植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

綺麗なバラには棘がある。そうでもないバラにも棘がある

2019年05月03日 | 植物
ようやく気温も上がってまいりました。
スイカやキュウリは、しばらくフリーズ状態でしたな。



ついに、ツバメ水仙が開花しました。一昨年球根で買って、一度も咲かず3度目の5月に
やっと咲いたのですね。ヒガンバナ科で、メキシコやグアテマラに1種しかない種類で「スプレケリア」という
洋名です。気難しい植物で、日向は好きだけど真夏は日陰、寒さと多肥・多湿を嫌います。そして、花もきまぐれのようにしか
咲かないらしいです。わたしなんぞも、枯らさない程度に水やりし、植物名すら失念したまま温室の片隅に置いて冬越し、
開花でやっとわかったという次第。初めて見る花ですからかなり嬉しいですね。
しかも、なかなか花も大きくインパクトのある花姿です。
深紅の花が、ツバメの飛ぶ姿に似ているからとか。ツバメが飛来する季節に開花するからではないか、とも考えています。

この手のちょっと栽培が難しい球根類をいくつか育てています。
クリダンサス、ダイヤモンドリリー、チューベローズなどです。水やりが過ぎると根腐れする、耐寒性が低いみたいな
共通点がありますね。

バラたちも、蕾のまま咲くのを躊躇っていたみたいですが、昨日から申し合わせたかのように一斉に咲き始めました。

まずは、真打「ピース」。世界一有名なバラと言えますね。第二次大戦終結時に、世界平和を祈念して命名された巨大な
花を咲かせる名花で、初代殿堂入りのバラです。ほのかな香りを漂わせる、クリーム色の花弁のふちがほんのりとピンクに
染まり、周りのバラが、かすんで見えるほどの存在感です。


また、数々の品種の祖となっており「ピースファミリー」と呼ばれます。ワタシが育てているバラにも、「ダブルデライト」
「プリンセス ドゥ モナコ」がありますが、「ドフトボルゲ」「クリスチャンディオール」などの名花を輩出しております。
あえて、難点を挙げれば、花もちが悪く、楽しめるのはせいぜい2日というところですね。

さきほど、いつもの花屋のカナコちゃんから写メが届いて、やむなく(笑)買ってきた「ジュピレ デュ プリンス ドゥ モナコ」も
その末裔ではないかとふんでいます。
それがこれです。



香りは微かですが、遠くから見ると「ダブルデライト」によく似ています。

バラも、株元の草取りや花ガラ摘みが欠かせません。雨が続くと黒星病やうどん粉病が出ます。土から生える植物のくせに
泥土やほこりを嫌うので、泥の付いた手袋は使えません。たまに水やりするときも、泥がはねないよう、ホースを地面に置いて
出しっぱなしにするのですよ。ですから、害虫駆除や草取りは、専ら素手になります。
すると一年中ばらの棘が襲ってきて、手はひっかき傷だらけです。
剪定したバラの枝を拾い忘れることがあります。草を抜くとき、思いっきり指でつかんで
それが刺さると痛くて息が止まります。バラは、やせても枯れても棘が残っています。そばを歩くと容赦なく衣服を
引っ張ります。せっかく、可愛がって大事にしているのに、世話すればするほど棘を刺し、ひっかいてきます。

美しかろうが美しくなかろうが 若かろうが枯れようが


人間の女性も、・・・・そうらしいです



コメント
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