植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

砂漠に水まきするくらいだったら、雨の日に水まきするほうがなんぼかまし

2019年05月21日 | 植物





雨音に気づいて目覚めました。天気予報通りで、ある程度の備えはしてあります。
夜半より相当な雨量であったと見えて、マイガーデンにはあちこち水たまりが出来ており、バケツには10㎝以上
の深さに水が増えました。普段の水遣りも、今日は室内の観葉植物と洋ランだけ。

合羽をきて見回ったところ、すでに、いくつかの被害や問題が生じておりました。まず、1Mくらいの丈に成長した
アルセアの太い茎が3本倒れていました。薄いピンクの花が咲き始めていたのでちょっと残念ですが仕方ない。

鉢植えのリンゴ「つがる」に着果したはずの実が、三つともに落果しました。かなりザンネン。雨風のせいか
鳥がいたずらしたのか、生理落果なのかはわかりません。

それと、ボカシ肥料の桶が、水浸しになっておりました。これは、一応出来上がりのものなので、畑などに
混ぜるつもりでした。少し早いけれどバラの開花が一巡したので追肥(お礼肥)として雨の中撒いてきました。

本降りの雨に濡れ、水を吸って、花や葉が普段の何倍も重くなっている所に強風が吹き付けると
アルセアだけでなく、トマトもバラも野菜もみんな折れたり倒れたり傷んだりします。泥はねが、キュウリなんかの
うどん粉病につながります。

雨が降ると、一緒に様々なウィルスや病原菌も運んできます。スイカやトマトも根っこが雨に浸かると傷みます。
明日、お天気が回復したら、細菌が繁殖する前にブドウの殺菌をいたしましょう。バラ、にんにくにも殺菌剤散布。

でも、それでも雨降りは有難いのです。慈雨などと言いますが、太古の昔から民衆の命を奪うも救うも雨(水)
でありました。日本の歴史を紐解いても、近隣同士の様々な争いから諸国の戦争まで「水争い」が背景に
ありました。飢饉や病気も雨不足が深くかかわっています。日本の公共工事の歴史もその内容の多くは「治水・利水・引水」
でした。

雨降りの後の植物たちの生長は目ざましいですね。
好天が続いて外でホースで水遣りしても、わずか数センチしか濡れません、砂漠に水をやるようなもの。

少し、話はそれますが
昨日自民党の大臣級の人がこう言ってました
「国の借金がいくら増えても構わない。どんどん国債を発行して、民間に出せば、その分民間に現金預金が増えるので
同じことなのだ」と。まだこんなバカが居るのですね

公共投資や財政出動といった積極財政論を唱えるのは自民党の主流でお役人の持論でもあります。
民需が冷え込んでる時に公共工事をやって建設業界にじゃぶじゃぶ金を撒いたのは、バブル以降の現実をみれば
分かる通り、ほとんど役に立たず、国の借金ばかり増やした結果、国民は年金は削られ増税と消費税などの負担で
益々生活は不安になり子供を育てない、独身・高齢者社会を助長しました。
非正規雇用率が増え、可処分所得が減り、不動産の価値も上がりません。
それが、まだわからんのか・・・もいっかい言いますよ。

砂漠に水を撒いても植物は育たないのだ
積極財政で、世の中に流通する現預金などの通貨量(マネーサプライといいます)が増えたら、その分だけ国民が潤うか、
答えはノーです。今は、国際的な資金の流出入があります。ビットコインとかのブラックボックスもできました。
株など市場があって、数秒で資産価値が増減します。
アングラ経済は日本の場合GDPの約9%とか言われています。50兆円ものお金がどこかに行っているのです。

一握りの企業や富豪に、資産や現金が集中しても国民経済には影響が少ないのですよ。
タンスの中や、畳の下の隠し預金が仮に増えたとして、何の経済効果がありましょうか。

最も大事で経済政策の根幹に置くべきものは、マネーサプライの量ではなく、資金移動とその流通速度なのですよ
コメント
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