペリカム」が洋名です。強健でどんどん増えます。挿し木で増えましたよ。

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静かに、そして突然に戦いが始まる

2019年05月23日 | 植物
昨日、コガネムシをブドウ棚で発見。3匹を直ちに駆除いたしました。

いよいよあいつらとの4か月戦争の開戦です。基本は、早朝ブドウの棚の支柱をゆするとパラパラと
落下します。これを迷わず踏みつぶすか手で捻る、という作業になります。葉に食害が生じているか
成虫が葉にしがみついてないかも、目視でチェックします。これを怠ると、葉に糞が付着し、さらに
仲間を呼び寄せて、葉っぱを網目にして食べつくします。しかも、手近な地面に産卵して、
幼虫が増えると、今度は根を齧るので、最悪植物が枯れます。悪食かつ大食でほとんどの植物が被害にあいますね。

地中には、ダイアジノンを撒いては居りますが、そこは食べ物を作っているので、遠慮がちに
撒きますから、どうしても薬物が行き届かない場所が出来ます。
あとは、きつめの殺虫剤を散布します。大体3回が限度ですが、2回以内に抑えておきます。万一のことがあるといけないので
農薬関係の使用は、最低限にしておきます。


クレソンが、屋上で順調に育っております。
昨日も家内が、近所のスーパーで、「畑でクレソンやんなよ、こんなに高いのよ」と、わずか一本で200円近いクレソンの
袋をつまんで見せました。
「クレソンかルッコラ、セリみたいなやつはどっちだっけ。今芽が出たところで、まだ早いな。」自分が蒔いた種なのに、いまだに
ルッコラと混同したこの会話は、すでに3回は繰り返していますな。幸い発芽率が高く、水耕栽培すれば簡単に育つ野菜らしいので
今少し日にちがたてば、食べられるかもです。

屋上では、日に数個いちごも熟して収穫します。
こんな感じで、カラスの目を欺くために、カリブラコワ他の植物で赤くなりかけたイチゴを隠してあります。
自分でも、見つけられずにそのまま腐るなんてこともしょっちゅう、自分で掘った落とし穴に落ちてるようなものです。
この花壇だけで、他にペチュニア、瑠璃菊、ニンニク(笑)、月見草など10種類ほどの植物がごちゃ混ぜに植わってます。

さて、バラはほとんど咲き終わりで、返り咲きを待つしかないのですが、遅まきながら咲き始めた品種もあります。

「アルブレヒト・デューラー・ローズ」ルネッサンス期のドイツの画家の名前がついたこのバラは、2002年作出と
比較的新しいもので、さほど著名ではないですが、存在感のある大輪のオレンジ色の花を咲かせます。スパイシーな香りも
素晴らしく、花菜ガーデンの芳香種コーナーでもひと際目立つバラでした。

最後は、フェイジョアの花

甘酸っぱい美味しい果実ができるそうですが、3年目にしていまだ結実をみていません。数メートル先に授粉樹を植えましたが、
こちらの花はまだ蕾が小さく、ヤキモキするところではあります
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嵐が過ぎたら、、、ささやかながらハッピーなことがありました

2019年05月22日 | 植物
昨日の嵐が去って、今日は陽光が降り注いでおります。

バラをはじめいろんな草木が倒れ、茎は折れるわ、ボカシ肥料は水浸しになるわ、であと片づけが大変ですね。
しかし、バラも一巡して咲き終わりに来ているので、丁度いい剪定作業になりました。つるバラの誘引もやります。
普段は、花びらが変色してきたものは手で摘み取っていくのですが、正当なやり方は殺菌消毒したバラ専用のはさみで、
花ガラをカットします。5枚葉の数センチ上から切ると、次の花蕾がまた上がってきます。
例によって雑な作業ですから、剪定した後の片付けも一仕事、散々棘がささりますが、仕方ないです。バラ用の手袋も
ありますが、茎や葉に泥を付けたくないので素手で格闘ですよ。

いいこともいくつかあります。
まずは、ロンガン(龍眼)の苗です。沖縄から取り寄せて3年目になりますな。当然熱帯性の果樹ですから鉢植えにして
室内(温室)で冬越しになります。屋上の温室で60℃以上の高温や強風、乾燥と過湿みたいなことを繰り返した
せいか、まったく花も咲かず、ここ半年くらいは、成長が止まっていました。一緒に買った「ライチ」の苗はとっくに
枯らしてしまいました。
せめて、息を吹き返させるために、鉢を大きくし根を切り新しい土を入れ、強風の当たらない地上に
おろしました。いくつかの液肥を与えて日に当てていたところ、急に若葉が出てまいりましたよ!

バラなんかもそうですが、こういう赤い新葉は美しく、ガーデナーの気持ちを高めてくれます。

さらに、同じく熱帯性果樹の「セレージア」、たしかブラジル原産で、零度くらいなら耐える耐寒性もあり。
フトモモ科、果実は美味しいらしいですがまだ口にしたことはありません。
一年目の冬は室内に置いたのですが、2年目思い切って地植えしました。すると晩秋に落葉したまま、枯れ木と
なっていました。藁で防寒したつもりでも、幼木でしたから早すぎたのですね。

そしたら今朝、新芽が出ましたよ♫🎶

枯れてなかったんですね。秋までに葉が出てきたら、も一度鉢に戻すことも考えます。

こちらは、「ハナキリン」トウダイグサ科でマダガスカルに自生するらしいです。やはり寒さに弱いので
最低5度くらいまでは保てる温室に入れておりましたら、なんとか花が咲き始めました。


屋上のスイレンも咲いてきました。カラスに荒らされて心配していたのでひと安心。


それでは、またバラの剪定とブドウの伸びすぎたツルの始末、消毒剤の散布と仕事が待っておりますのでこれにて。
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砂漠に水まきするくらいだったら、雨の日に水まきするほうがなんぼかまし

2019年05月21日 | 植物





雨音に気づいて目覚めました。天気予報通りで、ある程度の備えはしてあります。
夜半より相当な雨量であったと見えて、マイガーデンにはあちこち水たまりが出来ており、バケツには10㎝以上
の深さに水が増えました。普段の水遣りも、今日は室内の観葉植物と洋ランだけ。

合羽をきて見回ったところ、すでに、いくつかの被害や問題が生じておりました。まず、1Mくらいの丈に成長した
アルセアの太い茎が3本倒れていました。薄いピンクの花が咲き始めていたのでちょっと残念ですが仕方ない。

鉢植えのリンゴ「つがる」に着果したはずの実が、三つともに落果しました。かなりザンネン。雨風のせいか
鳥がいたずらしたのか、生理落果なのかはわかりません。

それと、ボカシ肥料の桶が、水浸しになっておりました。これは、一応出来上がりのものなので、畑などに
混ぜるつもりでした。少し早いけれどバラの開花が一巡したので追肥(お礼肥)として雨の中撒いてきました。

本降りの雨に濡れ、水を吸って、花や葉が普段の何倍も重くなっている所に強風が吹き付けると
アルセアだけでなく、トマトもバラも野菜もみんな折れたり倒れたり傷んだりします。泥はねが、キュウリなんかの
うどん粉病につながります。

雨が降ると、一緒に様々なウィルスや病原菌も運んできます。スイカやトマトも根っこが雨に浸かると傷みます。
明日、お天気が回復したら、細菌が繁殖する前にブドウの殺菌をいたしましょう。バラ、にんにくにも殺菌剤散布。

でも、それでも雨降りは有難いのです。慈雨などと言いますが、太古の昔から民衆の命を奪うも救うも雨(水)
でありました。日本の歴史を紐解いても、近隣同士の様々な争いから諸国の戦争まで「水争い」が背景に
ありました。飢饉や病気も雨不足が深くかかわっています。日本の公共工事の歴史もその内容の多くは「治水・利水・引水」
でした。

雨降りの後の植物たちの生長は目ざましいですね。
好天が続いて外でホースで水遣りしても、わずか数センチしか濡れません、砂漠に水をやるようなもの。

少し、話はそれますが
昨日自民党の大臣級の人がこう言ってました
「国の借金がいくら増えても構わない。どんどん国債を発行して、民間に出せば、その分民間に現金預金が増えるので
同じことなのだ」と。まだこんなバカが居るのですね

公共投資や財政出動といった積極財政論を唱えるのは自民党の主流でお役人の持論でもあります。
民需が冷え込んでる時に公共工事をやって建設業界にじゃぶじゃぶ金を撒いたのは、バブル以降の現実をみれば
分かる通り、ほとんど役に立たず、国の借金ばかり増やした結果、国民は年金は削られ増税と消費税などの負担で
益々生活は不安になり子供を育てない、独身・高齢者社会を助長しました。
非正規雇用率が増え、可処分所得が減り、不動産の価値も上がりません。
それが、まだわからんのか・・・もいっかい言いますよ。

砂漠に水を撒いても植物は育たないのだ
積極財政で、世の中に流通する現預金などの通貨量(マネーサプライといいます)が増えたら、その分だけ国民が潤うか、
答えはノーです。今は、国際的な資金の流出入があります。ビットコインとかのブラックボックスもできました。
株など市場があって、数秒で資産価値が増減します。
アングラ経済は日本の場合GDPの約9%とか言われています。50兆円ものお金がどこかに行っているのです。

一握りの企業や富豪に、資産や現金が集中しても国民経済には影響が少ないのですよ。
タンスの中や、畳の下の隠し預金が仮に増えたとして、何の経済効果がありましょうか。

最も大事で経済政策の根幹に置くべきものは、マネーサプライの量ではなく、資金移動とその流通速度なのですよ
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珍奇な植物も少しはあります

2019年05月20日 | 植物
以前紹介した、ゼブリナ(Huernia zebria)は、ビザールプランツといわれる、ちょっと
外見が変わった植物です。ガガイモ科の多肉植物ですが、こないだ水やりしていたら、ぽろっと子株が
とれたので、空いてる鉢に挿し木用の土を置いてそのまま放置してみます。



珍奇な植物は、大体は観葉植物に多く室内栽培が主体です。日本に自生するの植物は原則としてビザールプランツとは
言わないか。

今、ワタシの秘密基地に居る植物たちで、ちょっと珍しいものと言えば、こちら

コウモリランですね。「ラン」とは名ばかり、ビカクシダとも言われる裸子植物です。最初に名付けた人が、どうしても蘭という
名前にこだわったんでしょうか。マダガスカルやアフリカの原産で、当然寒さに弱く日光が好きですが真夏は遮光してね、
といういつものパターン。基本は高温多湿を好むが、水を遣りすぎると枯らすことがあります。
真ん中に貯水葉という茶色のタンクがあるので乾燥に強いのです。


カイガラムシらしきものが葉についていましたので、古い枯葉を除き、葉を洗ってメンテナンスしました。

それから次は「ユンカース・スパイラル」螺旋藺、ラセンイとか言いますが、これはイグサの仲間で極端に水を好みます。

水をためた容器でも育てられますが、ワタシは、深めの鉢皿に水が溜まる程度の水遣りをしています。
螺旋に巻いた茎だけで葉はありません、花も咲くそうですが、みたことないなー。

先ほど、クレマチスを観察していたら珍しい花を見つけました。これは、クレマチスなどを這わせている隣地との境界の
メッシュフェンスの奥です。向こうも塀を建てていてその中間に育っていたのですね。当然ワタシがこんなところに植えるわけも無く
おそらく風に乗ってきた種が芽を出し開花したのでは。

これは「ニゲラ」というキンポウゲ科の草花です。こぼれ種でこちらに生えてくるかもね

茱萸が実を付けました。片や「びっくりグミ」片や「ナツグミ」で、ナツグミは授粉樹用に植えましたが、こちらは
沢山の実が成ります。びっくりグミは、植えてから5年になるのに、今年は二粒だけ。どうしようかなぁ、切ろうかなぁ

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